旅路の無事を願う観音様と道標

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照井 麻美(津南星空写真部)

 JR飯山線足滝駅周辺を散策していると、どこかへ続くであろう山道を見つけた。
 特に看板もなく、どこに続くかもわからないまま険しくはないが誰もいない道を歩いていくと一枚の看板を見つけた。
 そこには「足滝・穴山トレッキングコース」と書かれていた。
 この道の終着点を見つけ少しほっとしながら、本当に穴山集落まで続くのか確かめたくなり、登り続けることにした。
 歩き続けると写真の石像にたどり着く。
 よく見ると観音様とその両側には「左ハやま道」「右ハせん光し松之山」と彫られているように見えた。
 帰ってから少し調べるとこれは馬頭観音道標というようで、旅人が道に迷わないよう、旅の無事を祈る街道によくある石仏らしいことが分かった。
 津南町から松之山、もしくはそれ以上歩いていたことを想像すると昔の人はすごいなと感心するとともに、自動車に頼りすぎていることに反省した。
 この後私は無事穴山集落にたどり着き、このトレッキングコースは穴山から足滝駅に向かう道だということを教えてもらい、またひとつ津南町を知ることができた喜びを感じながら帰路につくのでした。