年齢や性別、障がいの有無などに関係なく「誰でも行きたいところに行ける環境」を作る意識醸成を図るユニバーサルデザイン。長崎・諫早市の鎮西学院大・山口弘幸教授(46)は、2021~2022、さらに今年「苗場山麓ジオパーク学術研究時奨励事業助成金」を受け、ユニバーサルデザイン実現に向けた環境整備提言や情報発信、さらに人材育成を検討している。その一環で今月16日に津南町なじょもんで行ったジオガイド研修会でユニバーサルデザインとは何かを講義。さらに同館芝生広場や川の展望台、見玉公園など参加者が車いすに乗り散策するなど実体験。「普段と目線が全然違う」と驚いていた。
2024年11月30日号
少子化が進み、地域の小中学校や県立高校再編が避けられない状況が指摘されるなか、津南町教育委員会は津南・芦ヶ崎・上郷の3小学校統合を「3年後の令和9年(2027)4月、遅くとも入学者激減前の5年後の令和11年(2029)4月」の方針を今夏8月に初めて示している。学校設置者の桑原悠町長と島田敏夫教育長は、統合対象校区で2回目の住民懇談会を開催。上郷小校区は先月29日(参加18人)、芦ヶ崎小校区は同31日(同27人)に実施。第1回と同じく桑原町長と島田教育長が質問に答える形で行い、さらに保育園や小学校保護者や地域住民が車座になり語るグループワーク。住民意見は「子どもが少なくなり統合はやむを得ない」が大勢を占める。一方で「統合先の津南小学校も新しい学校になるという意識を持ってほしい」と、津南小を合わせた『3小学校統合で新たな小学校』を創る意識醸成を求める強い声が上がっており、町がどう対応するか注目される。
2024年11月23日号
全国2位に輝いた。全国の理容・美容に取り組む専門学生の祭典・第16回全国理容美容学生技術大会(理美容甲子園)は31日、大阪市で開催。この中の「美容部門まつ毛エクステンション競技」で、準優勝に当たる銀賞を新潟理容美容専門学校2年・飯塚紗羽さん(19、十日町高卒)が獲得。「理美容甲子園出場を決めたのは3月。9ヵ月間の練習で2位になり、ほっとしたのと解放された感じがあるぐらいで、まだ実感がわきません」と微笑む。理美容甲子園準優勝の次は、来年3月の美容師免許の国家試験合格をめざし、技術アップに励んでいる。
2024年11月23日号
「第9回展、新しい境地に入って来たと感じている。ぜひ10回展をめざしたい。いかがですか」。第9回大地の芸術祭(7月13日~11月10日の89日間)の最終日夜の閉会式。まつだい農舞台の特設ステージに立った実行委員長・関口芳史・十日町市長(65)は、参集の作家やスタッフ、ボランティアら3百人余に投げかけると、大きな拍手が湧いた。続けて「さらにグレードアップし越後妻有を発信し続けたい。それで我々の地域も元気になる」と節目の第10回に向けて一歩踏み出す姿勢を見せる。一方、副実行委員長の桑原悠・津南町長(38)は、2年前の前回は新型コロナ禍開催だが「今回は芸術祭の通年化を視野に入れたもの。芸術作品は地域の皆さんと協働することで地域が活気づくきっかけになる。地域発の世界に誇れるアートの地、芸術祭の繋がりが産業に繋がり増していくことをめざす」と産業振興に結びつける姿勢を強調する。アートによる地域活性化をねらいに始まった大地の芸術祭集大成になる「第10回展」に向かい、早くも動き出している。
2024年11月16日号
〇…「ここの野沢菜を食べると、ほかのでは満足できなくなる」。そんな声が溢れる人気イベント、津南町相吉「野沢菜収穫大会」は3日開催。開始30分前から60人余が並ぶ、いつもの状況が今年も出現。一本65㌢のヒモは2百円で販売、5㌔以上を束ねられ、市場価格よりはるかに安く一味違う野沢菜を採れる機会。開始時刻の午前9時になると、みな一斉に持参包丁で青々とした野沢菜を刈っていた。
