降水ゼロ30日超、深刻度増す

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干ばつ懸念、津南町大谷内ダム断水も

 水不足が深刻だ。例年ならば梅雨時期に入っているにも関わらず6月は10日間以上降水確認がなく、久しぶりに18日は少しまとまった降水があったが「まだ全然足りない」と農家は悲鳴を上げる。田植えを終えたばかりの水田に水が入れられず、水不足で苗が枯れ始めている場所が散見。特に天水田作の松之山や松代の棚田は深刻。昨年の干ばつでできたヒビが埋まらず水漏れし作付けできないケースが続出しており、水不足と合わせ24㌶以上の天水田が作付けできていない状況が判明している。十日町市は水稲渇水被害応急対策事業を17日からスタート。補助対象者は農業者個人や団体。渇水対策で水路掘削、ポンプ・発電機のリース、ポンプ等運転の電気料など、水田面積5㌶以上で最大40万円の支援を始めている。対象期間は12日から。ただ農業者から「棚田はポンプで水を上げたくとも水源がない場所が多いので使いにくい。水不足が続きまた夏に干ばつになると、2年連続で農家に大打撃となる」危機感が高まっている。(関連記事2面)

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