Category

今週のトピックス一覧

  • 地域病院改革、若手医師ら議論

    県イノベーター育成臨床研修コース

    チーム「ツナノバ」主催

     人口8471人・高齢化率44・51%(11月末)、常勤医師や看護師確保が困難で、近年は再び一般会計からの繰入額が4億円近くなっている自治体病院を抱える津南町。町立津南病院の課題解決模索をと、新潟県イノベーター育成臨床コース主催のリクルートイベント「津南医療未来会議」は10月26日に開催。新潟大学などの医学生や県内勤務の研修医など13人が参加。町立津南病院の林裕作院長が地域医療の実状、さらに今春から非常勤医で週3回勤務と東京などでコンサルタント業の二刀流で働く宮城禎弥医師(27、岐阜県出身)と木村真依医師(27、神奈川県出身)のふたりから今の働き方など聞く時間を用意。参加者同士で病院改革案など議論し、課題山積みの地域病院の現実と向き合いながら、中山間地医療の未来を考える時間となった。第2回は14~15日に「地域医療体感ツアー」と題し、秋山郷の医療課題など議論するワークショップ、大根つぐら作り講習など行う計画だ。

    2024年12月14日号

  • どう守る地域店、「会員一筋に」

    来年4月「十日町市商工会」発足

    5商工会が合併調印式

     どう守る会員―。来年4月の合併に向け十日町市の川西、水沢、中里、松之山、松代町の5商工会長は4日、川西・千手中央コミュニティセンターで開かれた合併契約書調印式に臨み署名、捺印した。合併推進協議会長の瀬沼伸彦松代町商工会長は「3年半の協議は長く、これで止めようと思ったこともあった。いくつか問題もあると思うが、お互いにサポートしながら会員一筋にやっていきたい」と合併後の取り組み姿勢を話している。
     県の財政再建に伴い4年前『商工会は1自治体1商工会に集約』、県補助金は『小規模事業者100未満は補助対象外』とする方針が示され、県商工会連合会の合併推進決議を受け協議を続けて来た。新たに発足する「十日町市商工会」は来年4月1日スタート。会員数は648事業所で、県内48商工会(来年4月合併後)のうち会員数は11番目。初年の令和7年度(2025)予算は約1億6200万円を予定する。
     新事務所は旧十日町市社会福祉協議会川西支所を改修して設置。川西以外の商工会は5年後の令和12年度(2029)まで支所として2~3人の職員を置く予定だが、その後どうなるかは未定。「合併しても地域の小規模事業者を守ってほしい」という声にどう応えるか注目される。

    2024年12月7日号

  • 長期開催で来客分散、「経済効果地域に」

    第9回大地の芸術祭 入込54万5931人

    前回展4.9%減、1日来場者数「6091人」に増

    「50日間の時はもう大変だったが、今回はお店もギュッとならず、いい間隔だったと思う。今回の形の方が、前回より、その前よりみんなが幸せだったのでは」。関口市長は第9回大地の芸術祭の入込数54万5931人(前回展比4・9%減)を2日の定例会見で発表。入込数は減少だが、ランチタイム時間の飲食店混雑や人気作品が密になり過ぎない状況だったことを指摘し「長期開催によるお客様の分散が、経済効果が地域に得られた」と見解を示している。

    2024年12月7日号

  • 戻らないサケ、遡上わずか58匹

    JR東日本・宮中取水ダム調査

    10月高水温の影響か、河川環境の調査必須

    北陸・甲信越地域から北海道まで11道県でサケの遡上・捕獲が前年比平均52%(国立研究開発法人水産研究・教育機構調べ、10月31日現在)と半減しているなか、中魚沼漁業協同組合(村山徹組合長)でもサケ遡上の最盛期である9月20日~11月10日までの期間に58匹(オス38匹、メス20匹)だけの遡上確認に留まり、「捕獲が少なすぎて採卵・人工授精ができなかった。昨年も49匹だけ。深刻な状況だ」(村山組合長)と危機感を強めている。同組合では「サケ回帰のデータは信濃川河川環境のバロメーター。地域から警鐘を鳴らしてほしい」と訴えている。

