〇…水災害を防げ―。国交省や県、十日町市や津南町、さらに十日町地域消防や消防団などの連携を深め備える「信濃川水防訓練」は16日夜、津南町の中津川運動公園で行い、総勢140人余が参加。少し雨が降る悪天候の中で、河川水位上昇が長期間継続で堤防盛土が緩くなった時の応急処置「木流し工法」や堤防を越水する危険性がある時にビニールシートを敷いた上に土のうを積む「改良積み土のう工法」、さらに専門業者による「ブロック投入工法」の3訓練を行った。
2024年5月25日号
里山でかつて暮らしに欠かせない生活道だった『古道』を再活用したトレイルランニングコースを作り、昨年初開催の『越後まつだい春の陣』(新坂志保里実行委員長)。その取り組みは全国で注目を集め「スポーツ文化ツーリズムアワード2023」で最高賞のひとつ「スポーツツーリズム賞」を獲得。第2回は6月2日に開き、外国人含め4百人以上の出場を見込んでいる。今回は新たに、地元の松代中学(村山裕之校長、48人)が大会運営に協力するなど、より地域を巻き込んだ動きとなり、地域活力アップに一役買っている。
2024年5月18日号
中干し期間延長でCO2(二酸化炭素)削減、環境配慮と農業者の新たな収入増の可能性に関心が集まる、昨年から農水省が取り組み開始の「水稲栽培における中干し期間延長のJクレジット制度」。津南町は同制度積極導入をねらいに、農業者のカーボンクレジット利用を支援する企業『株式会社フェイガー』(石崎貴紘代表、東京・港区)と16日、包括連携協定を締結。現在は町内の2農業法人(株式会社満作、株式会社えん)と1個人農家が中干しカーボーンクレジットに取り組む。同日は取り組み現場を桑原町長や石崎代表が訪ね、田植え作業を視察した。今年の実証を経て、さらに町内での取り組み拡大を図る方針だ。
2024年5月18日号
自転車をそのまま鉄道の車内に持込みできるサービス「サイクルトレイン」。全国で導入や実証が始まるなか、JR東日本・飯山線(延長96・7㌔)では、長野市の豊野駅―栄村森宮野原駅間で昨秋から始まり、今春も4月5日~6月30日まで行っている。地方鉄道の赤字経営が課題となるなか、増加傾向にある自転車愛好家層に向け、飯山線と現代アートや温泉を組み合わせることができる妻有地域の可能性は高い。
2024年5月11日号
関係人口増をめざす「通い農」の新たな取り組みが始まっている。東京・世田谷区の地域コミュニティ「チーム用賀」。用賀の地の住民や働く者、用賀で働く人など縁ある方が集まり活動。十日町市松代地域での棚田体験活動を行い、「自分たちの田んぼを持ちたい」という意見が出るなか、チーム用賀所属で松代在住の地域おこし協力隊・星裕方さん(30)と市松代支所が連携。里山と都市との交流拠点・松代棚田ハウス付近で、耕作放棄地になっていた棚田2枚(約7百平方㍍)を復元。「チーム用賀の棚田」と名づけ今春から水田整備から田植え、稲刈りなど一連の水田作業体験を始めている。星さんは「通い農を通し、まず週末農業体験に来てもらう形を作るきっかけにし、さらなる関係人口拡大に繋げたい」と話している。
2024年5月11日号
津南町と栄村が県境を超え協働し事業展開、日本ジオパーク(GP)認定10年目を迎えている「苗場山麓」。その活動の要となるのが「ガイド」。毎年認定試験を行うなか、第9回は20人が受検し、16人が合格。最年少記録タイとなる小学4年生2人、大地の芸術祭ツアーに協力する十日町市や東京在住のこへび隊、さらに中国出身者から合格者が出るなど、多彩な人材が揃いつつある。認定ガイドは今回で百人を超え106人となる。実際にどうガイドがGP案内や研究を深めていくかに関心が集まる。
2024年5月4日号
任期満了(来年4月30日)まであと1年余の十日町市・関口芳史市長(65)。現在4期在職中で、次期について明確な態度は表明していない。23日の定例会見で記者団が次期市長選の出馬意思があるかを質問。関口市長は「今はまだそういうことを考えるタイミングではない。目の前の課題をしっかり解決するために全力をつくしたい」と明言を避けた。一方でJR東日本の水利権更新を来年6月30日に控え、「いずれ来る宮中ダム改修時、維持流量発電を検討することになっている」と初めて明かした。来春の市長選には樋口明弘氏(76)が出馬表明し、宮中取水ダムの水利権更新に合わせ『発電電力の地元還元』を求め企業誘致をはかる考えを示している。会見の主な質疑を掲載する。
