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今週のトピックス一覧

  • 「ヒロシマ」、目を背けない

    妻有中学生18人が平和式典に

     広島と長崎に世界で初めて原爆が落とされて79年。悲惨な原爆被害を学ぼうと20日、原水爆禁止十日町市協議会と十日町市教委は両平和記念式典に参加する中学生らを対象に派遣事前学習会「とおかまち市民楽校」を開いた。今夏、広島を訪ねる生徒たちは「戦争の恐ろしさや平和の大切さについて深く学び、被爆した人たちの思いを多くの人に伝えていきたいです」などと話した。

    2024年7月27日号

  • 「抵抗」のアート、現代の戦争を問う

    第9回大地の芸術祭開幕

    ウクライナのニキータ・カダン氏語る

     ロシアのミサイル攻撃で破壊された屋根の一部を旗に見立てた新作『ホストメリの彫刻』も―。13日に開幕した第9回大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2024はロシアのウクライナ侵攻を背景に、戦争とは何かを感じさせるウクライナ色を強くしたなかで開幕した。アート拠点の里山現代美術館モネにはウクライナの現代アーティスト、ニキータ・カダン氏の作品や同国(旧ソ連)出身で抑圧された社会で生きた経験や記憶を作品に制作してきたアーティスト、イリヤ・カバコフ氏のドローイングを展示。さらに21日まで「ウクライナウィーク」として同国のアニメや絵本も紹介。開会式に出席のニキータ・カダン氏は「私のテーマは抵抗」と話す。現代アートの祭典を通し、世界に戦争とは何かを問いかけている。

    2024年7月20日号

  • 全国から800人、中里中生徒が運営ボラ

    「中里愛」で走る大地の芸術祭・ツールド妻有に

     「走る大地の芸術祭」といわれ、妻有地域120㌔を自転車で巡る「ツールド妻有」。第17回は、芸術祭期間中の8月25日に開く。ミオンなかさとを発着に全国から8百人余がすでにエントリーし、お揃いの「黄色いジャージ」が里山を駆け抜ける。今回のイベントに地元の中里中学校(上村みほ校長・67人)の全校生徒が運営ボランティアで関わり、ゴールの声援やエイドステーションを担う。

    2024年7月20日号

  • 「なぜ国でないのか」

    県境39㌔間の直轄化求める

    千曲・信濃川

     全国的にもまれな「中抜け区間」となっている1級河川「千曲川―信濃川」の飯山市湯滝から十日町市宮中取水ダム間(39・65㌔)の国直轄編入を求める流域自治体で作る「千曲川、信濃川(飯山・中里間)直轄河川編入連絡協議会」(会=江沢岸生飯山市長)総会を4日、津南町の「雪国」で開き、江沢会長は「国による河川管理の一元化は極めて重要であり、早急に国直轄編入を進める必要がある」と同協議会の要望運動をさらに進める方針を述べた。

    2024年7月13日号

  • 「命の拠点」、安心支える地域医療

    十日町市支援事業で「ほり内科クリニック」、来月開院

     医師不足が深刻度を増す十日町医学圏に新たな地域医療を支える拠点がまたひとつ加わる。県立十日町病院に勤務していた内科医が独立、8月1日に十日町市山本町に『ほり内科クリニック』を開院する。院長は堀好寿医師(よしひさ、45)。今年3月に閉院した大熊内科医院を引き継ぐ形で施設を改修した。十日町市が医療施設の整備、診療体制の継続確保などに取り組む医師らに補助金を交付する『十日町市医療施設設備等支援事業』の支援も開業を後押し、同事業による独立開業は4医院目で、持続可能な地域医療を支える大きな力になっている。堀医師は「十日町病院時代、スタッフが医師を支えてくれる姿勢に感動した。十日町で頑張ろうという気持ちになった」と十日町病院での経験が十日町市に根を下ろす要因になったと話す。昨年11月の村岡整形外科クリニックに続き、豪雪地域の地域医療に新たな「命の拠点」が誕生する。住民の「暮らしの安心感」が増すことになる。

