ヒダリマキマイマイ

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照井 麻美(津南星空写真部)

 雨が強く降っては止み、また雨が降っては止みと秋の長雨とは少し違った10月を迎えておりますが、森に入ればキノコも旬を迎え、道の駅やお土産店では秋の味覚がずらりと並んでいます。
 この雨に活動的なのは写真の「ヒダリマキマイマイ」です。
 字のごとくヒダリマキのかたつむりですが、左巻きの殻をもった種は少なく、国内で確認できている約6000種のうち、約60種ほどしかいないそうです。
 本州北部に生息し、湿った場所を好み、森林や草原などで見かけられ、大きさは3~5cmほどです。
 雨でぬれた地面や木の幹、夜はキノコに群がっていたりしますが、近年住宅地にも出没し、コンクリートの上に付く藻を食べているようなので、雨の降ったときは家の近くのコンクリート壁や枯れ葉がある湿った場所などを探してぜひ、ヒダリマキマイマイを見つけてみてください。
 ちなみに童謡「かたつむり」で歌われている「でんでんむし」とは、子供たちがかたつむりを突っつくと顔を引っ込める様から「出ん出ん虫(出ない出ない虫)」→でんでん虫になった説が有力だそうです。