    2024年11月30日号

  • 「誰でも楽しめる環境作りを」

    ユニバーサルデザイン研修会

    鎮西学院大 山口弘幸教授

     年齢や性別、障がいの有無などに関係なく「誰でも行きたいところに行ける環境」を作る意識醸成を図るユニバーサルデザイン。長崎・諫早市の鎮西学院大・山口弘幸教授(46)は、2021~2022、さらに今年「苗場山麓ジオパーク学術研究時奨励事業助成金」を受け、ユニバーサルデザイン実現に向けた環境整備提言や情報発信、さらに人材育成を検討している。その一環で今月16日に津南町なじょもんで行ったジオガイド研修会でユニバーサルデザインとは何かを講義。さらに同館芝生広場や川の展望台、見玉公園など参加者が車いすに乗り散策するなど実体験。「普段と目線が全然違う」と驚いていた。

    2024年11月30日号

  • 新年文芸募集

    2024年11月23日号

  • 「津南小も変わって」、どう創る新学校

    津南町内3小学校、3年後統合方針受け

     少子化が進み、地域の小中学校や県立高校再編が避けられない状況が指摘されるなか、津南町教育委員会は津南・芦ヶ崎・上郷の3小学校統合を「3年後の令和9年(2027)4月、遅くとも入学者激減前の5年後の令和11年(2029)4月」の方針を今夏8月に初めて示している。学校設置者の桑原悠町長と島田敏夫教育長は、統合対象校区で2回目の住民懇談会を開催。上郷小校区は先月29日(参加18人)、芦ヶ崎小校区は同31日(同27人)に実施。第1回と同じく桑原町長と島田教育長が質問に答える形で行い、さらに保育園や小学校保護者や地域住民が車座になり語るグループワーク。住民意見は「子どもが少なくなり統合はやむを得ない」が大勢を占める。一方で「統合先の津南小学校も新しい学校になるという意識を持ってほしい」と、津南小を合わせた『3小学校統合で新たな小学校』を創る意識醸成を求める強い声が上がっており、町がどう対応するか注目される。

    2024年11月23日号

  • 美求め、理美容甲子園で準優勝

    まつエク競技で飯塚紗羽さん(十日町高卒)

     全国2位に輝いた。全国の理容・美容に取り組む専門学生の祭典・第16回全国理容美容学生技術大会(理美容甲子園)は31日、大阪市で開催。この中の「美容部門まつ毛エクステンション競技」で、準優勝に当たる銀賞を新潟理容美容専門学校2年・飯塚紗羽さん(19、十日町高卒)が獲得。「理美容甲子園出場を決めたのは3月。9ヵ月間の練習で2位になり、ほっとしたのと解放された感じがあるぐらいで、まだ実感がわきません」と微笑む。理美容甲子園準優勝の次は、来年3月の美容師免許の国家試験合格をめざし、技術アップに励んでいる。

    2024年11月23日号

  • 「第10回」踏み出す、通年化視野

    北川フラム氏「妻有の価値、長期的骨格を」

    大地の芸術祭

     「第9回展、新しい境地に入って来たと感じている。ぜひ10回展をめざしたい。いかがですか」。第9回大地の芸術祭(7月13日~11月10日の89日間)の最終日夜の閉会式。まつだい農舞台の特設ステージに立った実行委員長・関口芳史・十日町市長(65)は、参集の作家やスタッフ、ボランティアら3百人余に投げかけると、大きな拍手が湧いた。続けて「さらにグレードアップし越後妻有を発信し続けたい。それで我々の地域も元気になる」と節目の第10回に向けて一歩踏み出す姿勢を見せる。一方、副実行委員長の桑原悠・津南町長(38)は、2年前の前回は新型コロナ禍開催だが「今回は芸術祭の通年化を視野に入れたもの。芸術作品は地域の皆さんと協働することで地域が活気づくきっかけになる。地域発の世界に誇れるアートの地、芸術祭の繋がりが産業に繋がり増していくことをめざす」と産業振興に結びつける姿勢を強調する。アートによる地域活性化をねらいに始まった大地の芸術祭集大成になる「第10回展」に向かい、早くも動き出している。

