人と人とのつながりが深い十日町に10年前移住し、地域の活性化や地方創生に取り組む大塚眞さん(32)。「にいがた圏」や移住コンシェルジュなど様々な肩書を持つ大塚さんは「自分が住み続ける十日町で、衰退するよりはよくなってほしいと全員が思っていると思う。そういったことでは当たりのことを関係してきた人、地域のために粛々と活動しています」と十日町を盛り上げようと活動を続けている。
大塚さんは神奈川県横浜市の付属高校時代に大学の学部の専攻学習で環境庁の見学に行き、様々なことを調べる中で地方の山岳地などに興味を持った。そのなかで生まれが北海道というのもあり環境や地方と関わって仕事がしたいとぼんやりと考えていた。
2025年1月4日号
「美容師免許の国家資格を取ってからが本番」と業界内でいわれ、シャンプーやカラーリングから始まり、すべて一人でできるまで2~4年かかるとされる美容師。毎日勉強の日々。それでも約10年間美容師として腕を磨き、昨日13日に夢だった自身の美容室「SHEk(しき)」を十日町市本町3にオープンした。美容師・矢口佳奈子さん(30、北新田在住)。「常に女性の味方に立って、万人受けよりも、骨格や目や鼻の位置などをみて、その人にあったスタイリングを心がけています。理想は寝起きのまま、寝癖を直すだけでスタイリングが完了することですね」。故郷で新たな一歩を踏み出す。
2024年12月14日号
理念に『自分らしく生きる』を掲げ、2019年設立のNPO法人『十いろ』。その理事長を務める髙橋愛さん(51)。成年後見や終活サポート、放課後デイサービスなど人生の節目を支える事業を創設して5周年。髙橋理事長は「身寄りが居なくても、最後まで自分らしく安心して生きるためにサポートしたい、その思いで進んできました」と語る。
東京・江東区出身の高橋理事長。「東京下町育ちで、けんかっ早くて人情家の典型的な江戸っ子です」。困っている人は放っておけない性分。都内大学卒業後、都内アパレル関係に就職。社会人生活の中である思いが浮かぶ。「もっと人と深く関わり、アクティブに人と人を繋ぐ仕事がしたい」。
2024年11月16日号
「好きじゃなきゃぁ、こんなに長くやってないよ」。松之山天水越を拠点に音楽活動する『親父バンド』。リーダーの佐藤勝一さん(75)、元リーダーの髙橋重一さん(76)は小中学校からの同級生、音楽好きの幼馴染だ。
1964年、地元の松高(松之山分校)1年の時、十日町市にブルーコメッツが来ることを聞いた。「これは行かなきゃってね、2人でいったんですよ」。初めて触れるプロの音楽、音の響きがズドーンと心を打った。「響きましたね~、音にほれ込みました。これはやんなきゃと、すぐに仲間を集めて、親に頼み込み、立て替えてもらって十日町で楽器を買ってバンドを始めたんですよ」。
2024年10月19日号
「日々一生懸命なだけです。私が頼りないから、いろんな方が助けてくれたおかげで今があります」。今月1日に開業10年を迎えた津南町正面の菓子店『ママのおやつ』店主の早河史恵さん(52、羽倉)は微笑んだ。これからも地域の食材を取り入れたお菓子作りに変わらず挑み続けるつもりだ。
夫が代表を務める農業法人フェアリーズファーム(早河聖光社長)の6次産業化をめざす菓子店として始まったママのおやつ。津南産コシヒカリ米粉使用のロールケーキやシュークリーム、自家産卵使用のプリンの3種類から始まった。開店後から史恵さんの出身地である神奈川県に住む洋菓子シェフの指導を受けながらレシピを増やし、今は4百種余になった。「外に名前が出ることを好まない先生なので名前は出せんが、日本の洋菓子界をけん引してきた方。SNSを通し社長と縁が生まれ、指導を受け続けています」。
2024年9月28日号
「メダカ好きを増やしたい」。そんな思いでメ
ダカ屋『masushin.en
joy medaka』(マスシン・エンジョイ・メダカ)の2年前に看板を掲げた丸山剛三さん(48、十日町市田中)。自宅敷地の繁殖場で今は80種余の品種を育て、希望者に販売したり、イベント出店を行っている。「メダカ愛好家は全国にいます。来てくれた方や、イベントで会う方と話す機会が増え、趣味を通じ人との繋がりが広がっています。地元の方にもメダカを育てる楽しさを伝えたいですね」。きものまつりや生誕地まつりなど地元イベントに店を出し、メダカ愛好家を少しずつ増やしている。
2024年9月7日号
