米国大統領選から我が家のスマホ問題まで、やれやれ

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世の移ろい、嘆き事多し

村山 朗 (会社員)

 新聞拾い読み。国外では米トランプ共和党大統領候補狙撃事件、それに続く現職バイデン大統領の民主党大統領候補辞退、パリオリンピック開催、国内に目を転じれば佐渡金山の世界文化遺産登録決定、地元では大地の芸術祭第9回展開催、と先月は各紙の一面をにぎわす様々なできことがありました。
 米バイデン大統領の立候補辞退は一部で予想はされていたとはいえ、驚きました。事実上後継指名されたハリス副大統領は副大統領としての実績のなさが懸念されていましたが、その後民主党の有力者が次々と支持を表明し、候補者としてほぼ確定です。アメリカでは大統領を選ぶ過程で対立候補をバカ呼ばわりし、下品な演説をする人(個人の感想です)でも候補者として選ばれます。
 地球を何回も破滅させるだけの核の発射ボタンを手にするかもしれない人が、小学生レベルの罵り合いを繰り広げるのは、まったく理解に苦しみます。
 そしてさらに驚くのが、あのような国を二分するような大騒ぎを何ヵ月も続ける大統領選挙の投票率はせいぜい60%なんだそうです。日本と違い、投票するには自ら登録しなければならない制度のせいでしょうか。
 それはさておき、ハリスと聞いた瞬間「ハリスの旋風(かぜ)」を思い出した御同輩は多かろうと思います(笑)。ハリスの旋風の国松少年のような猛進ぶりを発揮して風を起こし、アメリカ大統領まで上り詰めるか、大いに見ものです。
 かたや日本の地方議会でのこと。せこい話といわないでほしい。日本人はここまで劣化してしまったのかと嘆くばかりです。宮城県の某町議会、校外学習で議会見学に来た小学生の感想文から、議事進行中にスマホゲームをしていたのがバレ、辞職勧告を受けて議員辞職したという話。その議員が筆者とほぼ同年配というのも更に驚きました。 
 いい年をして議事進行中にスマホゲームとは!まったく情けない限りです。おそらくいつもやっているので何の気もなくスマホに手を伸ばしてしまったのでしょう。
 地方議会の議案は事前に委員会などで結論が出ていることが多く、スマホを見ていようが、居眠りしていようが、質問者以外は採決の時に意思表示できれば仕事になる?
 ついスマホを見てしまうスマホ依存症は高齢世代にも広がっているようです。筆者も用もないのにスマホを見てしまうことがあるので、要注意。家族との食事中についスマホに手を伸ばしている読者の皆様、スマホ依存症は決して他人事ではありません。

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