    2024年7月13日号

  • 日本橋から321㌔歩く

    十日町市 金子信義さん

    18日間徒歩の旅、「人の情け感じた」

     古来から十日町は織物産地で、江戸時代には徳川将軍家にも商品を納めていた。昔の人のように江戸から越後まで歩いてみようと、金子信義さん(75)は五街道の起点、東京の日本橋を先月3日に出発し、十日町市妻有町東の自宅には20日到着。家族や友人が待ち受け「おかえりなさい」の横断幕を張ってクラッカーを鳴らし、花束を渡して18日間をかけた321㌔踏破を祝福した。

    2024年7月6日号

  • 「21世紀の美術、妻有から」

    第9回大地の芸術祭 来月13日開幕

    311作品、ウクライナウィーク、秋山郷アート関心

     「日本の文化は極東の島国であり、吹き溜まりのような場所に世界からいろんなモノが入って来たから面白い。21世紀の美術は越後妻有から始まっているかもしれないと言われている。関わった地域の方、先人の努力、手伝ってくれる方の繋がりで、バスで空気を運んでいると言われた時代からここまで来た」。
     大地の芸術祭を構想段階から30年余、牽引し続けてきた北川フラム総合ディレクターはこれまでを振り返り、そしてこれから始まる第9回展(7月13日~11月10日のうち87日間)のメイン作品を参集の関係者170人余に説明。「歓待する美術」「感幸」「五感全開で楽しめる芸術」などキーワードを語った。

    2024年6月29日号

  • 核ごみ処分適地「ない」

    「脱原発が一番の安全策」と大野隆一郎氏

    十日町・津南地域 自治研究所講座

     再稼働をめざす動きが加速化している柏崎刈羽原発。今月13日は7号機で燃料装填に伴う検査を全て終えたと東京電力は発表。原子炉機動の準備を進めるが、「地元同意」が再稼働の最大の焦点。柏崎市や刈羽村は再稼働に前向きな意向を示すが、県は複合災害時の避難に懸念を示しており、花角知事は「県民に信を問う」姿勢を崩していない。

    2024年6月29日号

  • 降水ゼロ30日超、深刻度増す

    干ばつ懸念、津南町大谷内ダム断水も

     水不足が深刻だ。例年ならば梅雨時期に入っているにも関わらず6月は10日間以上降水確認がなく、久しぶりに18日は少しまとまった降水があったが「まだ全然足りない」と農家は悲鳴を上げる。田植えを終えたばかりの水田に水が入れられず、水不足で苗が枯れ始めている場所が散見。特に天水田作の松之山や松代の棚田は深刻。昨年の干ばつでできたヒビが埋まらず水漏れし作付けできないケースが続出しており、水不足と合わせ24㌶以上の天水田が作付けできていない状況が判明している。十日町市は水稲渇水被害応急対策事業を17日からスタート。補助対象者は農業者個人や団体。渇水対策で水路掘削、ポンプ・発電機のリース、ポンプ等運転の電気料など、水田面積5㌶以上で最大40万円の支援を始めている。対象期間は12日から。ただ農業者から「棚田はポンプで水を上げたくとも水源がない場所が多いので使いにくい。水不足が続きまた夏に干ばつになると、2年連続で農家に大打撃となる」危機感が高まっている。(関連記事2面)

    2024年6月22日号

  • 「24時間体制は必須」

    十日町署管内 3駐在所統合計画

    赤沢防連協に県警地域課長と十日町署長

     「津南交番との統合で24時間365日勤務体制を取れる。駐在所は平日夜間、原則土日は休みなのがデメリット。防犯体制強化が再編の大きな柱となっている」、十日町署の太刀川弘栄署長は住民に統廃合への理解を求めた。
     来年3月末での廃止・統合計画が出ている十日町署管内の3駐在所。津南町赤沢駐在所は津南交番に、十日町市中里地域の倉俣駐在所は田沢駐在所に、同土市駐在所は十日町駅前交番管轄になる再編計画が進んでいる。
     「駐在所があることが犯罪抑止力になっている」と、駐在所存続要望書を出していた赤沢地区防犯連絡協議会(草津進会長)。総会の7日、十日町署・太刀川署長、さらに県内の再編計画を取りまとめる県警本部地域部・渡邉幸治地域課長ら県警職員らが出席。赤沢駐在所統廃合の計画説明を行った。