2024年11月9日号
人口減少のなかで高度・救急医療を行う魚沼基幹病院を中核とした、地域医療再編を進める必要が生まれている魚沼医療圏(人口約14万5千人、うち妻有地域約5万3千人)。団塊の世代が後期高齢者となる75歳以上の人口は2030年頃にピークとなり、さらに26年後の2050年は「人口9万人余」となる見通しが出ており、医療機能の役割分担による効率化などをさらに検討している。魚沼医療圏は2649平方㌔、東京都や神奈川県より広い範囲に中山間地が広がるエリアだが「地域でひとつの病院」をめざしている。現状と課題を最前線で働く看護師が情報共有する「魚沼圏域看護職員代表者会議」(代表=髙橋みはる・魚沼基幹病院副院長)の5年ぶりの交流研修会を9月末に同病院で開き、看護師70人余が将来必要な医療看護体制など学び合った。
国は医療機関の機能分化・連携を進める目的で地域医療構想の指針を示すが、現想定は『2025年』までで、現在は『2040年』に向けた「新たな地域医療構想等に関する検討会」を実施中。
2024年11月9日号
裏金問題や選挙中の政党交付金2千万円問題など自民政権に対する有権者の厳しい審判が下った。衆院選投開票の27日、新潟県小選挙区5選挙区すべてで立憲が勝利。長らく続いた保守王国新潟での自民完敗に全国が注目。県内議席全てで野党独占は15年前の民主党政権誕生時以来。共に党処分を受けた立憲・自民候補の四度目の一騎打ちの5区。立憲・梅谷守氏(50)が二度目の当選を果たし、6期めざした自民・高鳥修一氏(64)に2万1千票の大差をつけ、有権者の自民不信を象徴する結果となった。梅谷氏は5区8市町村のうち糸魚川市以外すべてで高鳥氏を上回った。選挙区再編後の初の改選で、新編入した南魚・北魚の票の行方に関心が集まったが、結果は南魚沼市・魚沼市・湯沢町の2市1町はいずれも梅谷氏が勝利し、ここでも自民不信が際立った。再選した梅谷氏は今年早々の日本酒配布で公選法違反で刑事告発されており、今後検察がどう判断するか関心が集まる。重複立候補禁止で比例復活できなかった高鳥氏は、今後も政治活動を継続する方針を早々に示し次期をめざす意向だ。今回の衆院選、有権者の政治不信が多数の無効票として表れ、5区では県内最多の無効票6833票が出て、有権者の大きな「無言の抗議」が読み取れる。5区の投票率は62・62%(前回の旧6区67・79%、旧5区魚沼67・42%)。 (関連記事2面)
2024年11月2日号
政権選択の選挙となっている衆院選はあす27日投開票。全国注視の与野党一騎打ちの新潟5区は、新たに選挙区編入になった南魚・北魚エリア7万9千票の行方が最大の焦点になっている。再選めざす立憲・梅谷守氏(50)は公選法に触れる日本酒配布問題がどこまで影響するか。6選めざす自民・高鳥修一氏(64)は政治資金不記載の裏金問題を有権者がどう受け止めているか。共に党処分を受けている身だけに、有権者の動向がつかめない選挙戦になっている。盛り上がりに欠く情勢だが、投票率の高低が5区では大きく影響する見込み。基礎票を持つ自民は「低投票率」を期待し、浮動票を狙う立憲は「高い投票率」を期待するなど、今回は当日投票率が勝敗を分ける。公示14日付の5区有権者は34万1807人。大票田の上越市15万4456人(全体の45%)、新編入の南魚・北魚エリア7万9577人(同23%)、十日町市・津南町4万1444人(同12%)。
2024年10月26日号
