南雲 敏夫(県自然観察指導員)
この時期の夕方の8時頃になると冬の星座の明るい星々がそろい踏みとなるが、今年は明るい惑星が2個紛れ込んでいる。
撮影時には少し薄雲があり、あちこちに白いカスミのような感じで写っている。この時期はなかなか綺麗に晴れなくて晴れても雲がある事も多い。
そんな星空の中、画像の上にある明るい星が惑星の王者の木星。左側にあるやや赤っぽい明るい星が火星だが、冬の星座には明るい一等星が多すぎてあまり目立たないかもしれない。
木星は毎年星占いの星座を一個ずつ移動しているので今年はおうし座にいるが来年はふたご座。火星は2年2ヵ月毎に地球に接近するので、この次の接近は再来年の春になる。
2月になると移動性の高気圧に覆われる事も多くなるので星空も見やすくはなるが1月はなかなか星空の好機には恵まれない、谷川連峰を超えた方面は連日晴れが続くけれど。
冬の星空は晴れれば本当に綺麗ですので月の無い夜に晴れたらぜひ眺めて頂きたい。ただし風邪ひかないように…。