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  • 今週の妻有新聞最新号抜粋記事

  • 村政継続か、返り咲きか

    栄村長選21日投票

     「いまの村政でいいのか。それとも…」。4年前と同じ選択を迫られている栄村の人たち。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投票。元職・森川浩市氏(64、雪坪)、現職・宮川幹雄氏(70、野田沢)の一騎打ちは、挑戦者は変わったが同じ候補同士の争い。森川氏は「村民が安心できる村づくりを進める。私一人では何もできない。皆様方の力を貸してほしい」と出陣式で80人余を前に、村民総力での村政運営を前面に出す。一方、宮川氏は出陣式で50人余に「4年間、確実で安定した運営に力を注いだ。財政健全化に取り組み土台は固まりつつある。またここで以前の村政に戻すことは絶対にできない」と村政継続の必要性を強調。宮川氏は今回自民系や建設業界などの支援を受けるが、森川氏が挑戦者の勢いで猛追している。人口1600人余の栄村。まさに顔が見える選挙戦になっており、縁戚や地域性などが強く、浮動票が少なく、21日投開票の行方に大きな関心が集まる。15日の付有権者数1414人(男676、女738)。                (関連記事5面)

    2024年4月20日号

  • まちづくり 公開討論会2023 開催

    2023年10月13日(金)午後7時00分開会

    会場
    津南町文化センター
    討論会出席者
    津南町議選立候補予定者

    ◆ 設問テーマに対する政策や考え方を述べて頂きます。

    2023年10月13日(金)午後6時55分から放送開始します

    YouTubeライブ配信
  • 村政継続か、返り咲きか

    栄村長選21日投票

     「いまの村政でいいのか。それとも…」。4年前と同じ選択を迫られている栄村の人たち。任期満了(5月14日)に伴う栄村長選は16日告示、21日投票。元職・森川浩市氏(64、雪坪)、現職・宮川幹雄氏(70、野田沢)の一騎打ちは、挑戦者は変わったが同じ候補同士の争い。森川氏は「村民が安心できる村づくりを進める。私一人では何もできない。皆様方の力を貸してほしい」と出陣式で80人余を前に、村民総力での村政運営を前面に出す。一方、宮川氏は出陣式で50人余に「4年間、確実で安定した運営に力を注いだ。財政健全化に取り組み土台は固まりつつある。またここで以前の村政に戻すことは絶対にできない」と村政継続の必要性を強調。宮川氏は今回自民系や建設業界などの支援を受けるが、森川氏が挑戦者の勢いで猛追している。人口1600人余の栄村。まさに顔が見える選挙戦になっており、縁戚や地域性などが強く、浮動票が少なく、21日投開票の行方に大きな関心が集まる。15日の付有権者数1414人(男676、女738)。                (関連記事5面)

    2024年4月20日号

  • 鏡面世界に咲く

    津南町「中子の桜」

     先週末から気温が上がり、いっきに開花した妻有地域の桜。標高450㍍余の少し高い地にある津南町の春の名勝「中子の桜」は今週から咲き始め17日から見頃を迎えている。残雪はほぼないが、湖面に桜が写りこみ、この地だけでしか見られない幻想空間を求め多くのカメラマンが足を運ぶ。見頃は今週末まで続きそうだ。