「ごちそうは、このゆったり時間と食・人・自然、丸ごとの十日町市です」。千葉船橋と十日町市の2拠点生活による視野の広さを生かし、旅行業資格を取得後、自身の体験をもとにオリジナル旅プランを提供する渡部美幸さん(38)。開催中の大地の芸術祭ツアーでは学芸員が同行する独自プランを企画。その旅行会社『おいしい旅つばめ至る(きたる)』の看板を掲げる。
2024年8月24日号
十日町を拠点として、着ることがなくなった不要な着物をスーツなどに生まれ変わらせ、ファッションショーで披露し販売など行っているデザイナー・杉浦充宜さん(34、十日町市上野)。東京で積み上げてきたキャリアを一度捨て、十日町の地での暮らしを選んだ。今年1月に自身のスタジオ「Mitsuyoshi Design Studio」を設立。
デザイナーとして積極活動。立ち上げてわずか半年で活躍の場を十日町から新潟に広げ、「今の目標は最高峰のパリでファッションショーを行うことです」。夢ではなく、明確な目標としてより鮮明な道筋を見据えている。
2024年8月10日号
『ねぼすけ』。一風変わった名称で、十日町産『どじょう』養殖が始まっている。取り組むのは十日町市中里地域の鈴木常治さん(51、重地)。5年余前から雪国の湧水を活用した無泥どじょうの養殖を開始。今年から少しずつ東京の高級日本料理店などへの出荷がスタート。「まだ始まったばかりです。『ねぼすけ』が十日町名産となり、この地に来れば美味しいどじょうが食べられると言われるようになれば嬉しいですね」。現在は年百㌔余の生産量だが、屋外養殖場を増やし1㌧余の増産を視野に入れる。
2024年8月3日号
県外からの山村留学生と地元の子たちが一緒に取り組める活動として25年余前に松之山・旧浦田小学校で始まった太鼓活動を、当時関わった人たちが引き継ぎ15年前に『うらだ屋太鼓』を立ち上げ、今につなげている。当時高校生だった指導者の南雲紘海さん(30)。山村留学生で地元定住した仲間も加わり、太鼓活動の伝統を次の世代に引き継ぐため、さらに活動の輪を広げている。来月11日の浦田地区盆踊りで「うらだ屋」が太鼓演奏し、盛り上げる計画だ。
2024年7月27日号
人と人とのつながりが深い十日町に10年前移住し、地域の活性化や地方創生に取り組む大塚眞さん(32)。「にいがた圏」や移住コンシェルジュなど様々な肩書を持つ大塚さんは「自分が住み続ける十日町で、衰退するよりはよくなってほしいと全員が思っていると思う。そういったことでは当たりのことを関係してきた人、地域のために粛々と活動しています」と十日町を盛り上げようと活動を続けている。
大塚さんは神奈川県横浜市の付属高校時代に大学の学部の専攻学習で環境庁の見学に行き、様々なことを調べる中で地方の山岳地などに興味を持った。そのなかで生まれが北海道というのもあり環境や地方と関わって仕事がしたいとぼんやりと考えていた。
2025年1月4日号
「美容師免許の国家資格を取ってからが本番」と業界内でいわれ、シャンプーやカラーリングから始まり、すべて一人でできるまで2~4年かかるとされる美容師。毎日勉強の日々。それでも約10年間美容師として腕を磨き、昨日13日に夢だった自身の美容室「SHEk(しき)」を十日町市本町3にオープンした。美容師・矢口佳奈子さん(30、北新田在住)。「常に女性の味方に立って、万人受けよりも、骨格や目や鼻の位置などをみて、その人にあったスタイリングを心がけています。理想は寝起きのまま、寝癖を直すだけでスタイリングが完了することですね」。故郷で新たな一歩を踏み出す。
2024年12月14日号
理念に『自分らしく生きる』を掲げ、2019年設立のNPO法人『十いろ』。その理事長を務める髙橋愛さん(51)。成年後見や終活サポート、放課後デイサービスなど人生の節目を支える事業を創設して5周年。髙橋理事長は「身寄りが居なくても、最後まで自分らしく安心して生きるためにサポートしたい、その思いで進んできました」と語る。
東京・江東区出身の高橋理事長。「東京下町育ちで、けんかっ早くて人情家の典型的な江戸っ子です」。困っている人は放っておけない性分。都内大学卒業後、都内アパレル関係に就職。社会人生活の中である思いが浮かぶ。「もっと人と深く関わり、アクティブに人と人を繋ぐ仕事がしたい」。
2024年11月16日号
