自転車をそのまま鉄道の車内に持込みできるサービス「サイクルトレイン」。全国で導入や実証が始まるなか、JR東日本・飯山線(延長96・7㌔)では、長野市の豊野駅―栄村森宮野原駅間で昨秋から始まり、今春も4月5日~6月30日まで行っている。地方鉄道の赤字経営が課題となるなか、増加傾向にある自転車愛好家層に向け、飯山線と現代アートや温泉を組み合わせることができる妻有地域の可能性は高い。
2024年5月11日号
関係人口増をめざす「通い農」の新たな取り組みが始まっている。東京・世田谷区の地域コミュニティ「チーム用賀」。用賀の地の住民や働く者、用賀で働く人など縁ある方が集まり活動。十日町市松代地域での棚田体験活動を行い、「自分たちの田んぼを持ちたい」という意見が出るなか、チーム用賀所属で松代在住の地域おこし協力隊・星裕方さん(30)と市松代支所が連携。里山と都市との交流拠点・松代棚田ハウス付近で、耕作放棄地になっていた棚田2枚(約7百平方㍍)を復元。「チーム用賀の棚田」と名づけ今春から水田整備から田植え、稲刈りなど一連の水田作業体験を始めている。星さんは「通い農を通し、まず週末農業体験に来てもらう形を作るきっかけにし、さらなる関係人口拡大に繋げたい」と話している。
2024年5月11日号
津南町と栄村が県境を超え協働し事業展開、日本ジオパーク(GP)認定10年目を迎えている「苗場山麓」。その活動の要となるのが「ガイド」。毎年認定試験を行うなか、第9回は20人が受検し、16人が合格。最年少記録タイとなる小学4年生2人、大地の芸術祭ツアーに協力する十日町市や東京在住のこへび隊、さらに中国出身者から合格者が出るなど、多彩な人材が揃いつつある。認定ガイドは今回で百人を超え106人となる。実際にどうガイドがGP案内や研究を深めていくかに関心が集まる。
2024年5月4日号
任期満了(来年4月30日)まであと1年余の十日町市・関口芳史市長(65)。現在4期在職中で、次期について明確な態度は表明していない。23日の定例会見で記者団が次期市長選の出馬意思があるかを質問。関口市長は「今はまだそういうことを考えるタイミングではない。目の前の課題をしっかり解決するために全力をつくしたい」と明言を避けた。一方でJR東日本の水利権更新を来年6月30日に控え、「いずれ来る宮中ダム改修時、維持流量発電を検討することになっている」と初めて明かした。来春の市長選には樋口明弘氏(76)が出馬表明し、宮中取水ダムの水利権更新に合わせ『発電電力の地元還元』を求め企業誘致をはかる考えを示している。会見の主な質疑を掲載する。
2024年4月27日号
「夢の実現」を建学理念に掲げる県立津南中等教育学校(関口和之校長、387人)は、その夢のヒントを学生に提供する『夢講演』を開校時から毎年開いている。専門分野の研究者や世界で活躍するプロフェッショナルなどを講師に招き、将来を考える学生に刺激を与え、進学する大学選択やめざす分野への多様な価値判断の視点を育てている。「夢講演」はどう始まったのか。
2024年4月27日号
「いまの村政でいいのか。それとも…」。4年前と同じ選択を迫られている栄村の人たち。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投票。元職・森川浩市氏(64、雪坪)、現職・宮川幹雄氏(70、野田沢)の一騎打ちは、挑戦者は変わったが同じ候補同士の争い。森川氏は「村民が安心できる村づくりを進める。私一人では何もできない。皆様方の力を貸してほしい」と出陣式で80人余を前に、村民総力での村政運営を前面に出す。一方、宮川氏は出陣式で50人余に「4年間、確実で安定した運営に力を注いだ。財政健全化に取り組み土台は固まりつつある。またここで以前の村政に戻すことは絶対にできない」と村政継続の必要性を強調。宮川氏は今回自民系や建設業界などの支援を受けるが、森川氏が挑戦者の勢いで猛追している。人口1600人余の栄村。まさに顔が見える選挙戦になっており、縁戚や地域性などが強く、浮動票が少なく、21日投開票の行方に大きな関心が集まる。15日の付有権者数1414人(男676、女738)。 (関連記事5面)
2024年4月20日号
先週末から気温が上がり、いっきに開花した妻有地域の桜。標高450㍍余の少し高い地にある津南町の春の名勝「中子の桜」は今週から咲き始め17日から見頃を迎えている。残雪はほぼないが、湖面に桜が写りこみ、この地だけでしか見られない幻想空間を求め多くのカメラマンが足を運ぶ。見頃は今週末まで続きそうだ。
