ハタケシメジ

contents section

南雲 敏夫(県自然観察指導員)

 ハタケシメジは不思議な事に山奥には生えないで、人家周辺の畑やアスファルトの脇、コンクリートの脇などとおよそキノコとは思えない場所に多く出てくる。
 写真の場所はキノコの名前の通りの畑。けんちん汁でも野菜炒めでも、大きなものはそのまま焼いても美味しいからいろんな料理に使えるので、写真のように大株があると本当にうれしいし楽しい。
 個人的にもキノコ採りは大好きなのだが判らない種類がほとんどである。図鑑を見ても幼菌、成菌、老菌では見た目も大きく変わるし迷う事も多い。だから確実に食べられる種類だけを覚えて山歩きしている。それでも今まで食べなかった種類は慎重に調べてから口に入れているので大丈夫。
 普段食べているキノコがいっぱい採れた時には仲間にも配ったりしているが、ただその人の体質などによっては気持ち悪くなったりという事があるらしい。
 以前は何の問題もなかったスギヒラタケ、カタハと言っていたが今は毒キノコ扱い、でも年配の人は食べている人もいる。だからよう判らん…。