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妻有新聞掲載記事一覧

  • 関税・防衛費交渉に正論で臨むのは愚策

    熱暑、群発地震、選挙と関税

    村山 朗 (会社員)

     熱暑、群発地震、選挙と関税、毎日報道される三題噺です…

    2025年7月12日号

  • ワタスゲ

    中沢 英正(県自然観察保護員)

     ワタスゲ(綿菅)は、本州の中部以北と北海道に分布するスゲの仲間である…

    2025年7月12日号

  • チャレンジ、「また人が集う場に」

    ユーモールに10年ぶり新店、江口さん夫妻

    Pizzeria Remo

     「ぜひ一度、焼き立てを食べてほしい…

    2025年7月12日号

  • 「再生二期作」、コメづくり革命か

     「再生二期作」。二期作は小学校の社会で習い、コメづくりを年に2回行うことは知っていたが、「再生」が付く二期作とは…。先週全国紙で大きく扱われ、今週は経済紙・日経に出ていた。それだけ産業構造に大きく影響する取り組みなのだろう。特にコメ価格高騰の昨今では、コメというキーワードだけで注目する世情だ。
     再生とは、一度の田植えでその年、二度の収穫をするコメづくりだ。説明されれば、なるほど…と思う。事実、ここ妻有地方の水田でもこの光景はよく見る。収穫の秋。稲刈りが終わった田んぼ、その上を赤とんぼが舞う頃になると刈り取った稲株から新たな稲(ひこばえ)が伸び、年によっては稲穂をつけ再び実入りする。このイネの特性を活用したのが「再生二期作」。春の田植えは一度。だが、収穫は二度できるという超コストパフォーマンスのコメづくりだ。
     実はこの再生二期作、先進地は中国という。一度の田植えで二度収獲する、それを専門的に研究し、システム化まできているという。日本はまだ研究が緒についたばかりで、本格研究はこれからだという。このメリットは大きい。高額なコメづくり農業機械が二度使える。結果、生産コストが下がり、利幅が増えることになる。
     先週5日の朝日新聞で紹介の再生二期作は、福島県の専業農業者の取り組み。1回目の稲刈りは8月中に行い、新米が8月に流通する。二回目は11月頃という。品種は農研機構が開発の「にじのきらめき」。暑さに強く、食味もコシヒカリ並みという。栽培ポイントは切り株を長めに残すこと。長めの切り株で稲穂の結実が早まるという。さらに研究が進めば、この再生二期作は、いまのコメづくりを革命的に変えるかもしれない。
     日進月歩、様々な分野の技術革新は早い。まさに、コメづくり革命か。

    2025年7月12日号

  • お知らせ

    妻有新聞創刊70周年・第3000号発刊記念の読者プレゼント開催!
    詳細は4面をご覧下さい。

    2025年7月5日号

  • 「病院を残して」、不安大きく

    無床化方針に疑義、「十日町は遠い」、9月再説明会

    県立松代病院

     「無床化は取り下げ今まで通り県立松代病院を存続を」。「診療所化すると土日や24時間対応ができなくなる。診療所で一刻を争う事態に対応できるのか」。不安の声が相次いだ…

    2025年7月5日号

  • 自由はいいねぇ

    阿部 三代継さん(1933年生まれ)

     『か・き・く・け・こ』。この5つの言葉を、いつも心がける。「感謝、記録、工夫、計画、行動、だね。無鉄砲に生きてきたからね…

    2025年7月5日号

  • 「コメ論議」、もっと積極的に

    農業政策に懸ける思い

    清水 裕理 (経済地理学博士)

     今年も半年が過ぎ、6月30日には茅の輪をくぐる夏越大祓が全国の神社で行われ、ついに7月に突入しました。夏本番とともに国政選挙もスタートし…

    2025年7月5日号

  • 水路に込められた想い

    小林 幸一(津南案内人)