2024年4月20日号
来年4月の十日町市長選が動き出した。現職で4期の関口芳史市長(65)は次期への態度表明をしていないが、8年前に一騎打ちで惜敗した不動産業・樋口明弘氏(76)は11日、来年の市長選に出馬表明した。サンクロス十日町で記者会見した樋口氏は「市長の仕事は地域の仕事を創り出すこと。いまの市長は何を創り出したのか。だからこの15年間、十日町市はどんどん衰退している」と、現市政との対決色を鮮明にする。さらに取材に答え、その「仕事づくり」で上げるのが、来年6月に向えるJR東・宮中取水ダムの水利権更新に合わせた条件闘争ともいえる「発電する電力の地元還元」。樋口氏は「高い電気料が大幅に軽減できれば、大手企業は十日町に来る。働く場が増え、市民所得が上がれば人口増加に結び付く。今の市政はやるべきことをやっていない」と市長選での政策の一端を話している。樋口氏は2013年、2017年に次ぐ三度目の市長選挑戦となる。
2024年4月13日号
〇…満開の桜に雪の風情ある空間が都心に出現した。東京・中央区日本橋・八重洲で行っている「日八会さくら祭り」は今月5~7日に開催。今年も津南町・栄村の有志で作るNPO雪の都GO雪共和国(相澤博文理事長)が6日に約4㌧の雪を持込む。会場は東京駅徒歩5分、中央区内最多の169本の桜は、雪を待っていたかのように満開。雪の滑り台やミニカマクラ、さらに2日間分用として持ち込んだ雪下にんじん3百㌔は半日で完売、急きょ追加を津南町から運ぶなどで盛況だった。
2024年4月13日号
4年前と同じ顔ぶれでの選挙戦が濃厚だ。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投開票が決まっている。現職の宮川幹雄村長(70、野田沢)、前回選244票差で敗れた元職・森川浩市氏(64、雪坪)が出馬を表明している。ただ告示日まで10日間となるが、両候補の活動が村民に見えず、「とても静かな村長選挙。本当に選挙があるのか疑問に思うぐらい」など、候補の動きや政策が見えにくい選挙戦に戸惑う声が出ている。人口1570人・高齢化率55・3%(3月末付)と人口減少が進む栄村の4年間の舵取りを誰に任せるのか。有権者の判断に注目が集まる。
2024年4月6日号
自転車をそのまま鉄道の車内に持込みできるサービス「サイクルトレイン」。全国で導入や実証が始まるなか、JR東日本・飯山線(延長96・7㌔)では、長野市の豊野駅―栄村森宮野原駅間で昨秋から始まり、今春も4月5日~6月30日まで行っている。地方鉄道の赤字経営が課題となるなか、増加傾向にある自転車愛好家層に向け、飯山線と現代アートや温泉を組み合わせることができる妻有地域の可能性は高い。
2024年5月11日号
関係人口増をめざす「通い農」の新たな取り組みが始まっている。東京・世田谷区の地域コミュニティ「チーム用賀」。用賀の地の住民や働く者、用賀で働く人など縁ある方が集まり活動。十日町市松代地域での棚田体験活動を行い、「自分たちの田んぼを持ちたい」という意見が出るなか、チーム用賀所属で松代在住の地域おこし協力隊・星裕方さん(30)と市松代支所が連携。里山と都市との交流拠点・松代棚田ハウス付近で、耕作放棄地になっていた棚田2枚(約7百平方㍍)を復元。「チーム用賀の棚田」と名づけ今春から水田整備から田植え、稲刈りなど一連の水田作業体験を始めている。星さんは「通い農を通し、まず週末農業体験に来てもらう形を作るきっかけにし、さらなる関係人口拡大に繋げたい」と話している。
2024年5月11日号
津南町と栄村が県境を超え協働し事業展開、日本ジオパーク(GP)認定10年目を迎えている「苗場山麓」。その活動の要となるのが「ガイド」。毎年認定試験を行うなか、第9回は20人が受検し、16人が合格。最年少記録タイとなる小学4年生2人、大地の芸術祭ツアーに協力する十日町市や東京在住のこへび隊、さらに中国出身者から合格者が出るなど、多彩な人材が揃いつつある。認定ガイドは今回で百人を超え106人となる。実際にどうガイドがGP案内や研究を深めていくかに関心が集まる。
2024年5月4日号
任期満了(来年4月30日)まであと1年余の十日町市・関口芳史市長(65)。現在4期在職中で、次期について明確な態度は表明していない。23日の定例会見で記者団が次期市長選の出馬意思があるかを質問。関口市長は「今はまだそういうことを考えるタイミングではない。目の前の課題をしっかり解決するために全力をつくしたい」と明言を避けた。一方でJR東日本の水利権更新を来年6月30日に控え、「いずれ来る宮中ダム改修時、維持流量発電を検討することになっている」と初めて明かした。来春の市長選には樋口明弘氏(76)が出馬表明し、宮中取水ダムの水利権更新に合わせ『発電電力の地元還元』を求め企業誘致をはかる考えを示している。会見の主な質疑を掲載する。