    2024年4月20日号

  • 頑張りすぎない、我慢しすぎない

    春の『木の芽どき』に要注意

     先週は市内のあちこちの桜が満開で、春が来たな~と気温の上昇と共に心も温かくなりました。我が家の玄関先にある、いつからか根付いたのか分からないアケビの木からも木の芽が伸びてそろそろ収穫を迎えます。
     この時期まさに『木(こ)の芽どき』といいます。正確には立春から春分までの期間を指します。ざっくりいうなら、この冬から春にかけての季節の変わり目は気温の変化が大きく体調を崩しやすい時期のため、昔の人たちは代々、病気に注意するよう言い伝えてきたわけです。
     春先はなんだか眠くて仕方がない、天気は良いのに布団から出るのが億劫で「春眠暁を覚えず」という方も多いのではないでしょうか。これも季節の変わり目で気圧や気温の大きな変化が大きく、自律神経のバランスを乱すためです。
     春先は自律神経のうち、体を休めるための副交感神経の方が、活発に動くための交感神経より働きが強まるため、眠気が強まるのです。また、気圧や湿度の関係で頭痛を感じやすくなりますので、外来診療をしていても、頭痛薬をくださいと言われる方が多いのは確かです。
     そして気持ちが落ち込むなどの症状を訴える方も増えてきますので、もともとメンタル不調をお持ちの方は、あえて調子が良くても薬の変更は延期するなど注意が必要です。
     この気持ちの面での不調は、季節の変わり目の気候の大きな変動が影響するだけでなく、転居、転勤、異動、入学、就職などの環境の変化も大きく影響をします。気持ちの不調が体調の不調症状を引き起こす方もいます。 
     ですので、これからやってくるゴールデンウィークは天気も良く家族や友人が出かけようとお誘いをかけてくるかもしれませんが、気持ちが乗らない時には体も心も疲れている証拠ですので、勇気をもって断って自宅でしっかり休む、自分の気持ちに素直に行動する、ということを大事にしていただきたいと思います。
     というのも、この『木の芽どき』にかかった負担をそのままにしておくと、ゴールデンウィークが終わった5月にうつ病に進んでしまうことがあります。いわゆる『5月病』です。なので、今この時期に頑張りすぎない、我慢しすぎない、自分がリラックスできる時間をなるべく持つ、ということはとても大事なのです。 
     特に「~しなくちゃ」を口にしたり考えてしまった人は、その言葉を思い浮かべた時点で自分にかなり負担がかかっていると気づいて欲しいなと思います。
     あとは何度もお話したことがありますが、うつ病にならないために大事なことは「つながること」です。信頼できる人に自分のつらい気持ちを伝えること、もしくは病院などを受診して相談するのも良いでしょう。
     眠れない、寝てもすぐ目が覚める、食欲がない、食べ物を美味しいと感じない、笑うことが無くなった、楽しみを見つけられない、人に会うのが億劫、そんなことが少しでもあったら早めにお気軽にご相談くださいね。
     (たかき医院・仲栄美子院長)

    2024年4月20日号

  • 『クワガタに魅せられ』

    髙木 良輔さん(1994年生まれ)

     その体験が、いまもベースにある。小学2年の夏休み、祖父と兄、2人の従兄と一緒に早朝のクワガタ・カブトムシ採りに行った。母の実家、茨城・古河市の自然は、小学生には魅力的な地だった。
     「もともと、一つのものに対して執着心を持って、深めていくことが好きな子でしたので、虫を長い時間じっと見ていたりしていました」。
     クワガタ。その生態をどんどん知りたくなり、小学時代で専門誌や昆虫図鑑を見て情報を集め、家族旅行の行先も自然を求めての旅。飼育と養殖にも取り組んだ。だが中学生になり、「周りは音楽や不良カルチャーが関心でしたから、友だちには分からないように話題にはせず、ひっそりと自分だけでやっていました」。 さらに高校時代も進学先に生物部がなく、ここでも「ひとりの世界」だった。だが「自宅から高校まで往復26㌔、自転車通学していましたから、把握できる地点が多くなり、あそこに行けばクワガタがいるなど通学が自然散策でした。帰りが夜8時を過ぎることもありました」。
     クワガタへの関心と共に、鉄道を通じて全国の地名への関心も並行して高まり、進んだ専修大・環境地理学科では各地へ演習に行くことで、さらにクワガタとのつながりが濃くなっていった。「全国を旅しました。これまでに47都道府県のうち山口、宮崎以外の45都道府県に行っています。その先々で、知らないことへの関心がさらに深まっています」。 その学生時代。飼育・養殖をアパートで行い、百匹近くを飼育。整然と積み上げられた収納箱を見た学友は「こんな部屋は初めて」と驚かれたというが、いまはさらに種類も数も増えている。

