津南町埋蔵文化センター、きょう18日オープン
7年・7億円で完成、津南3万年史を展望
2019年から7年間かけ整備を進め、いよいよ18日オープンを迎える「津南町埋蔵文化センター(愛称・うもれあ)」。旧中津小学校校舎を改修、本体工事費は総事業費「7億2865万円」(文化庁2分の1補助)で整備し、きょう18日本格始動。縄文の始まり論争に火を付けた国重要指定文化財・本ノ木遺跡出土物はじめ、これまで町内各所で分散保管してきた出土物を収める。さらに縄文草創期~晩期までの津南町遺跡の縄文土器や石器など各部屋に分け解説。体育館改修の展示スペースには座って特徴的な土器文様を眺め書写できるコーナー、国史跡・沖ノ原遺跡の復元竪穴式住居があり、縄文の美と称えられる複式炉も再現。さらに鈴木牧之『秋山記行』を紹介するなど、単なる埋蔵文化財収蔵施設ではなく、津南町の雪国文化を学ぶ知の拠点となる。今後の課題は、学術集積をベースにした観光振興に活用できるか。町教委と町観光地域づくり課など横の連携が必須だ。
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