蕎麦と同じ「焙煎したて、挽きたて、淹れたて」

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コーヒー豆との出会い

村山 朗 (会社員)

 今回はごく個人的なことを書きたいと思います。読者の皆さんは普段どんな飲み物を飲まれていますか。緑茶派? 紅茶派?コーヒー派? 様々だと思います。筆者はコーヒー派です。とはいえ、コーヒーに特別なこだわりがあったわけではなく、 長年毎日インスタントコーヒーを飲んでいました。  
 ところがある時、友人からコーヒー豆が届き、はて面倒だなぁ、と思いつつせっかくの好意を無にしちゃいかんと、必要最低限のコーヒーミルとサーバー、ドリッパー、フィルターペーパーを購入しました。
 無手勝流で淹れ方もいい加減だったのですが、明らかに香りや後味が違いました。それまで飲んでいたのがインスタントでしたから、とにかく香りのしない後味が舌に残るコーヒー(喫茶店のコーヒーでもそういうコーヒーが多いと思いませんか?)だったわけで、まあコーヒーとはこんなもんだと思っていました。 
 最低限の器具でしたが、このままではもったいないと思い、市内にあるコーヒー豆の専門店のドアを開け、あれこれ尋ねながら豆を購入しました。自分で挽いて淹れる。明らかに後味のスッキリしたうまいコーヒーに仕上がります。
 これをきっかけにネットで調べるとコーヒー豆を販売するサイトがたくさんありました。
 日本では缶コーヒーからコンビニのコーヒーまでさまざまな飲み方をしますが、世界でも指折りのコーヒー消費国で、アメリカ、ブラジル、ドイツに次いで第4位だそうです。日本ではほかの国に比べ自分で淹れて飲む人口が多いそうなので、豆専門の店が成り立っているのでしょうね。
 ネットには割安なさまざまなお試しセットがあって、飲み始めたころにはそれらを利用していろんな味を試しました。産地(国)や農場、豆屋さんのブレンドの仕方によって本当にたくさんの味や香りがあります。値段もピンからキリまですが、自分の財布と相談してそれほど高くない豆で楽しんでいます。
 蕎麦では挽きたて、打ちたて、ゆでたてが最良とされますが、コーヒーも同じです。高い豆でなくても、焙煎したて(小規模な豆屋さんなら焙煎したてを送ってくれます)、挽きたて、淹れたてであれば本当にうまいコーヒーが自宅で楽しめます。
 毎朝少しの時間をおごって、豆を挽いて淹れますが、豆を取り出したときや挽きたての香り、後味の良さ、一回分の外食費程度でひと月幸せな気分にさせてくれます。何より嬉しいのが、我が家の山の神が喜んでくれること(笑)。

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