2024年4月27日号
「夢の実現」を建学理念に掲げる県立津南中等教育学校(関口和之校長、387人)は、その夢のヒントを学生に提供する『夢講演』を開校時から毎年開いている。専門分野の研究者や世界で活躍するプロフェッショナルなどを講師に招き、将来を考える学生に刺激を与え、進学する大学選択やめざす分野への多様な価値判断の視点を育てている。「夢講演」はどう始まったのか。
2024年4月27日号
「いまの村政でいいのか。それとも…」。4年前と同じ選択を迫られている栄村の人たち。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投票。元職・森川浩市氏(64、雪坪)、現職・宮川幹雄氏(70、野田沢)の一騎打ちは、挑戦者は変わったが同じ候補同士の争い。森川氏は「村民が安心できる村づくりを進める。私一人では何もできない。皆様方の力を貸してほしい」と出陣式で80人余を前に、村民総力での村政運営を前面に出す。一方、宮川氏は出陣式で50人余に「4年間、確実で安定した運営に力を注いだ。財政健全化に取り組み土台は固まりつつある。またここで以前の村政に戻すことは絶対にできない」と村政継続の必要性を強調。宮川氏は今回自民系や建設業界などの支援を受けるが、森川氏が挑戦者の勢いで猛追している。人口1600人余の栄村。まさに顔が見える選挙戦になっており、縁戚や地域性などが強く、浮動票が少なく、21日投開票の行方に大きな関心が集まる。15日の付有権者数1414人(男676、女738)。 (関連記事5面)
2024年4月20日号
先週末から気温が上がり、いっきに開花した妻有地域の桜。標高450㍍余の少し高い地にある津南町の春の名勝「中子の桜」は今週から咲き始め17日から見頃を迎えている。残雪はほぼないが、湖面に桜が写りこみ、この地だけでしか見られない幻想空間を求め多くのカメラマンが足を運ぶ。見頃は今週末まで続きそうだ。
2024年4月20日号
〇…水災害を防げ―。国交省や県、十日町市や津南町、さらに十日町地域消防や消防団などの連携を深め備える「信濃川水防訓練」は16日夜、津南町の中津川運動公園で行い、総勢140人余が参加。少し雨が降る悪天候の中で、河川水位上昇が長期間継続で堤防盛土が緩くなった時の応急処置「木流し工法」や堤防を越水する危険性がある時にビニールシートを敷いた上に土のうを積む「改良積み土のう工法」、さらに専門業者による「ブロック投入工法」の3訓練を行った。
2024年5月25日号
里山でかつて暮らしに欠かせない生活道だった『古道』を再活用したトレイルランニングコースを作り、昨年初開催の『越後まつだい春の陣』(新坂志保里実行委員長)。その取り組みは全国で注目を集め「スポーツ文化ツーリズムアワード2023」で最高賞のひとつ「スポーツツーリズム賞」を獲得。第2回は6月2日に開き、外国人含め4百人以上の出場を見込んでいる。今回は新たに、地元の松代中学(村山裕之校長、48人)が大会運営に協力するなど、より地域を巻き込んだ動きとなり、地域活力アップに一役買っている。
2024年5月18日号
中干し期間延長でCO2(二酸化炭素)削減、環境配慮と農業者の新たな収入増の可能性に関心が集まる、昨年から農水省が取り組み開始の「水稲栽培における中干し期間延長のJクレジット制度」。津南町は同制度積極導入をねらいに、農業者のカーボンクレジット利用を支援する企業『株式会社フェイガー』(石崎貴紘代表、東京・港区)と16日、包括連携協定を締結。現在は町内の2農業法人(株式会社満作、株式会社えん)と1個人農家が中干しカーボーンクレジットに取り組む。同日は取り組み現場を桑原町長や石崎代表が訪ね、田植え作業を視察した。今年の実証を経て、さらに町内での取り組み拡大を図る方針だ。
2024年5月18日号
自転車をそのまま鉄道の車内に持込みできるサービス「サイクルトレイン」。全国で導入や実証が始まるなか、JR東日本・飯山線(延長96・7㌔)では、長野市の豊野駅―栄村森宮野原駅間で昨秋から始まり、今春も4月5日~6月30日まで行っている。地方鉄道の赤字経営が課題となるなか、増加傾向にある自転車愛好家層に向け、飯山線と現代アートや温泉を組み合わせることができる妻有地域の可能性は高い。
