再エネ「地熱発電」に熱視、秋山郷でも

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屋敷地区で2千メートル掘削、地元合意後に県申請へ

近く協議会創設

 世界情勢変化によるエネルギー確保不安のなかで、関心がより高まっている「再生可能エネルギー」。特に地熱発電は地下にある熱水と蒸気を取り出し、蒸気で発電機をまわし発電するため、二酸化炭素排出量はほぼゼロ、安定的に24時間発電が可能で期待は大きい。秋山郷屋敷では再生可能エネ事業を取り扱う東京の投資会社が関わる地熱発電所の開発計画が浮上、栄村に申請届が出ている。ただ栄村は6月末発生の北海道・蘭越町の地熱発電所事故を受け、安全確保への懸念が高まったことから慎重な姿勢をみせている。一方、十日町市松之山では、温泉を使った地熱発電「コミュニティ発電・ザ・松之山温泉」が発電業者と地元温泉街との連携により3年前から稼働。運営会社には地元住民が役員に入り、今年10月からは国固定価格買取制度(FIT)に基づいた売電を開始。エネルギーの地産地消に向け、新たな段階に入っている。

続きは本誌2023年11月11日号を御覧ください