餌を狙うゴイサギ

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南雲 敏夫(県自然観察指導員)

 先日、田んぼの中の農道を移動中に普段あまり見かけない感じの鳥が田んぼに舞い降りた。
 車でゆっくりと近づいてみたらゴイサギ。広い河川敷の田んぼにいても不思議ではないが近距離で見る事があまりない鳥なので、窓を静かに開けて撮影、ゴイサギが移動するのでこちらもゆっくりと車を移動。
 このサギ類は遠くからでも人影を見るとあっという間に飛び去ってしまう、さすがに目が良い。車の陰から撮影しても姿を見せるとすぐに飛び立つ。しかし今回はうまく撮れた、田んぼの中のオタマジャクシでも狙っているのか、さかんに姿勢を低くしてついばんでいた。
 ゴイサギの由来は、昔、醍醐天皇に貴族階級の一つの五位を与えられたところから五位鷺とある。詳しくは読者で調べて頂きたい。
 このゴイサギの幼鳥を見た事があるが、全身に星空みたいな美しい模様があって星五位とも言われている。夜、大きな声で「クワッー」と鳴く鳥はこのゴイサギである。