2024年4月27日号
「夢の実現」を建学理念に掲げる県立津南中等教育学校(関口和之校長、387人)は、その夢のヒントを学生に提供する『夢講演』を開校時から毎年開いている。専門分野の研究者や世界で活躍するプロフェッショナルなどを講師に招き、将来を考える学生に刺激を与え、進学する大学選択やめざす分野への多様な価値判断の視点を育てている。「夢講演」はどう始まったのか。
2024年4月27日号
「いまの村政でいいのか。それとも…」。4年前と同じ選択を迫られている栄村の人たち。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投票。元職・森川浩市氏(64、雪坪)、現職・宮川幹雄氏(70、野田沢)の一騎打ちは、挑戦者は変わったが同じ候補同士の争い。森川氏は「村民が安心できる村づくりを進める。私一人では何もできない。皆様方の力を貸してほしい」と出陣式で80人余を前に、村民総力での村政運営を前面に出す。一方、宮川氏は出陣式で50人余に「4年間、確実で安定した運営に力を注いだ。財政健全化に取り組み土台は固まりつつある。またここで以前の村政に戻すことは絶対にできない」と村政継続の必要性を強調。宮川氏は今回自民系や建設業界などの支援を受けるが、森川氏が挑戦者の勢いで猛追している。人口1600人余の栄村。まさに顔が見える選挙戦になっており、縁戚や地域性などが強く、浮動票が少なく、21日投開票の行方に大きな関心が集まる。15日の付有権者数1414人(男676、女738)。 (関連記事5面)
2024年4月20日号
先週末から気温が上がり、いっきに開花した妻有地域の桜。標高450㍍余の少し高い地にある津南町の春の名勝「中子の桜」は今週から咲き始め17日から見頃を迎えている。残雪はほぼないが、湖面に桜が写りこみ、この地だけでしか見られない幻想空間を求め多くのカメラマンが足を運ぶ。見頃は今週末まで続きそうだ。
2024年4月20日号
来年4月の十日町市長選が動き出した。現職で4期の関口芳史市長(65)は次期への態度表明をしていないが、8年前に一騎打ちで惜敗した不動産業・樋口明弘氏(76)は11日、来年の市長選に出馬表明した。サンクロス十日町で記者会見した樋口氏は「市長の仕事は地域の仕事を創り出すこと。いまの市長は何を創り出したのか。だからこの15年間、十日町市はどんどん衰退している」と、現市政との対決色を鮮明にする。さらに取材に答え、その「仕事づくり」で上げるのが、来年6月に向えるJR東・宮中取水ダムの水利権更新に合わせた条件闘争ともいえる「発電する電力の地元還元」。樋口氏は「高い電気料が大幅に軽減できれば、大手企業は十日町に来る。働く場が増え、市民所得が上がれば人口増加に結び付く。今の市政はやるべきことをやっていない」と市長選での政策の一端を話している。樋口氏は2013年、2017年に次ぐ三度目の市長選挑戦となる。
2024年4月13日号
〇…満開の桜に雪の風情ある空間が都心に出現した。東京・中央区日本橋・八重洲で行っている「日八会さくら祭り」は今月5~7日に開催。今年も津南町・栄村の有志で作るNPO雪の都GO雪共和国(相澤博文理事長)が6日に約4㌧の雪を持込む。会場は東京駅徒歩5分、中央区内最多の169本の桜は、雪を待っていたかのように満開。雪の滑り台やミニカマクラ、さらに2日間分用として持ち込んだ雪下にんじん3百㌔は半日で完売、急きょ追加を津南町から運ぶなどで盛況だった。
2024年4月13日号
4年前と同じ顔ぶれでの選挙戦が濃厚だ。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投開票が決まっている。現職の宮川幹雄村長(70、野田沢)、前回選244票差で敗れた元職・森川浩市氏(64、雪坪)が出馬を表明している。ただ告示日まで10日間となるが、両候補の活動が村民に見えず、「とても静かな村長選挙。本当に選挙があるのか疑問に思うぐらい」など、候補の動きや政策が見えにくい選挙戦に戸惑う声が出ている。人口1570人・高齢化率55・3%(3月末付)と人口減少が進む栄村の4年間の舵取りを誰に任せるのか。有権者の判断に注目が集まる。
2024年4月6日号