朝起きたら先ずうがい、口腔清掃を

contents section

抗菌作用の強いティートゥリーのアロマオイルで

Vol 105

 さて前回、慢性疾患の予防や改善に口腔ケア、特に歯周病予防が大きく関係しているというお話を少ししました。今回はその続きです。
 歯周病になると、まず歯肉から出血したり、歯肉が腫れたり、膿が出て口臭がするなどが起こります。さらに歯周病が進むと、歯肉が下がり歯が長く伸びたようになります。歯肉が下がると歯を支える土台の骨が溶け、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、食べ物が詰まりやすくなり、溝が深いために歯磨きなどできれいにしにくくなります。
 出血した部分には細菌が集まり、血管内に細菌が侵入しやすくなります。細菌が侵入すると血管内に炎症が起き、炎症の修復のためにLDLコレステロールが血中で増加します。結果として、動脈硬化や心筋梗塞につながります。
 朝、起きがけに水でも牛乳でも飲むと、口の中に増えた悪い菌を飲み込んでしまいます。腸の中から歯周病菌が見つかる人もいるそうです。もしも、腸の中に歯周病菌が入ってしまうことで腸内環境が悪くなってしまうのなら、さらに健康状態の悪化を引き起こしてしまうでしょう。
 腸の環境が脳の状態に大きく関係することは以前お話しました。歯周病菌の中には免疫を抑制する働きのある物質を放出する菌もいると言われており、そのため、起きがけにうがいをするだけで、口の中に増えた菌は結構出せるということですし、風邪予防にもなるとのことです。是非お試しを。
 たかき医院でおすすめしているメディカルアロマは、アロマオイルの薬効を利用した健康維持対策です。アロマオイルは皮膚に塗布した時に皮下の血管内にオイルの成分が入り、薬効が血液に乗って全身に回っていくことで効力を発揮します。 特に粘膜からの吸収が良いので、アロマオイル入りの歯磨き粉での歯磨きやマウスウォッシュは、口の中だけでなく全身の健康を保つために大いに威力を発揮します。アロマオイル入りの歯磨き粉を2年間継続して使ったことで、医師から明らかに脳の画像検査の結果が良くなって若返りましたね、と言われた人もいるとか。
 第二次世界大戦の折、薬が不足したメディカルアロマの発祥の地フランスでは、消毒薬の代わりに抗菌作用の強いティートゥリーのアロマオイルを軍医さんが常備していたという話もあるように、ティートゥリーのアロマオイルで毎日うがいをしているという、とあるアロマの会社のスタッフの方たちは、今までだれ一人として新型コロナに感染していない、というくらい良い品質のアロマオイルは効果があります。 
 ティートゥリーのアロマオイルでのうがいは歯茎の腫れや口内炎にもおすすめです。お試ししたい方は、たかき医院で販売していますのでお声掛けください。
 また、歯周病は、歯周病菌だけが原因でなく、喫煙、薬物、ストレスのほか、ホルモンバランスの変化、免疫反応などの基礎疾患も原因になります。
 ということで次回は、女性ホルモンと歯周病についての関係をクローズアップします。次回まで待てないという方は是非お気軽にご相談を。(たかき医院・仲栄美子院長)