続く選挙、有権者意識が試される

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社説

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 選挙は民主主義のコスト。今年から来年へと選挙が続く。今月は栄村議選、十日町市長選と市議選の同日選だ。7月は参院選。今月18日の県議会の結果によっては原発再稼働の賛否を問う県民投票もある。県議会が県民投票条例を否決した場合、花角知事は新たな手法で「信を問う」ことになる。知事選の前倒しもありうる状況になれば、7月の参院選にぶつける可能性もある。原発再稼働同意の姿勢を示し知事辞職、知事選で信を問う…、衆院選もあるかも…巷間のシナリオは勝手に描く。新年度がスタートしたが、上半期は激動の半年になる予感だ。
 まだ続く。来年春は統一地方選。4月には県議選がある。十日町市・津南町選挙区の現職2人は、いずれも自民。7期のベテランの進退に関心が集まるが、続投は色濃いが、与野党という色分けではない「新たな人材」を待望する雰囲気が漂い始めている。
 さらに続く。来年夏7月は津南町長選がある。全国最年少の女性町長は2期7年の現在進行形だ。懸案の保育園、小学校の再編方針が具体化し、住民説明で具体的なスケジュールを示し、今年6月の町議会で再編実現のための補正予算を提案するか、関心が集まる。
 人口減少は自治体運営のすべての分野に影響している。特に津南町は自治体が経営する町立病院を抱え、「町民の命を守るコスト」と、経営赤字を積み重ねることが許される状況にないことが、さらに行財政を圧迫している。さらに懸案は観光拠点、ニュー・グリーンピア津南の行方。先月、町長名で今後の方針資料が全町配布された。人口8500人余の自治体の中でのグリーンピアの位置づけは理解できるが、「どうするのか?」の疑問符への言葉は見つけられなかった。懸案が続く津南町は、来年夏、節目を迎える。
 選挙は連動する、という。まさに有権者意識が試される。

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