2024年5月11日号
関係人口増をめざす「通い農」の新たな取り組みが始まっている。東京・世田谷区の地域コミュニティ「チーム用賀」。用賀の地の住民や働く者、用賀で働く人など縁ある方が集まり活動。十日町市松代地域での棚田体験活動を行い、「自分たちの田んぼを持ちたい」という意見が出るなか、チーム用賀所属で松代在住の地域おこし協力隊・星裕方さん(30)と市松代支所が連携。里山と都市との交流拠点・松代棚田ハウス付近で、耕作放棄地になっていた棚田2枚(約7百平方㍍)を復元。「チーム用賀の棚田」と名づけ今春から水田整備から田植え、稲刈りなど一連の水田作業体験を始めている。星さんは「通い農を通し、まず週末農業体験に来てもらう形を作るきっかけにし、さらなる関係人口拡大に繋げたい」と話している。
2024年5月11日号
津南町と栄村が県境を超え協働し事業展開、日本ジオパーク(GP)認定10年目を迎えている「苗場山麓」。その活動の要となるのが「ガイド」。毎年認定試験を行うなか、第9回は20人が受検し、16人が合格。最年少記録タイとなる小学4年生2人、大地の芸術祭ツアーに協力する十日町市や東京在住のこへび隊、さらに中国出身者から合格者が出るなど、多彩な人材が揃いつつある。認定ガイドは今回で百人を超え106人となる。実際にどうガイドがGP案内や研究を深めていくかに関心が集まる。
2024年5月4日号
任期満了(来年4月30日)まであと1年余の十日町市・関口芳史市長(65)。現在4期在職中で、次期について明確な態度は表明していない。23日の定例会見で記者団が次期市長選の出馬意思があるかを質問。関口市長は「今はまだそういうことを考えるタイミングではない。目の前の課題をしっかり解決するために全力をつくしたい」と明言を避けた。一方でJR東日本の水利権更新を来年6月30日に控え、「いずれ来る宮中ダム改修時、維持流量発電を検討することになっている」と初めて明かした。来春の市長選には樋口明弘氏(76)が出馬表明し、宮中取水ダムの水利権更新に合わせ『発電電力の地元還元』を求め企業誘致をはかる考えを示している。会見の主な質疑を掲載する。
2024年4月27日号
「夢の実現」を建学理念に掲げる県立津南中等教育学校(関口和之校長、387人)は、その夢のヒントを学生に提供する『夢講演』を開校時から毎年開いている。専門分野の研究者や世界で活躍するプロフェッショナルなどを講師に招き、将来を考える学生に刺激を与え、進学する大学選択やめざす分野への多様な価値判断の視点を育てている。「夢講演」はどう始まったのか。
2024年4月27日号
「いまの村政でいいのか。それとも…」。4年前と同じ選択を迫られている栄村の人たち。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投票。元職・森川浩市氏(64、雪坪)、現職・宮川幹雄氏(70、野田沢)の一騎打ちは、挑戦者は変わったが同じ候補同士の争い。森川氏は「村民が安心できる村づくりを進める。私一人では何もできない。皆様方の力を貸してほしい」と出陣式で80人余を前に、村民総力での村政運営を前面に出す。一方、宮川氏は出陣式で50人余に「4年間、確実で安定した運営に力を注いだ。財政健全化に取り組み土台は固まりつつある。またここで以前の村政に戻すことは絶対にできない」と村政継続の必要性を強調。宮川氏は今回自民系や建設業界などの支援を受けるが、森川氏が挑戦者の勢いで猛追している。人口1600人余の栄村。まさに顔が見える選挙戦になっており、縁戚や地域性などが強く、浮動票が少なく、21日投開票の行方に大きな関心が集まる。15日の付有権者数1414人(男676、女738)。 (関連記事5面)
2024年4月20日号
先週末から気温が上がり、いっきに開花した妻有地域の桜。標高450㍍余の少し高い地にある津南町の春の名勝「中子の桜」は今週から咲き始め17日から見頃を迎えている。残雪はほぼないが、湖面に桜が写りこみ、この地だけでしか見られない幻想空間を求め多くのカメラマンが足を運ぶ。見頃は今週末まで続きそうだ。
2024年4月20日号