    2024年6月15日号

  • 「ヒロシマ」、目を背けない

    妻有中学生18人が平和式典に

     広島と長崎に世界で初めて原爆が落とされて79年。悲惨な原爆被害を学ぼうと20日、原水爆禁止十日町市協議会と十日町市教委は両平和記念式典に参加する中学生らを対象に派遣事前学習会「とおかまち市民楽校」を開いた。今夏、広島を訪ねる生徒たちは「戦争の恐ろしさや平和の大切さについて深く学び、被爆した人たちの思いを多くの人に伝えていきたいです」などと話した。

    2024年7月27日号

  • 「抵抗」のアート、現代の戦争を問う

    第9回大地の芸術祭開幕

    ウクライナのニキータ・カダン氏語る

     ロシアのミサイル攻撃で破壊された屋根の一部を旗に見立てた新作『ホストメリの彫刻』も―。13日に開幕した第9回大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2024はロシアのウクライナ侵攻を背景に、戦争とは何かを感じさせるウクライナ色を強くしたなかで開幕した。アート拠点の里山現代美術館モネにはウクライナの現代アーティスト、ニキータ・カダン氏の作品や同国(旧ソ連)出身で抑圧された社会で生きた経験や記憶を作品に制作してきたアーティスト、イリヤ・カバコフ氏のドローイングを展示。さらに21日まで「ウクライナウィーク」として同国のアニメや絵本も紹介。開会式に出席のニキータ・カダン氏は「私のテーマは抵抗」と話す。現代アートの祭典を通し、世界に戦争とは何かを問いかけている。

    2024年7月20日号

  • 全国から800人、中里中生徒が運営ボラ

    「中里愛」で走る大地の芸術祭・ツールド妻有に

     「走る大地の芸術祭」といわれ、妻有地域120㌔を自転車で巡る「ツールド妻有」。第17回は、芸術祭期間中の8月25日に開く。ミオンなかさとを発着に全国から8百人余がすでにエントリーし、お揃いの「黄色いジャージ」が里山を駆け抜ける。今回のイベントに地元の中里中学校(上村みほ校長・67人)の全校生徒が運営ボランティアで関わり、ゴールの声援やエイドステーションを担う。

    2024年7月20日号

  • 「なぜ国でないのか」

    県境39㌔間の直轄化求める

    千曲・信濃川

     全国的にもまれな「中抜け区間」となっている1級河川「千曲川―信濃川」の飯山市湯滝から十日町市宮中取水ダム間(39・65㌔)の国直轄編入を求める流域自治体で作る「千曲川、信濃川(飯山・中里間)直轄河川編入連絡協議会」(会=江沢岸生飯山市長)総会を4日、津南町の「雪国」で開き、江沢会長は「国による河川管理の一元化は極めて重要であり、早急に国直轄編入を進める必要がある」と同協議会の要望運動をさらに進める方針を述べた。

    2024年7月13日号

  • 「命の拠点」、安心支える地域医療

    十日町市支援事業で「ほり内科クリニック」、来月開院

     医師不足が深刻度を増す十日町医学圏に新たな地域医療を支える拠点がまたひとつ加わる。県立十日町病院に勤務していた内科医が独立、8月1日に十日町市山本町に『ほり内科クリニック』を開院する。院長は堀好寿医師(よしひさ、45)。今年3月に閉院した大熊内科医院を引き継ぐ形で施設を改修した。十日町市が医療施設の整備、診療体制の継続確保などに取り組む医師らに補助金を交付する『十日町市医療施設設備等支援事業』の支援も開業を後押し、同事業による独立開業は4医院目で、持続可能な地域医療を支える大きな力になっている。堀医師は「十日町病院時代、スタッフが医師を支えてくれる姿勢に感動した。十日町で頑張ろうという気持ちになった」と十日町病院での経験が十日町市に根を下ろす要因になったと話す。昨年11月の村岡整形外科クリニックに続き、豪雪地域の地域医療に新たな「命の拠点」が誕生する。住民の「暮らしの安心感」が増すことになる。