    2024年11月16日号

  • 新年文芸募集

    2024年11月16日号

  • 地域病院改革、若手医師ら議論

    県イノベーター育成臨床研修コース

    チーム「ツナノバ」主催

     人口8471人・高齢化率44・51%(11月末)、常勤医師や看護師確保が困難で、近年は再び一般会計からの繰入額が4億円近くなっている自治体病院を抱える津南町。町立津南病院の課題解決模索をと、新潟県イノベーター育成臨床コース主催のリクルートイベント「津南医療未来会議」は10月26日に開催。新潟大学などの医学生や県内勤務の研修医など13人が参加。町立津南病院の林裕作院長が地域医療の実状、さらに今春から非常勤医で週3回勤務と東京などでコンサルタント業の二刀流で働く宮城禎弥医師(27、岐阜県出身)と木村真依医師(27、神奈川県出身)のふたりから今の働き方など聞く時間を用意。参加者同士で病院改革案など議論し、課題山積みの地域病院の現実と向き合いながら、中山間地医療の未来を考える時間となった。第2回は14~15日に「地域医療体感ツアー」と題し、秋山郷の医療課題など議論するワークショップ、大根つぐら作り講習など行う計画だ。

    2024年12月14日号

  • どう守る地域店、「会員一筋に」

    来年4月「十日町市商工会」発足

    5商工会が合併調印式

     どう守る会員―。来年4月の合併に向け十日町市の川西、水沢、中里、松之山、松代町の5商工会長は4日、川西・千手中央コミュニティセンターで開かれた合併契約書調印式に臨み署名、捺印した。合併推進協議会長の瀬沼伸彦松代町商工会長は「3年半の協議は長く、これで止めようと思ったこともあった。いくつか問題もあると思うが、お互いにサポートしながら会員一筋にやっていきたい」と合併後の取り組み姿勢を話している。
     県の財政再建に伴い4年前『商工会は1自治体1商工会に集約』、県補助金は『小規模事業者100未満は補助対象外』とする方針が示され、県商工会連合会の合併推進決議を受け協議を続けて来た。新たに発足する「十日町市商工会」は来年4月1日スタート。会員数は648事業所で、県内48商工会(来年4月合併後)のうち会員数は11番目。初年の令和7年度(2025)予算は約1億6200万円を予定する。
     新事務所は旧十日町市社会福祉協議会川西支所を改修して設置。川西以外の商工会は5年後の令和12年度(2029)まで支所として2~3人の職員を置く予定だが、その後どうなるかは未定。「合併しても地域の小規模事業者を守ってほしい」という声にどう応えるか注目される。

    2024年12月7日号

  • 長期開催で来客分散、「経済効果地域に」

    第9回大地の芸術祭 入込54万5931人

    前回展4.9%減、1日来場者数「6091人」に増

    「50日間の時はもう大変だったが、今回はお店もギュッとならず、いい間隔だったと思う。今回の形の方が、前回より、その前よりみんなが幸せだったのでは」。関口市長は第9回大地の芸術祭の入込数54万5931人(前回展比4・9%減)を2日の定例会見で発表。入込数は減少だが、ランチタイム時間の飲食店混雑や人気作品が密になり過ぎない状況だったことを指摘し「長期開催によるお客様の分散が、経済効果が地域に得られた」と見解を示している。

    2024年12月7日号

  • 戻らないサケ、遡上わずか58匹

    JR東日本・宮中取水ダム調査

    10月高水温の影響か、河川環境の調査必須

    北陸・甲信越地域から北海道まで11道県でサケの遡上・捕獲が前年比平均52%(国立研究開発法人水産研究・教育機構調べ、10月31日現在)と半減しているなか、中魚沼漁業協同組合(村山徹組合長)でもサケ遡上の最盛期である9月20日~11月10日までの期間に58匹(オス38匹、メス20匹)だけの遡上確認に留まり、「捕獲が少なすぎて採卵・人工授精ができなかった。昨年も49匹だけ。深刻な状況だ」(村山組合長)と危機感を強めている。同組合では「サケ回帰のデータは信濃川河川環境のバロメーター。地域から警鐘を鳴らしてほしい」と訴えている。

