例年、年末年始で帰省してくる人が持って来るといわれているインフルエンザが12月になるや否や大流行となり、年末からは新型コロナ感染症が流行中です。皆さん元気に新年をお迎えでしょうか。明けましておめでとうございます。新年第1回目の今日のお話は「潤いと健康」についてです。
実は私、エアコンの風が苦手。冷房も暖房もどちらもです。最近の良いエアコンは「快適設定」なんていう素敵なAIモードがあって、そのときどきで過ごしやすい温度や湿度に保ってくれるようですが、どうもエアコンをつけっぱなしにしておくと空気が乾燥しすぎて、すぐにのどの痛みに繋がって風邪を引いてしまうのです。
成人の体の55~60%は水分で出来ています。水分不足になるとからだにさまざまな不調の症状が出てきます。鼻やのどの粘膜の乾燥が起こると、粘液が少なくなり、粘膜の表面で、異物を吐き出すほうきのような役割の線毛の動きが弱くなってしまうため、ウィルスや細菌がうまく体の外に排出できず風邪を引きやすくなるといわれています。
私は小さい頃から慢性鼻炎のために口呼吸がクセになってしまっていること、年齢的にもややドライマウスの傾向があるので、特に気をつけてのどを守っていかないとのどの粘膜を傷つけて風邪を引いてしまいます。どうしてもエアコンをつけっぱなしにしないといけないような状況では、寝る時でもなるべくマスクをして加湿に心がけます。
つまり、風邪を引きたくなければ、まずは粘膜を強くする食べ物(コラーゲンを含むもの)を積極的にとり、そしてこまめに水分補給をして粘膜を潤わせておくことが大事というわけです。
冬は汗をかかないため、なんとなく水分をとることをおろそかにしてしまいがち。でも、厚着のために思ったより汗をかいていたり、常に暖房の効いた環境に身を置いていることが多いので、案外脱水している人が多いように思います。「のどが渇いた」と感じたときには、すでに必要な体内の水分量が2%も不足している状況と知っていてくださいね。
また、1日に飲み物から取ってほしい水分量は「体重×40~50㎖」といわれています。特に高齢の方の水分不足は免疫力の低下だけでなく、脳細胞の機能を落とし、認知能力が低下することや情緒不安定につながったり、最悪の場合、血液が濃くなって固まりやすくなることで血管の中で血栓を作り、脳梗塞や心筋梗塞につながり命に関わる事態を引き起こす可能性があります。できたら寝る前と起床時には水分を取っていただきたいものです。
水は飲むと2分で全身を巡ります。トイレに行ったらその分の水を少し口に含んでもらうと良いのかな、と思っています。ペットボトルなどをベッドわきに用意しておくのが良いかもしれませんね。ただし、ペットボトルの中身は、お茶などの利尿がつく飲み物ではなく「水」をご用意くださいね。
そうはいっても寝る前に水分を取ると夜中にトイレに何度も行くようになって困る、という方は、投薬治療や座って治す器械などもあります。ぜひお気軽にご相談くださいね。(たかき医院・仲栄美子院長)
2025年1月11日号
大雪の屋根掘りを栄村救助員の方に助けてもらって、脳梗塞後、自身の状態を東京の従兄弟達に伝え、今後、何時会えなくなるか分からないので別離の挨拶をしに出た。
移動しながら見る、東京あたりの電車のほぼ90%の乗客はスマホを手にして動画を見ていたようだ。なかには画面を両指で叩きながらドアの閉まる間際に車両から降りる人もいた。度々東京には出なくなったせいもあるが、出る度に都会の人たちの性向が過激になっているように感じた。多分スマホを手にする時間が増え、その分、電子機械に馴染んでくるのだろう。
しかし今では髪の白い老人も、綺麗に和服を着た奥様も、みんなスマホに視線を落としている。もっともパソコンを使い始めて10年以上経って、「こんなの分かるものか!」と匙を投げていた60歳だった私も、分からないなりに人差し指一本でキーボードを叩いている。
もちろん、分かっているのではないが指を動かしながら、間違いながら年賀状もできるようになる。あれだけ嫌がっていたのに、時間がそれに慣れさせ、受け入れざるを得なくさせたのだ。今では分からないまま新聞を拡げるように付き合っている。
