人口減少のなかで高度・救急医療を行う魚沼基幹病院を中核とした、地域医療再編を進める必要が生まれている魚沼医療圏(人口約14万5千人、うち妻有地域約5万3千人)。団塊の世代が後期高齢者となる75歳以上の人口は2030年頃にピークとなり、さらに26年後の2050年は「人口9万人余」となる見通しが出ており、医療機能の役割分担による効率化などをさらに検討している。魚沼医療圏は2649平方㌔、東京都や神奈川県より広い範囲に中山間地が広がるエリアだが「地域でひとつの病院」をめざしている。現状と課題を最前線で働く看護師が情報共有する「魚沼圏域看護職員代表者会議」(代表=髙橋みはる・魚沼基幹病院副院長)の5年ぶりの交流研修会を9月末に同病院で開き、看護師70人余が将来必要な医療看護体制など学び合った。
国は医療機関の機能分化・連携を進める目的で地域医療構想の指針を示すが、現想定は『2025年』までで、現在は『2040年』に向けた「新たな地域医療構想等に関する検討会」を実施中。
2024年11月9日号
裏金問題や選挙中の政党交付金2千万円問題など自民政権に対する有権者の厳しい審判が下った。衆院選投開票の27日、新潟県小選挙区5選挙区すべてで立憲が勝利。長らく続いた保守王国新潟での自民完敗に全国が注目。県内議席全てで野党独占は15年前の民主党政権誕生時以来。共に党処分を受けた立憲・自民候補の四度目の一騎打ちの5区。立憲・梅谷守氏(50)が二度目の当選を果たし、6期めざした自民・高鳥修一氏(64)に2万1千票の大差をつけ、有権者の自民不信を象徴する結果となった。梅谷氏は5区8市町村のうち糸魚川市以外すべてで高鳥氏を上回った。選挙区再編後の初の改選で、新編入した南魚・北魚の票の行方に関心が集まったが、結果は南魚沼市・魚沼市・湯沢町の2市1町はいずれも梅谷氏が勝利し、ここでも自民不信が際立った。再選した梅谷氏は今年早々の日本酒配布で公選法違反で刑事告発されており、今後検察がどう判断するか関心が集まる。重複立候補禁止で比例復活できなかった高鳥氏は、今後も政治活動を継続する方針を早々に示し次期をめざす意向だ。今回の衆院選、有権者の政治不信が多数の無効票として表れ、5区では県内最多の無効票6833票が出て、有権者の大きな「無言の抗議」が読み取れる。5区の投票率は62・62%(前回の旧6区67・79%、旧5区魚沼67・42%)。 (関連記事2面)
2024年11月2日号
政権選択の選挙となっている衆院選はあす27日投開票。全国注視の与野党一騎打ちの新潟5区は、新たに選挙区編入になった南魚・北魚エリア7万9千票の行方が最大の焦点になっている。再選めざす立憲・梅谷守氏(50)は公選法に触れる日本酒配布問題がどこまで影響するか。6選めざす自民・高鳥修一氏(64)は政治資金不記載の裏金問題を有権者がどう受け止めているか。共に党処分を受けている身だけに、有権者の動向がつかめない選挙戦になっている。盛り上がりに欠く情勢だが、投票率の高低が5区では大きく影響する見込み。基礎票を持つ自民は「低投票率」を期待し、浮動票を狙う立憲は「高い投票率」を期待するなど、今回は当日投票率が勝敗を分ける。公示14日付の5区有権者は34万1807人。大票田の上越市15万4456人(全体の45%)、新編入の南魚・北魚エリア7万9577人(同23%)、十日町市・津南町4万1444人(同12%)。
2024年10月26日号
サイクル人気が広がり、旅先でそのまま列車に自転車を持ち込み、移動できる「サイクルトレイン」が全国的に広まるなか、魚沼エリアと日本海沿岸を結ぶほくほく線で17日、列車に自転車を持ち込み、そのまま乗車するサイクルトレイン実証実験を行った。
2024年10月26日号
