冬鳥イスカ

contents section

南雲 敏夫(県自然観察指導員)

 赤い冬鳥のイスカ、尾根上のアカマツ林などに多く飛来していて、マツボックリなどかいっばい落ちていたらこの鳥がいると考えて良い。
 このイスカの最大の特徴はくちばしが上下に綺麗に合わさっていない事で、先端が大きく交差しています。鳥のくちばしの形もいろいろとありますが先が交差しているのには訳があります。
 この形はマツ類の球果から種子を取り出しやすいように進化したとも言われています。
 オスは真っ赤の体が鮮やかですが、メスはオスに比べたらとても地味な色合い。
 この仲間のベニマシコやオオマシコ、ナキイスカなどはオスは艶やかな赤色、メスは地味な黄褐色系の色合い。大きさは羽を広げると約28センチもあるので大きめに感じますね。
 冬場は他の鳥も一緒にいる事も多くて撮影時にはマヒワの群れやシジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラなども近くにいてとても賑やかな状態でした。
 まだ見る事が可能ですので是非アカマツの周辺を捜して見てください。