「好きじゃなきゃぁ、こんなに長くやってないよ」。松之山天水越を拠点に音楽活動する『親父バンド』。リーダーの佐藤勝一さん(75)、元リーダーの髙橋重一さん(76)は小中学校からの同級生、音楽好きの幼馴染だ。
1964年、地元の松高(松之山分校)1年の時、十日町市にブルーコメッツが来ることを聞いた。「これは行かなきゃってね、2人でいったんですよ」。初めて触れるプロの音楽、音の響きがズドーンと心を打った。「響きましたね~、音にほれ込みました。これはやんなきゃと、すぐに仲間を集めて、親に頼み込み、立て替えてもらって十日町で楽器を買ってバンドを始めたんですよ」。
2024年10月19日号
「日々一生懸命なだけです。私が頼りないから、いろんな方が助けてくれたおかげで今があります」。今月1日に開業10年を迎えた津南町正面の菓子店『ママのおやつ』店主の早河史恵さん(52、羽倉)は微笑んだ。これからも地域の食材を取り入れたお菓子作りに変わらず挑み続けるつもりだ。
夫が代表を務める農業法人フェアリーズファーム(早河聖光社長)の6次産業化をめざす菓子店として始まったママのおやつ。津南産コシヒカリ米粉使用のロールケーキやシュークリーム、自家産卵使用のプリンの3種類から始まった。開店後から史恵さんの出身地である神奈川県に住む洋菓子シェフの指導を受けながらレシピを増やし、今は4百種余になった。「外に名前が出ることを好まない先生なので名前は出せんが、日本の洋菓子界をけん引してきた方。SNSを通し社長と縁が生まれ、指導を受け続けています」。
2024年9月28日号
「メダカ好きを増やしたい」。そんな思いでメ
ダカ屋『masushin.en
joy medaka』(マスシン・エンジョイ・メダカ)の2年前に看板を掲げた丸山剛三さん(48、十日町市田中)。自宅敷地の繁殖場で今は80種余の品種を育て、希望者に販売したり、イベント出店を行っている。「メダカ愛好家は全国にいます。来てくれた方や、イベントで会う方と話す機会が増え、趣味を通じ人との繋がりが広がっています。地元の方にもメダカを育てる楽しさを伝えたいですね」。きものまつりや生誕地まつりなど地元イベントに店を出し、メダカ愛好家を少しずつ増やしている。
2024年9月7日号
「ごちそうは、このゆったり時間と食・人・自然、丸ごとの十日町市です」。千葉船橋と十日町市の2拠点生活による視野の広さを生かし、旅行業資格を取得後、自身の体験をもとにオリジナル旅プランを提供する渡部美幸さん(38)。開催中の大地の芸術祭ツアーでは学芸員が同行する独自プランを企画。その旅行会社『おいしい旅つばめ至る(きたる)』の看板を掲げる。
2024年8月24日号
十日町を拠点として、着ることがなくなった不要な着物をスーツなどに生まれ変わらせ、ファッションショーで披露し販売など行っているデザイナー・杉浦充宜さん(34、十日町市上野)。東京で積み上げてきたキャリアを一度捨て、十日町の地での暮らしを選んだ。今年1月に自身のスタジオ「Mitsuyoshi Design Studio」を設立。
デザイナーとして積極活動。立ち上げてわずか半年で活躍の場を十日町から新潟に広げ、「今の目標は最高峰のパリでファッションショーを行うことです」。夢ではなく、明確な目標としてより鮮明な道筋を見据えている。
2024年8月10日号
『ねぼすけ』。一風変わった名称で、十日町産『どじょう』養殖が始まっている。取り組むのは十日町市中里地域の鈴木常治さん(51、重地)。5年余前から雪国の湧水を活用した無泥どじょうの養殖を開始。今年から少しずつ東京の高級日本料理店などへの出荷がスタート。「まだ始まったばかりです。『ねぼすけ』が十日町名産となり、この地に来れば美味しいどじょうが食べられると言われるようになれば嬉しいですね」。現在は年百㌔余の生産量だが、屋外養殖場を増やし1㌧余の増産を視野に入れる。
2024年8月3日号
県外からの山村留学生と地元の子たちが一緒に取り組める活動として25年余前に松之山・旧浦田小学校で始まった太鼓活動を、当時関わった人たちが引き継ぎ15年前に『うらだ屋太鼓』を立ち上げ、今につなげている。当時高校生だった指導者の南雲紘海さん(30)。山村留学生で地元定住した仲間も加わり、太鼓活動の伝統を次の世代に引き継ぐため、さらに活動の輪を広げている。来月11日の浦田地区盆踊りで「うらだ屋」が太鼓演奏し、盛り上げる計画だ。
2024年7月27日号