    2024年7月13日号

  • 日本橋から321㌔歩く

    十日町市 金子信義さん

    18日間徒歩の旅、「人の情け感じた」

     古来から十日町は織物産地で、江戸時代には徳川将軍家にも商品を納めていた。昔の人のように江戸から越後まで歩いてみようと、金子信義さん(75)は五街道の起点、東京の日本橋を先月3日に出発し、十日町市妻有町東の自宅には20日到着。家族や友人が待ち受け「おかえりなさい」の横断幕を張ってクラッカーを鳴らし、花束を渡して18日間をかけた321㌔踏破を祝福した。

    2024年7月6日号

  • 「21世紀の美術、妻有から」

    第9回大地の芸術祭 来月13日開幕

    311作品、ウクライナウィーク、秋山郷アート関心

     「日本の文化は極東の島国であり、吹き溜まりのような場所に世界からいろんなモノが入って来たから面白い。21世紀の美術は越後妻有から始まっているかもしれないと言われている。関わった地域の方、先人の努力、手伝ってくれる方の繋がりで、バスで空気を運んでいると言われた時代からここまで来た」。
     大地の芸術祭を構想段階から30年余、牽引し続けてきた北川フラム総合ディレクターはこれまでを振り返り、そしてこれから始まる第9回展(7月13日~11月10日のうち87日間)のメイン作品を参集の関係者170人余に説明。「歓待する美術」「感幸」「五感全開で楽しめる芸術」などキーワードを語った。

    2024年6月29日号

  • 核ごみ処分適地「ない」

    「脱原発が一番の安全策」と大野隆一郎氏

    十日町・津南地域 自治研究所講座

     再稼働をめざす動きが加速化している柏崎刈羽原発。今月13日は7号機で燃料装填に伴う検査を全て終えたと東京電力は発表。原子炉機動の準備を進めるが、「地元同意」が再稼働の最大の焦点。柏崎市や刈羽村は再稼働に前向きな意向を示すが、県は複合災害時の避難に懸念を示しており、花角知事は「県民に信を問う」姿勢を崩していない。

    2024年6月29日号

  • 降水ゼロ30日超、深刻度増す

    干ばつ懸念、津南町大谷内ダム断水も

     水不足が深刻だ。例年ならば梅雨時期に入っているにも関わらず6月は10日間以上降水確認がなく、久しぶりに18日は少しまとまった降水があったが「まだ全然足りない」と農家は悲鳴を上げる。田植えを終えたばかりの水田に水が入れられず、水不足で苗が枯れ始めている場所が散見。特に天水田作の松之山や松代の棚田は深刻。昨年の干ばつでできたヒビが埋まらず水漏れし作付けできないケースが続出しており、水不足と合わせ24㌶以上の天水田が作付けできていない状況が判明している。十日町市は水稲渇水被害応急対策事業を17日からスタート。補助対象者は農業者個人や団体。渇水対策で水路掘削、ポンプ・発電機のリース、ポンプ等運転の電気料など、水田面積5㌶以上で最大40万円の支援を始めている。対象期間は12日から。ただ農業者から「棚田はポンプで水を上げたくとも水源がない場所が多いので使いにくい。水不足が続きまた夏に干ばつになると、2年連続で農家に大打撃となる」危機感が高まっている。(関連記事2面)

    2024年6月22日号

  • 「24時間体制は必須」

    十日町署管内 3駐在所統合計画

    赤沢防連協に県警地域課長と十日町署長

     「津南交番との統合で24時間365日勤務体制を取れる。駐在所は平日夜間、原則土日は休みなのがデメリット。防犯体制強化が再編の大きな柱となっている」、十日町署の太刀川弘栄署長は住民に統廃合への理解を求めた。
     来年3月末での廃止・統合計画が出ている十日町署管内の3駐在所。津南町赤沢駐在所は津南交番に、十日町市中里地域の倉俣駐在所は田沢駐在所に、同土市駐在所は十日町駅前交番管轄になる再編計画が進んでいる。
     「駐在所があることが犯罪抑止力になっている」と、駐在所存続要望書を出していた赤沢地区防犯連絡協議会(草津進会長)。総会の7日、十日町署・太刀川署長、さらに県内の再編計画を取りまとめる県警本部地域部・渡邉幸治地域課長ら県警職員らが出席。赤沢駐在所統廃合の計画説明を行った。

    2024年6月15日号