     『クワガタを身近に観察できる環境に暮らしたい』。その契機は2020年6月に訪れた。一つの場所で一夜で50匹以上のミヤマクワガタと出会った。その地は湯沢町だったが、魚沼エリアを調べると十日町地域にはさらに魅力的な自然環境があることが分かった。2021年4月から地域おこし協力隊で十日町に入り、松代中部地区(松代田沢・小荒戸・菅刈・太平・千年・青葉・池尻の7集落)を担当、今春3月で退任。旧松代町内に定住している。
     協力隊の3年目、2023年8月。十日町市と友好交流する世田谷区民祭で「クワガタ・カブトムシ」を出品した。「対面販売をしたんですが、子どもたちの反応がとてもよく、その時、クワガタを求めた家族とは今も交流が続いています」。 この時の好感触で「クワガタでやれるかも」と飼育・養殖・販売の強い手応えを掴んだ。前年の2022年度の十日町ビジネスプラン審査会で最優秀賞も受け、現在は外国種30種、国内15種を飼育・養殖している。

     「この地域の自然環境は、クワガタ生息に合っています。ミヤマクワガタは標高百㍍以下に生息し、ヒメオオクワガタは標高7百㍍以上に。関東地方では前者は3百㍍、後者は千㍍級に生息しています。当地域は山地の標高が低い割に冷涼な気温で、生息環境が良いからです」。 この魅力的な自然環境を子どもたちの体験の場にしたいと考える。「市内のキャンプ場と連携し、クワガタ生息地での自然体験ツアーを計画したいです。世田谷の子どもたちとの交流のように、子どもたちにこの自然を体験してほしいです」。

     クワガタに魅せられている自分の存在以上に、この地に生息するクワガタの存在感が、さらに増している。
    ◆バトンタッチします。
     「原 拓矢さん」

    2024年4月20日号

  • この道はいつか来た道 …

    ドヤ顔に頭がクラクラ

     先週、岸田首相は米国で首脳会談と議会での演説をして拍手に得意満面だった。「国際社会は歴史的な転換点にある。今こそ日米両国がグローバルパートナーとして真価を発揮すべき時である」「米国は一人ではない、なすべき準備はできている」「戦争可能な正常国家(一流国家)になる」とドヤ顔だったけど私は頭がクラクラした。
     これはもうどう解釈しても憲法違反で、こんなこと自国の国会で討論されましたか? 憲法改正する国民投票ありましたか? バイデン大統領は「我々はともに、防衛・安全保障協力を強化するための重要なステップを踏み、指揮・統制を現代化する」と発言。これね、米軍と自衛隊の情報共有システムを構築して共に行動する(自衛隊が米軍の指揮下にもなり得る)ということですよ。自衛隊は軍隊ではない!
     戦後平和憲法下の77年、歴代自民党首相が戦地を紛争当事国と言い換え自衛隊を派遣し、安保3文書を備えて集団的自衛権行使を規定した。専守防衛原則から逸脱して詭弁を重ね敵基地攻撃能力まで可能とし、武器輸出を防衛装備品移転と言い換え平和憲法は無力化した。岸田首相の訪米は、米国と一緒に喜んで戦争に参加します! と宣言したようなものだと私は思った。
     だからロシアは米日同盟強化のこの宣言にすぐ反応し「米日はすでに事実上軍事同盟関係だ」と発言。これで日本全土が反米側の標的になる。再稼働の地元合意もないまま燃料を装填した柏崎刈羽原発は、ウクライナのザポリージャ原発と同様に常に爆撃やサイバー攻撃に怯えなければならない。私には岸田首相が言う「歴史的な転換点」とは国民や国土を新たな危険に晒す転換点としか思えない。
     イラン、イスラエルの攻撃の応酬で世界大戦の始まりを感じるきな臭いこんな時に、わざわざ渦中に飛び込むとは…この後どんな未来があるのか想像してみてください。私の予想では疫病や地震など災害を期に危機感を煽り、国民の考える力を押さえて同じ方向を向くようにするでしょう。
     敵国の脅威を言い、より強力な武器(核兵器)の保有を正当化。私のように異を唱える人は非国民で、国防・国益優先で人権や言論の自由は無くなる。自衛隊、志願兵、徴兵… この道はいつか来た道… そう、3百万人が犠牲になった過去の日本だ。
     決して戦争をしてはいけない。近いうちに解散総選挙になるでしょう。今はまだこの国の主権者は私たち国民です。選ぶことができます。どうか戦争の道だけは歩まないように。

