歩幅で改善する代謝・内分泌・体調不良

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女性の8割「そり腰」、3分ウォークを

Vol 90

 新年あけましておめでとうございます。雪の少ない年末年始で、初詣に行くにも良い塩梅だと思っていた矢先に大地震と飛行機事故。なんだか不穏な1年の幕開けとなりました。
 ある筋の方々からよく言われていたのは、2023年から3年間は大きく自分や社会が変わる、いわゆる「激動の年」の真っただ中にいるのだということ。それを踏まえると、いつもと違う年明けになっているのも当然なのかもしれません。
 大きく変わるなんてなんだか嫌だなぁ、1週間後に何が起きているか分からないのは不安、すでに変化に巻き込まれて起きてしまったことから立ち直れず悲しみにふさぎ込んでいる、そんな方がおおいのではないでしょうか。でも、私たちは命がある限り前へ進んでいかなければなりません。
 今日は、そんな自分たちの一歩が明るい未来につながる話をしてみたいと思います。
 皆さんは「歩幅」というのを意識したことがありますか? 私たちが歩くとき、歩幅の平均は「身長×0・45」と言われています。つまり私は154㌢ですので、154㌢×0・45=69・3㌢が私の歩幅の平均です。横断歩道の白線の幅は約45㌢なので、意識しなくても白線をまたげるくらいで歩けると良いようです。
 歩幅が広がると何に良いかというと、主に次の4つがあげられます。①下半身の筋力がアップするとメラニン生成を抑制する物質が増えます。血行や代謝が上がって皮膚のターンオーバーが整って透明感のある肌になります。②体の中の大きな筋肉である腰、太もも、お尻の筋肉を動かすので消費エネルギーが増え痩せやすい体になります。さらに骨盤を立てて歩くとポッコリお腹や反り腰が改善します。③良い姿勢で歩くと目からの光を取り込みやすくなり、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が増えてポジティブ思考になる上に睡眠の質も上がります。④骨盤を立てた良い姿勢で歩くことで骨盤底筋を鍛えることができ、尿もれ・腰痛・便秘・冷え性・胃の不調などが改善します。
 ちなみに女性の8割は反り腰になっているといわれていますが、反り腰でいると巻き肩・肩こり、ストレートネック、ネガティブ思考、口角が下がって二重アゴで老け見え、腰痛、ポッコリお腹、ヒップのたるみ、骨盤底筋の筋力低下を引き起こします。
 壁に後頭部、肩甲骨、お尻、かかとの4点をつけて立った時に腰と壁の間に手のひらが2枚以上入る人は反り腰です。全身が映る姿見がある方は是非自分の立ち姿勢を横から見て、耳の穴、肩の中央、くるぶしの3点が地面に垂直な一直線になるように立ち、その姿勢を保ったまま3分間腹式呼吸をするだけで、かなり体の痛みや肌の不調が改善するはずです。
 歩くことに余裕がある方は、お尻に軽く両手を当ててお尻の筋肉が動くのを感じながら1分歩き、次に下腹部のお肉を両手で軽く押し込みながら1分歩き、最後の1分は足と腕をリズミカルに動かしながらリラックスして歩く、この3分ウォークを1日1回で良いのでやると、歩幅が広がり、痩せやすい体になり、反り腰も改善されるそうです。「おさんぽ整体」といわれる方法だそうです。
 良い姿勢で大きく一歩を踏み出し、ポジティブ思考で激動の年を体も心も軽く乗り切っていきましょう!立つのも歩くのもしんどいという方は、座っているだけで同じような効果を得られる当院のエムセラを是非お試しくださいね。(たかき医院・仲栄美子医師)