     昨年から津南町自然に親しむ会の皆さんと見玉公園下の中津川発電所工事軌道跡を調査していますが…

    2025年7月5日号

  • そして、また10年が始まった

     大きな節目だったJR東・宮中取水ダムの水利権更新は、「なにごともなく」、7月から新たな許可期間の10年が始まった。なにごともなく、ではないのかどうか、この10年間が検証してくれるだろう。
     更新期が迫るなかでの十日町市長選は、相当なるタイミングだった。市長候補2人による公開討論では、現職の実績を新人が「上書き修正」する場面が多く、誰の実績なのかという疑問符が付いたまま、投票日を向かえた。結果は市政史上最多の5選。この市長選からJR東とのこの先10年の「覚書」締結までの間、水利権更新に関わるいくつかの言葉が表出している。
     先ずは関口市長から「蓄電所」の言葉が出て、さらに「電気を買わせていただく」。建設から100年近く経過するも、なお現役で発電し続ける発電所は「コストが低い電気」を生み出している。それを「安価」で買う、それが関口市長の言葉。では、買った電気を何に使うのか。今度はJR東・喜㔟社長から「データセンター」という言葉が出た。これらのキーワードをつなぐと、見えてくる構図がある。
     低コストで生まれる電気を安価で求める十日町市。それを蓄電所で電気を蓄え、施設冷却が必要なデータセンターに供給、売るという流れが見えてくる。買った電気の事業化である。
     これが実現すれば、十日町市はJR東が宮中取水ダムからの水で千手発電所で発電し続ける限り、永劫的に「電気事業による利益」を得ることができる。これが7月から始まった「新たな10年」の成果なのか。
     勝手なシナリオは、得てして的外れの場合が多い。だが、これまでトップから出たキーワードをつなぐと見えてくるシナリオの一つだ。「したたか」の言葉は良い意味であるが、日本のトップ企業、JR東という心強いパートナーを十日町市が得ている事実は、大きい。

    2025年7月5日号

  • 関税・防衛費交渉に正論で臨むのは愚策

    熱暑、群発地震、選挙と関税

    村山 朗 (会社員)

     熱暑、群発地震、選挙と関税、毎日報道される三題噺です…

    2025年7月12日号

  • ワタスゲ

    中沢 英正(県自然観察保護員)

     ワタスゲ(綿菅)は、本州の中部以北と北海道に分布するスゲの仲間である…

    2025年7月12日号

  • チャレンジ、「また人が集う場に」

    ユーモールに10年ぶり新店、江口さん夫妻

    Pizzeria Remo

     「ぜひ一度、焼き立てを食べてほしい…

    2025年7月12日号

  • 「再生二期作」、コメづくり革命か

     「再生二期作」。二期作は小学校の社会で習い、コメづくりを年に2回行うことは知っていたが、「再生」が付く二期作とは…。先週全国紙で大きく扱われ、今週は経済紙・日経に出ていた。それだけ産業構造に大きく影響する取り組みなのだろう。特にコメ価格高騰の昨今では、コメというキーワードだけで注目する世情だ。
     再生とは、一度の田植えでその年、二度の収穫をするコメづくりだ。説明されれば、なるほど…と思う。事実、ここ妻有地方の水田でもこの光景はよく見る。収穫の秋。稲刈りが終わった田んぼ、その上を赤とんぼが舞う頃になると刈り取った稲株から新たな稲(ひこばえ)が伸び、年によっては稲穂をつけ再び実入りする。このイネの特性を活用したのが「再生二期作」。春の田植えは一度。だが、収穫は二度できるという超コストパフォーマンスのコメづくりだ。
     実はこの再生二期作、先進地は中国という。一度の田植えで二度収獲する、それを専門的に研究し、システム化まできているという。日本はまだ研究が緒についたばかりで、本格研究はこれからだという。このメリットは大きい。高額なコメづくり農業機械が二度使える。結果、生産コストが下がり、利幅が増えることになる。
     先週5日の朝日新聞で紹介の再生二期作は、福島県の専業農業者の取り組み。1回目の稲刈りは8月中に行い、新米が8月に流通する。二回目は11月頃という。品種は農研機構が開発の「にじのきらめき」。暑さに強く、食味もコシヒカリ並みという。栽培ポイントは切り株を長めに残すこと。長めの切り株で稲穂の結実が早まるという。さらに研究が進めば、この再生二期作は、いまのコメづくりを革命的に変えるかもしれない。
     日進月歩、様々な分野の技術革新は早い。まさに、コメづくり革命か。

