高山鳥ホシガラス

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南雲敏夫

 漢字で書くと星烏と書きますが、確かに体の模様を見ると星空にも似ていますよね。
 近隣では小松原湿原や苗場山などに生息しており、湿原を歩いているとカラスと違ったガーガーと言う声が聞こえてくる事があります。これがホシガラスの鳴き声であまり綺麗な声ではありませんね。
 ハイマツ帯に多く見られますが、その下の亜高山帯のオオシラビソやコメツガなどの樹林帯にもその姿を見る事も多いです。
 主食はおもにハイマツの種やオオシラビソ、トウヒなどの裸子植物の種などを食べていますが、雑食性なので昆虫や鳥の卵なども餌にする事があります。
 種などが食べきれない時にはよく地面に埋めて貯蔵しますがホシガラスはとても記憶力が良くて地面に埋めた餌の場所はしっかりと覚えているそうです。
 しかし時には忘れる事もあるらしく、忘れた種から新しく森林を作る事もあります。ハイマツ帯によく見られますが繁殖は針葉樹林帯を選ぶそうです。