年齢や性別、障がいの有無などに関係なく「誰でも行きたいところに行ける環境」を作る意識醸成を図るユニバーサルデザイン。長崎・諫早市の鎮西学院大・山口弘幸教授(46)は、2021~2022、さらに今年「苗場山麓ジオパーク学術研究時奨励事業助成金」を受け、ユニバーサルデザイン実現に向けた環境整備提言や情報発信、さらに人材育成を検討している。その一環で今月16日に津南町なじょもんで行ったジオガイド研修会でユニバーサルデザインとは何かを講義。さらに同館芝生広場や川の展望台、見玉公園など参加者が車いすに乗り散策するなど実体験。「普段と目線が全然違う」と驚いていた。
2024年11月30日号
少子化が進み、地域の小中学校や県立高校再編が避けられない状況が指摘されるなか、津南町教育委員会は津南・芦ヶ崎・上郷の3小学校統合を「3年後の令和9年(2027)4月、遅くとも入学者激減前の5年後の令和11年(2029)4月」の方針を今夏8月に初めて示している。学校設置者の桑原悠町長と島田敏夫教育長は、統合対象校区で2回目の住民懇談会を開催。上郷小校区は先月29日(参加18人)、芦ヶ崎小校区は同31日(同27人)に実施。第1回と同じく桑原町長と島田教育長が質問に答える形で行い、さらに保育園や小学校保護者や地域住民が車座になり語るグループワーク。住民意見は「子どもが少なくなり統合はやむを得ない」が大勢を占める。一方で「統合先の津南小学校も新しい学校になるという意識を持ってほしい」と、津南小を合わせた『3小学校統合で新たな小学校』を創る意識醸成を求める強い声が上がっており、町がどう対応するか注目される。
2024年11月23日号
全国2位に輝いた。全国の理容・美容に取り組む専門学生の祭典・第16回全国理容美容学生技術大会(理美容甲子園)は31日、大阪市で開催。この中の「美容部門まつ毛エクステンション競技」で、準優勝に当たる銀賞を新潟理容美容専門学校2年・飯塚紗羽さん(19、十日町高卒)が獲得。「理美容甲子園出場を決めたのは3月。9ヵ月間の練習で2位になり、ほっとしたのと解放された感じがあるぐらいで、まだ実感がわきません」と微笑む。理美容甲子園準優勝の次は、来年3月の美容師免許の国家試験合格をめざし、技術アップに励んでいる。
2024年11月23日号
「第9回展、新しい境地に入って来たと感じている。ぜひ10回展をめざしたい。いかがですか」。第9回大地の芸術祭(7月13日~11月10日の89日間)の最終日夜の閉会式。まつだい農舞台の特設ステージに立った実行委員長・関口芳史・十日町市長(65)は、参集の作家やスタッフ、ボランティアら3百人余に投げかけると、大きな拍手が湧いた。続けて「さらにグレードアップし越後妻有を発信し続けたい。それで我々の地域も元気になる」と節目の第10回に向けて一歩踏み出す姿勢を見せる。一方、副実行委員長の桑原悠・津南町長(38)は、2年前の前回は新型コロナ禍開催だが「今回は芸術祭の通年化を視野に入れたもの。芸術作品は地域の皆さんと協働することで地域が活気づくきっかけになる。地域発の世界に誇れるアートの地、芸術祭の繋がりが産業に繋がり増していくことをめざす」と産業振興に結びつける姿勢を強調する。アートによる地域活性化をねらいに始まった大地の芸術祭集大成になる「第10回展」に向かい、早くも動き出している。
2024年11月16日号
〇…「ここの野沢菜を食べると、ほかのでは満足できなくなる」。そんな声が溢れる人気イベント、津南町相吉「野沢菜収穫大会」は3日開催。開始30分前から60人余が並ぶ、いつもの状況が今年も出現。一本65㌢のヒモは2百円で販売、5㌔以上を束ねられ、市場価格よりはるかに安く一味違う野沢菜を採れる機会。開始時刻の午前9時になると、みな一斉に持参包丁で青々とした野沢菜を刈っていた。
