照井 麻美(津南星空写真部)
秋と言えばキノコですが、今回はロクショウグサレキン属という私が山の中で好きなキノコをご紹介します。
漢字にすると「緑青腐菌」と書き、見た目が銅のサビのような緑青色に似ていることから名づけられたそうです。
大きさは2~5mmほどと小さく、毒はないそうですが、食すことは難しいようです。
木の表面に出ている部分だけでなく、木の中も菌糸で同じような緑青色に染まっており、誰かが塗ったのではないかと思わせるような色は草木染ならぬ、キノコ染めという染め物の顔料にもなり、大変鮮やかで美しい青色に染まります。
ちなみにキノコの分類は難しいので、今回のこの写真はロクショウグサレキンモドキと思われますが、正確には青くて小さな「お皿」部分の裏側に柄が中心についているのが「ロクショウグサレキン」中心からずれているのが「ロクショウグサレキンモドキ」と分類されるので、ロクショウグサレキン属というタイトルにしました。
ぜひ、全国各地に分布しているので山の中で枯木、切株などの上に生息する鮮やかな色を探してみてください。