衆院総選挙(15日公示、27日投開票)は区割り変更後初の改選となり、上越地域と魚沼エリアが一体化した新潟新5区は、共に党処分を受けた立憲と自民の前職同士による四度目の決戦になっている。日本酒配布で公選法違反で告発され党処分を受けた立憲・梅谷守氏(50・1期)と政治資金不記載の裏金問題で比例重複立候補禁止の党処分を受けた高鳥修一氏(64・5期)。新内閣発足わずか3日後の解散・総選挙となりまさに短期決戦。公示後、大票田の上越や新たに編入した南魚沼エリアなど両選対は勢力的に街宣するが、「傷負い」の両前職だけに有権者の見方は冷めている。新5区総有権者34万2022人(14日時点)の45%を占める大票田上越市の行方が焦点だが、新編入した南魚エリア7万9635人(全体の23%)も大きな要素を占める。十日町市・津南町は4万8921人(同14%)。3年前の2021年改選は130票の全国最小差だっただけに、新たに編入した南魚沼市・魚沼市・湯沢町の動向が最大の関心事となり、両選対とも大きな力を注いでいる。
2024年10月19日号
「原発再稼働は県民自身が決める」を合言葉に、全県で広がる市民運動「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」。条例制定による県民投票の実施をめざし、衆院選の投開票日翌日の今月28日から署名集めを開始することを決めている。条例制定を県議会に直接請求するためには60日間で有権者の50分の1以上の自筆署名が必要で、9月1日付では「約3万6400人」。全県20万人署名をめざし、妻有地域の「県民投票で決める会十日町・津南」では1万人をめざしている。
2024年10月19日号
衆院解散、総選挙は今月15日公示、27日投票で行うが、選挙区再編の新潟県小選挙区5つは、与野党伯仲の選挙戦になっている。特にここ新5区は、前回選で小選挙区勝者の立憲現職・梅谷守氏(50)と比例復活の自民現職・高鳥修一氏(63)との四度目の対決が濃厚。特に今回、自民本部が打ち出した「政治資金不記載問題」に牴触する現職の比例重複立候補を禁止したため、544万円の不記載が党本部規定に該当する高鳥氏は比例区立候補が出来ず、まさに「背水の陣」。一方の梅谷氏も今年早々の新年行事で有権者に日本酒を配り、公選法違反で告発を受けている身だ。新5区の現職2人は共に「傷負い」状態で、有権者の選択を困惑させている。両現職ともすでに選対を立ち上げ臨戦態勢に入っているが、新たに新5区入りの魚沼3市町7万9千人余の有権者への浸透が、勝敗に大きく影響すると見られ、両選対は魚沼エリアの攻勢に力を入れている。
2024年10月12日号
「夢を持つ、日常に感謝、過去に囚われない、自分をまず変える、敵は自分自身」。十日町市出身で東京オリンピックに出場した服部勇馬選手(31、トヨタ自動車)は故郷の中学生に自身が大事に思う5つの言葉を語り「夢を持つこと、これが一番。何のために走るのか、何のために勉強するのか、それを考えることが大切」と語った。
故郷に戻り、4日は吉田中学、7日に母校の中里中学で講演した服部選手。中里中学‐仙台育英高に進んだ。「小学時代はサッカーに熱中し、中学では母が保育士だったので、自分の将来の目標は保育士だった。まさかマラソンやオリンピックをめざすとは思ってもいなかった」と振り返る。「マラソンは42・195㌔を走る競技で、吉田中から長岡のリバーサイド千秋までを走る距離」。今は1日30㌔ほど走り、1ヵ月で1000㌔、3年で地球1周ほど走っていると語り「いまのところ、地球3周くらいはしている」と会場を驚かせた。
2024年10月12日号
〇…築150年余りの木造住宅で野草と小道具を組み合わせ生け花を飾る人気の「古民家で野の花展」。先月28、29日、第11回となる同展を十日町市松代地域の室野・奴奈川姫の家で開催。主催する岩田重信さん(74)と妻の金由起さん(69)はじめ、十日町市や津南町、柏崎市、上越市、小千谷市の10人が制作したオリジナル生け花が20点以上集結。たくさんの赤いザクロの実が付いた枝とサトイモの葉の合わせたもの、さらにはススキと竹を組み合わせ宙に浮かせたアート作品などが来場者の目を引いた。
2024年10月5日号
新潟県出身の歌手・小林幸子さんが2年前から子ども食堂支援や農業支援など行う「幸せプロジェクト」。その一環で小林さんと連携する立浪部屋ファーム(十日町市六箇中村)で5月に植えた稲が黄色く実った先月28日、同プロジェクトでコメ支援を受ける東京都荒川区の子ども食堂「サザンクロス」の子どもたちと、千葉県柏市の「柏力会」の相撲少年ら10人余りと共に鎌を使って稲刈り体験。子どもたちは小林さんの合図に合わせ、初めてながらも手際よく稲を刈っていた。
2024年10月5日号