秋山郷でトイレ用の落とし紙などない頃の話だから70年以上前になるのだろうが、新聞も届かない時はシダ類の山取りゼンマイを冬になる前に取って、玉にして冬の便所で使う落とし紙代わりにしていたという。相当の量で子供の仕事だった。
春に若芽は食用にするからか(カクマ)と呼んで区別していたのかも知らん? 春近くなるとそのカクマの玉も乾いて便が手に付いたりして嫌なものだったという。すると、そのカクマの玉は荒縄に代わっていき、僕の子供の頃になって便所には新聞紙が手のひらサイズに切られて、便器の脇に置かれてそれを揉んで使っていた。柔らかい落とし紙になったのは多分10歳くらいの頃だろう。
スマホと落とし紙を一緒に論じては申し訳ないが、何だってそうですが、そこで暮らして慣習が嫌だと思いながら、慣れてしまうもののようです。思えば時代が進むと今までのものが、ご破算になって変わっていき、新しい道具や器械に慣れるしかないのでしょう。
今では固定電話は消えつつあり、携帯電話も少なくなりパソコンだってそのうち無くなるだろうし、wi-fiも日本全国で普通に使えるようになる。列車の改札も切符も無くなるというのだし、むかし携帯のメールが打てず苛立ってぶち投げたこともあった私の思い出が、笑い話になるまでの時間は、時が進むにつれ、どんどん短くなるようだ。ただカクマの落とし紙が延々と続いて無くなるまでの時間と、今の携帯電話の消滅との対比に慣れるか、慣れずに超老人になるかなのだろう。
これからもどんどん新しい物に囲まれて、今の若者も中年、老人になる事だし、そのうちに宇宙の住宅が売りに出される日もあるのだろう。でもそんなものに気を使わず放っているうちに、驚いたり呆れたり間違いながらも、慣れていくのだろう。
ただ、今ようやく賀状がPCで打てるようになった者として、年賀状じまいなどしないで100枚を目標に師走の25日までにちゃんと投函して、郵便局がそれで利益を出した時代があったのだから、局が潰れるまで元旦の年賀状を届ける義務があると思う。届かない時は、局に文句を言い続けることにする。それが国の時代を越えた仕事の責任なのだから。
2025年1月11日号
雪国の生活で驚いたことはどんなに雪が降っても学校は休校にならないし、電車もバスも普通に動いていることだ。東京で10センチの降雪があれば公共交通のダイヤは乱れ、更に降り積もれば物流も何もかもがストップする。
ただし、この地域の公共交通機関は30センチ降ったところでいつも通りの運行を行っている。それは本当にすごいことだと思うし、公共交通を担う各社の仕事には感謝と尊敬の念しかない。
特に冬の飯山線は日本でも過酷な路線の一つだと思う。線路脇は雪壁ができ、雪庇がせり出し、線路には雪が降り積もる。
そこで力強い味方は線路除雪のロータリ車だ。路線を一時運休にして道路と同じように雪を巻き上げ積もった雪をあっという間にきれいにしていく。
道路除雪とは一味違った重厚感と車両が駆け抜ける風景は豪雪地の力強さを感じる一面である。
今年は青森に大雪を降らせているようだが、どんな寒波が来ても安心して生活できるこの地域の冬は、未明から除雪をしてくれる方やその関係企業の人たちによって支えられているんだなぁと除雪車を見かけるたびに思うのでした。
2025年1月11日号
有効署名数の4倍近い思いが集まっている。柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票を求める署名運動の集計が7日公表され、市町村選管で署名簿審査が行われている。有効署名3万6千を上回ることは確実で、「県民投票で決める会」は3月中旬までに有効署名を基に花角知事に県民投票条例制定を直接請求する。知事による条例案提案を受け、県議会は4月中の臨時県議会で採決することになる。
2ヵ月間取り組んだ署名活動。だが柏崎市など4市村は来月1日まで続ける関係で、知事への直接請求は3月になる。請求を受け知事は意見書を付け、県民投票条例案を県議会に提案する。
柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票条例制定を求める運動は2012年にも行われた。だが県議会は条例案を否決した。当時の署名を大きく上回る県民の強い思いを、県議会・県議はどう受け止め、採決に臨み、賛否を下すか、最大の焦点になる。当時の県議会で自民代表で述べた尾身孝昭県議の姿がTVで流れている。『原発事業は国策であり国が責任を持って判断すべきこと』と論点すり替えしている。今回、この論理は通用しない。全国の原発で再稼働論議の判決が出ており、再稼働では地元同意が最大の判断要素になっている。それだけに地元県議会の採否には、重大な責任が伴う。
署名運動で関心が高まる原発再稼働。年末から年始にかけて、当事者たる県議の挨拶言葉からは原発の言葉が消えている。意識の裏返しだろうが、4月の臨時県会まで時間がある。どうだろう、県議自ら住民の声を聞いては。
それとも、県民・市民・町民が地元県議への直接行動で「再稼働、どう思いますか?」と詰め寄ることもできる。幸い、尾身県議も小山県議も、魚沼エリアの県議も、事務所を構えている。「おじゃまします」と、新年挨拶がてら、訪ねてみてはいかがか。
2025年1月11日号
現職の態度表明がまだないなか、十日町市長選(4月20日告示、27日投票)は新人が先行する形で動きが始まっている。現職で4期の関口芳史市長(65)は、市議会12月議会で関連質疑の中で「市固有の歴史遺産を国内外に積極発信し地域総がかりのまちづくりに取り組む」と市政への積極姿勢を見せている。一方、三度目の挑戦となる樋口明弘氏(76)は昨年4月に出馬表明し、前回までの政策を中心に人から人へと繋げる活動を進める一方で、今年6月末に水利権が満了するJR東・宮中取水ダムの水利権更新への取り組み姿勢を明確にし、「発電の地元還元」を前面に打ち出し、市長選の争点化をはかっている。注目は現職・関口市長がどのタイミングで進退表明するかだ。4年前の前回は原発事故対応などの対処問題などを理由に表明時期を2月まで引っ張った経緯があり、今期の進退表明はいつするのか、市民の関心が集まっている。
2025年1月4日号
〇…9年前の閉校以来、久しぶりに全教室が開放され、子どもたちの声が響いた。2015年に閉校した津南町立外丸小学校。廃校利用の一環で2年前の2023年1月にIT交流施設「外丸集学校」としてプレオープンするなか、初の全教室を使った交流企画「とまるしぇ@外丸集学校」は15日開催。かつて子どもたちが学んでいた教室棟で、ハンドメイドアクセサリーやデコスイーツ、手作り香水など体験、さらに手づくり品販売、ギター教室、子どもと大人向けマネー講座など24店が展開。閉校後に教室棟を全面的に使った初のイベント。多くの地域住民が訪れ「懐かしいね」などと久しぶりの母校に足を踏み入れていた。
2025年1月4日号
東京丸の内のイタリアン店での経験が、今につながっている。朝4時の始発から、終電11時過ぎまでシフト制ながらの勤務。20歳での
経験は、質的にも量的にも、すべて自分の糧になっている。
両親が経営する『きっちん愚留米』(市内田中町)。「赤ちゃんの頃から店内にベビ
ーカーを置いて過ごしていたようです。常連さんに見守ってもらい、育てていただきました」。マスターの父・廣田正男さん、母・清さんのお店、創業42年。「自分の年齢より歴史があります。幼稚園の頃に腕まくりして、見よう見まねで皿洗いの手伝いをしようと、いつも親の側にいましたね」。
高校進学を目前の十日町中学3年の時、英語に興味が向き担任に相談。「外国語をメインにしている学校があるよと紹介していただきました」。外国人教諭が揃った新潟市のアメリカンハイスクールへ進学。「授業はすべて英語。大変でしたが、覚える楽しさがありました」。だが、その高校は日本の高校卒業資格が取れないことが分かり、地元に戻り大学検定受験資格(高卒資格)に挑み取得。その間、両親手伝いをしながら受験勉強に励んだ。
