照井 麻美(津南星空写真部)
春を感じてしまうほど暖かな日がある今年の冬。
この地域に住むとたくさん雪が降らないでと願う一方、必要以上に少ない積雪だとなにか物足りなさを感じてしまい、心のどこかで雪を期待している自分がいます。
写真は数年前に秋山郷で撮ったものです。
妻有地域ではつららというより、雪庇の方が多く見かけますが、屋根の融雪用に水を流している所や、川の水しぶきが飛ぶあたりに見かけることがあります。
幼い頃はゲレンデに遊びに行くと親に怒られながら、小さなつららをキャンディーのようになめていたことを思い出します。
ちなみに新潟県の上越や田上町ではつららのことを「かねっこり」という方言があるらしい。この地域でもそれ以外の呼び名があるのだろうか。
また、新潟県から東北にかけて「つらら女・かね」と呼ばれる妖怪の話があるそうで、多くは冬の夜に独身男の家に女が訪ねてきて、寒いだろうとお風呂を進めると女は一向に出てこず、心配になり様子を見に行くと女の姿は消え、湯船に氷のかけらが浮かんでいたという。