人口減少のなかで高度・救急医療を行う魚沼基幹病院を中核とした、地域医療再編を進める必要が生まれている魚沼医療圏(人口約14万5千人、うち妻有地域約5万3千人)。団塊の世代が後期高齢者となる75歳以上の人口は2030年頃にピークとなり、さらに26年後の2050年は「人口9万人余」となる見通しが出ており、医療機能の役割分担による効率化などをさらに検討している。魚沼医療圏は2649平方㌔、東京都や神奈川県より広い範囲に中山間地が広がるエリアだが「地域でひとつの病院」をめざしている。現状と課題を最前線で働く看護師が情報共有する「魚沼圏域看護職員代表者会議」(代表=髙橋みはる・魚沼基幹病院副院長)の5年ぶりの交流研修会を9月末に同病院で開き、看護師70人余が将来必要な医療看護体制など学び合った。
国は医療機関の機能分化・連携を進める目的で地域医療構想の指針を示すが、現想定は『2025年』までで、現在は『2040年』に向けた「新たな地域医療構想等に関する検討会」を実施中。
2024年11月9日号
裏金問題や選挙中の政党交付金2千万円問題など自民政権に対する有権者の厳しい審判が下った。衆院選投開票の27日、新潟県小選挙区5選挙区すべてで立憲が勝利。長らく続いた保守王国新潟での自民完敗に全国が注目。県内議席全てで野党独占は15年前の民主党政権誕生時以来。共に党処分を受けた立憲・自民候補の四度目の一騎打ちの5区。立憲・梅谷守氏(50)が二度目の当選を果たし、6期めざした自民・高鳥修一氏(64)に2万1千票の大差をつけ、有権者の自民不信を象徴する結果となった。梅谷氏は5区8市町村のうち糸魚川市以外すべてで高鳥氏を上回った。選挙区再編後の初の改選で、新編入した南魚・北魚の票の行方に関心が集まったが、結果は南魚沼市・魚沼市・湯沢町の2市1町はいずれも梅谷氏が勝利し、ここでも自民不信が際立った。再選した梅谷氏は今年早々の日本酒配布で公選法違反で刑事告発されており、今後検察がどう判断するか関心が集まる。重複立候補禁止で比例復活できなかった高鳥氏は、今後も政治活動を継続する方針を早々に示し次期をめざす意向だ。今回の衆院選、有権者の政治不信が多数の無効票として表れ、5区では県内最多の無効票6833票が出て、有権者の大きな「無言の抗議」が読み取れる。5区の投票率は62・62%(前回の旧6区67・79%、旧5区魚沼67・42%)。 (関連記事2面)
2024年11月2日号
政権選択の選挙となっている衆院選はあす27日投開票。全国注視の与野党一騎打ちの新潟5区は、新たに選挙区編入になった南魚・北魚エリア7万9千票の行方が最大の焦点になっている。再選めざす立憲・梅谷守氏(50)は公選法に触れる日本酒配布問題がどこまで影響するか。6選めざす自民・高鳥修一氏(64)は政治資金不記載の裏金問題を有権者がどう受け止めているか。共に党処分を受けている身だけに、有権者の動向がつかめない選挙戦になっている。盛り上がりに欠く情勢だが、投票率の高低が5区では大きく影響する見込み。基礎票を持つ自民は「低投票率」を期待し、浮動票を狙う立憲は「高い投票率」を期待するなど、今回は当日投票率が勝敗を分ける。公示14日付の5区有権者は34万1807人。大票田の上越市15万4456人(全体の45%)、新編入の南魚・北魚エリア7万9577人(同23%)、十日町市・津南町4万1444人(同12%)。
2024年10月26日号
サイクル人気が広がり、旅先でそのまま列車に自転車を持ち込み、移動できる「サイクルトレイン」が全国的に広まるなか、魚沼エリアと日本海沿岸を結ぶほくほく線で17日、列車に自転車を持ち込み、そのまま乗車するサイクルトレイン実証実験を行った。
2024年10月26日号
