「住民の『命綱』残して」想い1万6310筆。

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県立松代病院を守る会が署名提出

県立松代病院の存続を求める

 県立松代病院(吉嶺文俊院長、39床)の存続を求める住民運動グループ「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は1日、県庁を訪れ、「県立松代病院の入院機能の存続を求める要望書」と1万6310筆の署名を県病院局・金井健一局長に手渡した。村山代表(82、室野)は「中山間地の豪雪地で暮らす私たち住民にとって松代病院は『命綱』。診療所化の方針は止め、いまの松代病院を存続して下さい。強く強く願います」と訴えた。
 要望書は、松代・松之山地域での2740筆(人口の約70%)、十日町地域や仙田を中心とした川西地域、津南町、さらに上越市大島区など周辺地域で1194筆、県全域の自治労組合と県職員労働組合から1万2376筆が寄せられ、計1万6310筆が集まった。この日は守る会のメンバー11人、県労働組合職員3人、上越、柏崎、南魚沼選挙区の県議4人が立ち会ったが、十日町選挙区の尾身・小山両県議の姿はなかった。
 守る会参加者は、豪雪地での交通の不便さにより入院で十日町病院まで本人や家族が通うのは困難なことをあげ「ぜひ松之山、松代地域に来てもらい実情を知って欲しい」と求める。さらに松代病院は在宅医療に30年余り取り組み「小規模だから無くすのではなく、新潟県立病院として在宅医療はこのようにして進めていくのだと全国にも示していけるのではないか」と小規模病院で患者に目が届きやすく入院しても元気になり退院しやすい環境で全国モデルとなり得る取り組みを既に行い、入院機能が在宅医療を支えているとする。

続きは本誌2025年10月4日号を御覧ください