線路の除雪ロータリ

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照井 麻美(津南星空写真部)

 雪国の生活で驚いたことはどんなに雪が降っても学校は休校にならないし、電車もバスも普通に動いていることだ。東京で10センチの降雪があれば公共交通のダイヤは乱れ、更に降り積もれば物流も何もかもがストップする。
 ただし、この地域の公共交通機関は30センチ降ったところでいつも通りの運行を行っている。それは本当にすごいことだと思うし、公共交通を担う各社の仕事には感謝と尊敬の念しかない。
 特に冬の飯山線は日本でも過酷な路線の一つだと思う。線路脇は雪壁ができ、雪庇がせり出し、線路には雪が降り積もる。
 そこで力強い味方は線路除雪のロータリ車だ。路線を一時運休にして道路と同じように雪を巻き上げ積もった雪をあっという間にきれいにしていく。
 道路除雪とは一味違った重厚感と車両が駆け抜ける風景は豪雪地の力強さを感じる一面である。
 今年は青森に大雪を降らせているようだが、どんな寒波が来ても安心して生活できるこの地域の冬は、未明から除雪をしてくれる方やその関係企業の人たちによって支えられているんだなぁと除雪車を見かけるたびに思うのでした。