    2024年11月30日号

  • 「誰でも楽しめる環境作りを」

    ユニバーサルデザイン研修会

    鎮西学院大 山口弘幸教授

     年齢や性別、障がいの有無などに関係なく「誰でも行きたいところに行ける環境」を作る意識醸成を図るユニバーサルデザイン。長崎・諫早市の鎮西学院大・山口弘幸教授(46)は、2021~2022、さらに今年「苗場山麓ジオパーク学術研究時奨励事業助成金」を受け、ユニバーサルデザイン実現に向けた環境整備提言や情報発信、さらに人材育成を検討している。その一環で今月16日に津南町なじょもんで行ったジオガイド研修会でユニバーサルデザインとは何かを講義。さらに同館芝生広場や川の展望台、見玉公園など参加者が車いすに乗り散策するなど実体験。「普段と目線が全然違う」と驚いていた。

    2024年11月30日号

  • 新年文芸募集

    2024年11月23日号

  • 「津南小も変わって」、どう創る新学校

    津南町内3小学校、3年後統合方針受け

     少子化が進み、地域の小中学校や県立高校再編が避けられない状況が指摘されるなか、津南町教育委員会は津南・芦ヶ崎・上郷の3小学校統合を「3年後の令和9年(2027)4月、遅くとも入学者激減前の5年後の令和11年(2029)4月」の方針を今夏8月に初めて示している。学校設置者の桑原悠町長と島田敏夫教育長は、統合対象校区で2回目の住民懇談会を開催。上郷小校区は先月29日(参加18人)、芦ヶ崎小校区は同31日(同27人)に実施。第1回と同じく桑原町長と島田教育長が質問に答える形で行い、さらに保育園や小学校保護者や地域住民が車座になり語るグループワーク。住民意見は「子どもが少なくなり統合はやむを得ない」が大勢を占める。一方で「統合先の津南小学校も新しい学校になるという意識を持ってほしい」と、津南小を合わせた『3小学校統合で新たな小学校』を創る意識醸成を求める強い声が上がっており、町がどう対応するか注目される。

    2024年11月23日号

  • 美求め、理美容甲子園で準優勝

    まつエク競技で飯塚紗羽さん(十日町高卒)

     全国2位に輝いた。全国の理容・美容に取り組む専門学生の祭典・第16回全国理容美容学生技術大会(理美容甲子園)は31日、大阪市で開催。この中の「美容部門まつ毛エクステンション競技」で、準優勝に当たる銀賞を新潟理容美容専門学校2年・飯塚紗羽さん(19、十日町高卒)が獲得。「理美容甲子園出場を決めたのは3月。9ヵ月間の練習で2位になり、ほっとしたのと解放された感じがあるぐらいで、まだ実感がわきません」と微笑む。理美容甲子園準優勝の次は、来年3月の美容師免許の国家試験合格をめざし、技術アップに励んでいる。

    2024年11月23日号

  • 「第10回」踏み出す、通年化視野

    北川フラム氏「妻有の価値、長期的骨格を」

    大地の芸術祭

     「第9回展、新しい境地に入って来たと感じている。ぜひ10回展をめざしたい。いかがですか」。第9回大地の芸術祭(7月13日~11月10日の89日間)の最終日夜の閉会式。まつだい農舞台の特設ステージに立った実行委員長・関口芳史・十日町市長(65)は、参集の作家やスタッフ、ボランティアら3百人余に投げかけると、大きな拍手が湧いた。続けて「さらにグレードアップし越後妻有を発信し続けたい。それで我々の地域も元気になる」と節目の第10回に向けて一歩踏み出す姿勢を見せる。一方、副実行委員長の桑原悠・津南町長(38)は、2年前の前回は新型コロナ禍開催だが「今回は芸術祭の通年化を視野に入れたもの。芸術作品は地域の皆さんと協働することで地域が活気づくきっかけになる。地域発の世界に誇れるアートの地、芸術祭の繋がりが産業に繋がり増していくことをめざす」と産業振興に結びつける姿勢を強調する。アートによる地域活性化をねらいに始まった大地の芸術祭集大成になる「第10回展」に向かい、早くも動き出している。

    2024年11月16日号

  • 新年文芸募集

    2024年11月16日号