    2025年7月12日号

  • お知らせ

    妻有新聞創刊70周年・第3000号発刊記念の読者プレゼント開催!
    詳細は4面をご覧下さい。

    2025年7月5日号

  • 「病院を残して」、不安大きく

    無床化方針に疑義、「十日町は遠い」、9月再説明会

    県立松代病院

     「無床化は取り下げ今まで通り県立松代病院を存続を」。「診療所化すると土日や24時間対応ができなくなる。診療所で一刻を争う事態に対応できるのか」。不安の声が相次いだ…

    2025年7月5日号

  • 自由はいいねぇ

    阿部 三代継さん(1933年生まれ)

     『か・き・く・け・こ』。この5つの言葉を、いつも心がける。「感謝、記録、工夫、計画、行動、だね。無鉄砲に生きてきたからね…

    2025年7月5日号

  • 「コメ論議」、もっと積極的に

    農業政策に懸ける思い

    清水 裕理 (経済地理学博士)

     今年も半年が過ぎ、6月30日には茅の輪をくぐる夏越大祓が全国の神社で行われ、ついに7月に突入しました。夏本番とともに国政選挙もスタートし…

    2025年7月5日号

  • 水路に込められた想い

    小林 幸一(津南案内人)

     昨年から津南町自然に親しむ会の皆さんと見玉公園下の中津川発電所工事軌道跡を調査していますが…

    2025年7月5日号

  • そして、また10年が始まった

     大きな節目だったJR東・宮中取水ダムの水利権更新は、「なにごともなく」、7月から新たな許可期間の10年が始まった。なにごともなく、ではないのかどうか、この10年間が検証してくれるだろう。
     更新期が迫るなかでの十日町市長選は、相当なるタイミングだった。市長候補2人による公開討論では、現職の実績を新人が「上書き修正」する場面が多く、誰の実績なのかという疑問符が付いたまま、投票日を向かえた。結果は市政史上最多の5選。この市長選からJR東とのこの先10年の「覚書」締結までの間、水利権更新に関わるいくつかの言葉が表出している。
     先ずは関口市長から「蓄電所」の言葉が出て、さらに「電気を買わせていただく」。建設から100年近く経過するも、なお現役で発電し続ける発電所は「コストが低い電気」を生み出している。それを「安価」で買う、それが関口市長の言葉。では、買った電気を何に使うのか。今度はJR東・喜㔟社長から「データセンター」という言葉が出た。これらのキーワードをつなぐと、見えてくる構図がある。
     低コストで生まれる電気を安価で求める十日町市。それを蓄電所で電気を蓄え、施設冷却が必要なデータセンターに供給、売るという流れが見えてくる。買った電気の事業化である。
     これが実現すれば、十日町市はJR東が宮中取水ダムからの水で千手発電所で発電し続ける限り、永劫的に「電気事業による利益」を得ることができる。これが7月から始まった「新たな10年」の成果なのか。
     勝手なシナリオは、得てして的外れの場合が多い。だが、これまでトップから出たキーワードをつなぐと見えてくるシナリオの一つだ。「したたか」の言葉は良い意味であるが、日本のトップ企業、JR東という心強いパートナーを十日町市が得ている事実は、大きい。

    2025年7月5日号