2024年11月9日号
人口減少のなかで高度・救急医療を行う魚沼基幹病院を中核とした、地域医療再編を進める必要が生まれている魚沼医療圏(人口約14万5千人、うち妻有地域約5万3千人)。団塊の世代が後期高齢者となる75歳以上の人口は2030年頃にピークとなり、さらに26年後の2050年は「人口9万人余」となる見通しが出ており、医療機能の役割分担による効率化などをさらに検討している。魚沼医療圏は2649平方㌔、東京都や神奈川県より広い範囲に中山間地が広がるエリアだが「地域でひとつの病院」をめざしている。現状と課題を最前線で働く看護師が情報共有する「魚沼圏域看護職員代表者会議」(代表=髙橋みはる・魚沼基幹病院副院長)の5年ぶりの交流研修会を9月末に同病院で開き、看護師70人余が将来必要な医療看護体制など学び合った。
国は医療機関の機能分化・連携を進める目的で地域医療構想の指針を示すが、現想定は『2025年』までで、現在は『2040年』に向けた「新たな地域医療構想等に関する検討会」を実施中。
2024年11月9日号
裏金問題や選挙中の政党交付金2千万円問題など自民政権に対する有権者の厳しい審判が下った。衆院選投開票の27日、新潟県小選挙区5選挙区すべてで立憲が勝利。長らく続いた保守王国新潟での自民完敗に全国が注目。県内議席全てで野党独占は15年前の民主党政権誕生時以来。共に党処分を受けた立憲・自民候補の四度目の一騎打ちの5区。立憲・梅谷守氏(50)が二度目の当選を果たし、6期めざした自民・高鳥修一氏(64)に2万1千票の大差をつけ、有権者の自民不信を象徴する結果となった。梅谷氏は5区8市町村のうち糸魚川市以外すべてで高鳥氏を上回った。選挙区再編後の初の改選で、新編入した南魚・北魚の票の行方に関心が集まったが、結果は南魚沼市・魚沼市・湯沢町の2市1町はいずれも梅谷氏が勝利し、ここでも自民不信が際立った。再選した梅谷氏は今年早々の日本酒配布で公選法違反で刑事告発されており、今後検察がどう判断するか関心が集まる。重複立候補禁止で比例復活できなかった高鳥氏は、今後も政治活動を継続する方針を早々に示し次期をめざす意向だ。今回の衆院選、有権者の政治不信が多数の無効票として表れ、5区では県内最多の無効票6833票が出て、有権者の大きな「無言の抗議」が読み取れる。5区の投票率は62・62%(前回の旧6区67・79%、旧5区魚沼67・42%)。 (関連記事2面)
2024年11月2日号
政権選択の選挙となっている衆院選はあす27日投開票。全国注視の与野党一騎打ちの新潟5区は、新たに選挙区編入になった南魚・北魚エリア7万9千票の行方が最大の焦点になっている。再選めざす立憲・梅谷守氏(50)は公選法に触れる日本酒配布問題がどこまで影響するか。6選めざす自民・高鳥修一氏(64)は政治資金不記載の裏金問題を有権者がどう受け止めているか。共に党処分を受けている身だけに、有権者の動向がつかめない選挙戦になっている。盛り上がりに欠く情勢だが、投票率の高低が5区では大きく影響する見込み。基礎票を持つ自民は「低投票率」を期待し、浮動票を狙う立憲は「高い投票率」を期待するなど、今回は当日投票率が勝敗を分ける。公示14日付の5区有権者は34万1807人。大票田の上越市15万4456人(全体の45%)、新編入の南魚・北魚エリア7万9577人(同23%)、十日町市・津南町4万1444人(同12%)。
2024年10月26日号