有毒植物ヨウシュヤマゴボウ

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照井麻美(津南星空写真部)

 雨がほとんど降らなかった夏を乗り越え、稲刈りのシーズンに突入しました。最近では雨も少しずつ降るようになり、植物たちも元気を取り戻しているように思います。しかし、恵みの雨は雑草たちも元気にしてくれるので、庭や畑の草刈りも忙しくなります。
 そんな雑草の中にひときは食べられそうな実をつけた植物を紹介します。
 「インクベリー」ともよばれるこの植物は一般名を「ヨウシュヤマゴボウ」。北アメリカ原産の帰化植物で、ブルーベリーのような濃い紫色をしているのでご存じの方も多いかと思います。
 植物の根がゴボウに似ていることからヤマゴボウと名前についていますが、果実と根に有毒成分を含み誤って食べてしまうと、腹痛・ 嘔吐・下痢を起こし、ついで延髄に作用し、けいれんを起こして最悪の場合死に至る注意すべき植物のようです。(厚生労働省HP参照)
 雑草といって草刈り機などで刈り取ってしまえば、なんでもない植物ですが、庭や畑でも見回すと実は様々な植物が生えていることが分かります。
 今月29日は十五夜です。ススキがあればぜひ中秋の名月と一緒に季節を感じてください。