    2024年4月20日号

  • コシノコバイモの2輪咲き

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

     コシノコバイモ、幻の花とも言われているが、その数はある程度あるみたいだが、なんにせよ緑色の花の色合いと小型の背丈、花が下向き加減でおしとやか。
     だからそのつもりで捜さないと、ほとんどの人たちは見つけられないで終わる。普通の花は一茎に一花であるが、この花は一茎に二花付いている。
     変化花と言われればそれきりだが、いままで相当の量の花を捜して見ているが、こんな変わった花は初めてである。
     たいていカタクリの咲いている時期に咲いているのだが、カタクリと同じで花が終わると、地上茎がサッサと枯れてなくなってしまう。
     いわゆる夏眠タイプの花で、キクザキイチリンソウやイチリンソウなどもその仲間、通称はスプリングエフェメラルと言う可憐な名前が付いている。
     それにしても、なぜこのような花ができるのかが一番の疑問だが、自然の中に生育する草花は、説明できない内容もおおいのでは。
     変わった花を見つけるには、その前に正常の花をしっかりと覚える必要があると言う事を付け加えておく…。

    2024年4月20日号

  • 1570人の村が問いかける

     明日投票の栄村は、人口1570人だが面積は日本国土の0・1%を占める広さだ。少子化・高齢化の冠詞が付く自治体、だが可能性という文字も併せ持つ。 人口密度の低さは、一方で過疎過密とは縁遠く、若いファミリーが求める「ゆったり暮らし」の地でもある。上信越国立公園を含み、その地の一部は原生自然環境保全地域に指定され、そのままの自然生態の保護が義務づけられている。日本百名山、二百名山、全国有数の豪雪地、1級河川の清流が2本も流れ、河川浸食が創り出した段丘地は肥沃の大地が広がる。
     これほどの地勢的な環境に人が1570人。何が足りていないのか、それが今度の村長選で問われている。
     明確だろう。暮らしやすさ、安心して暮らせる地だろう。暮らしと直結するのが医療福祉、さらに子育てを支える経済。多くの選挙で問われる政策的な争点だ。これは、当たり前のこと。選挙になり急浮上した課題ではない。だが、選挙になると政策の柱に据え、これもする、あれもする、それが選挙公約になっている。今度の栄村長選でも同じ傾向が見られ、村民・有権者の受け止めた「いつも同じ」なのだろう。
     限られた有権者数。それは「1票の顔が見える」こと。今回の現職、元職、いずれも現・元の村長肩書が付く候補同士の選挙だ。それは「浮動票のない選挙」でもある。元職が務めた4年前までの1期4年間、現職の4年前からの4年間、さて、なにが違い、どう変わり、なにが問われているのか、それが今度の栄村長選である。
     地方自治体の縮図、この国の20年先を行っている自治体などと形容される過疎・少子化・高齢化の自治体は全国にある。隣接の津南町もそうだろう、さらに十日町市も類似点は多い。小さな村のトップを選ぶ選挙は、実は時代の先を行っている自治体の選挙でもある。栄村の人たちは、何を選択するのか。

    2024年4月20日号

  • 「衰退でいいのか」、樋口明弘氏が再挑戦

    関口市長後援会幹部、昨年末に「もう一期を」出馬要請

     来年4月の十日町市長選が動き出した。現職で4期の関口芳史市長(65)は次期への態度表明をしていないが、8年前に一騎打ちで惜敗した不動産業・樋口明弘氏(76)は11日、来年の市長選に出馬表明した。サンクロス十日町で記者会見した樋口氏は「市長の仕事は地域の仕事を創り出すこと。いまの市長は何を創り出したのか。だからこの15年間、十日町市はどんどん衰退している」と、現市政との対決色を鮮明にする。さらに取材に答え、その「仕事づくり」で上げるのが、来年6月に向えるJR東・宮中取水ダムの水利権更新に合わせた条件闘争ともいえる「発電する電力の地元還元」。樋口氏は「高い電気料が大幅に軽減できれば、大手企業は十日町に来る。働く場が増え、市民所得が上がれば人口増加に結び付く。今の市政はやるべきことをやっていない」と市長選での政策の一端を話している。樋口氏は2013年、2017年に次ぐ三度目の市長選挑戦となる。

    2024年4月13日号