衆院総選挙(15日公示、27日投開票)は区割り変更後初の改選となり、上越地域と魚沼エリアが一体化した新潟新5区は、共に党処分を受けた立憲と自民の前職同士による四度目の決戦になっている。日本酒配布で公選法違反で告発され党処分を受けた立憲・梅谷守氏(50・1期)と政治資金不記載の裏金問題で比例重複立候補禁止の党処分を受けた高鳥修一氏(64・5期)。新内閣発足わずか3日後の解散・総選挙となりまさに短期決戦。公示後、大票田の上越や新たに編入した南魚沼エリアなど両選対は勢力的に街宣するが、「傷負い」の両前職だけに有権者の見方は冷めている。新5区総有権者34万2022人(14日時点)の45%を占める大票田上越市の行方が焦点だが、新編入した南魚エリア7万9635人(全体の23%)も大きな要素を占める。十日町市・津南町は4万8921人(同14%)。3年前の2021年改選は130票の全国最小差だっただけに、新たに編入した南魚沼市・魚沼市・湯沢町の動向が最大の関心事となり、両選対とも大きな力を注いでいる。
2024年10月19日号
「原発再稼働は県民自身が決める」を合言葉に、全県で広がる市民運動「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」。条例制定による県民投票の実施をめざし、衆院選の投開票日翌日の今月28日から署名集めを開始することを決めている。条例制定を県議会に直接請求するためには60日間で有権者の50分の1以上の自筆署名が必要で、9月1日付では「約3万6400人」。全県20万人署名をめざし、妻有地域の「県民投票で決める会十日町・津南」では1万人をめざしている。
2024年10月19日号
衆院解散、総選挙は今月15日公示、27日投票で行うが、選挙区再編の新潟県小選挙区5つは、与野党伯仲の選挙戦になっている。特にここ新5区は、前回選で小選挙区勝者の立憲現職・梅谷守氏(50)と比例復活の自民現職・高鳥修一氏(63)との四度目の対決が濃厚。特に今回、自民本部が打ち出した「政治資金不記載問題」に牴触する現職の比例重複立候補を禁止したため、544万円の不記載が党本部規定に該当する高鳥氏は比例区立候補が出来ず、まさに「背水の陣」。一方の梅谷氏も今年早々の新年行事で有権者に日本酒を配り、公選法違反で告発を受けている身だ。新5区の現職2人は共に「傷負い」状態で、有権者の選択を困惑させている。両現職ともすでに選対を立ち上げ臨戦態勢に入っているが、新たに新5区入りの魚沼3市町7万9千人余の有権者への浸透が、勝敗に大きく影響すると見られ、両選対は魚沼エリアの攻勢に力を入れている。
2024年10月12日号
「夢を持つ、日常に感謝、過去に囚われない、自分をまず変える、敵は自分自身」。十日町市出身で東京オリンピックに出場した服部勇馬選手(31、トヨタ自動車)は故郷の中学生に自身が大事に思う5つの言葉を語り「夢を持つこと、これが一番。何のために走るのか、何のために勉強するのか、それを考えることが大切」と語った。
故郷に戻り、4日は吉田中学、7日に母校の中里中学で講演した服部選手。中里中学‐仙台育英高に進んだ。「小学時代はサッカーに熱中し、中学では母が保育士だったので、自分の将来の目標は保育士だった。まさかマラソンやオリンピックをめざすとは思ってもいなかった」と振り返る。「マラソンは42・195㌔を走る競技で、吉田中から長岡のリバーサイド千秋までを走る距離」。今は1日30㌔ほど走り、1ヵ月で1000㌔、3年で地球1周ほど走っていると語り「いまのところ、地球3周くらいはしている」と会場を驚かせた。
2024年10月12日号
〇…築150年余りの木造住宅で野草と小道具を組み合わせ生け花を飾る人気の「古民家で野の花展」。先月28、29日、第11回となる同展を十日町市松代地域の室野・奴奈川姫の家で開催。主催する岩田重信さん(74)と妻の金由起さん(69)はじめ、十日町市や津南町、柏崎市、上越市、小千谷市の10人が制作したオリジナル生け花が20点以上集結。たくさんの赤いザクロの実が付いた枝とサトイモの葉の合わせたもの、さらにはススキと竹を組み合わせ宙に浮かせたアート作品などが来場者の目を引いた。
2024年10月5日号
新潟県出身の歌手・小林幸子さんが2年前から子ども食堂支援や農業支援など行う「幸せプロジェクト」。その一環で小林さんと連携する立浪部屋ファーム(十日町市六箇中村)で5月に植えた稲が黄色く実った先月28日、同プロジェクトでコメ支援を受ける東京都荒川区の子ども食堂「サザンクロス」の子どもたちと、千葉県柏市の「柏力会」の相撲少年ら10人余りと共に鎌を使って稲刈り体験。子どもたちは小林さんの合図に合わせ、初めてながらも手際よく稲を刈っていた。
2024年10月5日号