この手伝いを通じて新たな思いが芽生えた。「人と交わる接客業っていいなぁって。その関心がどんどん増して、他のお店でも経験を積んでみたいと父と相談しました」。
20歳の時。東京丸の内のイタリアン店に就職。モーニングからディナーまでシフト制で対応。早朝の始発で出勤、夜は終電に駆け込む日々。「忙しかったですが、接客や料理など毎日がすべて勉強でしたね」。
ここでの4年間の経験は、専門店だけにワインやチーズへの知見を多く蓄積できた。「プライベートではとても飲めないような高級ワインやそれ合うチーズなど、専門分野を体験を通じて知ることができ、自分の大きな経験値になっています」。
充実した日々を送っているなか、母が手首の手根管症候群で使えない状態になったと連絡が来た。「これもタイミングでした。帰ろうと決めました」。24歳になった時だった。経験を積み、ちょっと成長した自分を感じつつ、再び『愚留米』で働き始める。
「お客様一人ひとりに配慮を出来るような接客対応を学び、その方個人をどこまで知り、対応できるか、考えるようになりました」。丸の内での経験で「人を見る力が少しできたかな、ですね。『この前食べたカレーの辛さ、なんだっけね』などと聞かれて、この前はこれ食べましたよーなんて、即答できれば、お客様との関係性が増し、喜ばれて、私も嬉しいです」。
両親と働く日々の中で、出会いが待っていた。「地元にいる小学生時代の同級生4人と、遊んだり飲み会をしていました。そのひとりです」。夫・隆史さんと出会い、2010年に結婚。小学1年から中学1年の3人の子たちもお店で育った。「お店の経営と子育て、大変でしたが、自分の時と同じように、常連さんや周りの人たちに支えていただいています」。
経験を積む中で経営や調理のライセンスの必要性を感じた。「食品衛生管理士を取り、父から料理を学び、調理師資格も取得しました」。資格の受験勉強は長女を懐妊しながら。「つわりで大変でしたが、もう、やるしかない、でしたね」。父をサポートするまでになり、いまでは「きっちん愚留米」の顔。メニューから経営まで担当している。
「父や母といつまで一緒に仕事ができるか分かりませんが、毎日が学びです。まだまだ両親に頼っていますから」。
▼バトンタッチします。
寒河江健さん
2025年1月4日号
謹賀新年、心清々しく深呼吸。おめでたい新年第一原稿だが、大人の都合でこの原稿を書いているのはせわしい師走、世の中は何故か華やいだ気分になれないニュースばかりだ。ざっと縦読みすると…
*復興の進まない苦労の一年が過ぎようとしている能登(住民のお正月を思うと心が痛む)
*何一つ解明されず変わりない裏金問題と官房機密費の選挙流用(脱税・公金流用だよ)
*増税+物価高(ガソリンどうにかして~トリガー条項どこ行った?)
*円安…完全に行き詰まる日銀(出口なき金融政策)
*コロナ・インフルエンザ・マイコプラズマのトリプル流行と薬不足。
*年末に続いた強盗や殺傷事件
*増え続ける子ども食堂
*三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件(銀行の信頼の底が抜けたなあと思った。ご先祖様は江戸時代から続く信用で成り立つ鴻池両替商なのに)
*島根県では農家が食料安全保障と持続可能な農業を訴えてトラクターデモ。一方、国会を見てみると「国民の皆さま方は輸入した物が食べたいんです」って農水大臣が答弁していて目が点(自給率上げようとしている農家さんに大臣席に座って欲しい)
*手のひら返しのエネルギー基本計画。原子力を「依存度を低減する」としてきた素案が、「最大限活用していく」方針に変わってしまい、すっかり原発回帰(何億円も企業献金もらっただろうなあ…)
*総理大臣は衆議院のマイナ保険証の質疑で「当選したからといって私の掲げた公約通りやりません」と言う有り様…いやはや政治家もお役人も検察も裁判官も医療も銀行も報道も、日本中が私利私欲で法治と倫理の底が抜けた国になってしまったなあ…
世界に目を向けるとトランプ氏の再登場するアメリカ、アサド政権終焉後のシリアやウクライナ情勢、韓国や台湾など一斉に変わり目を感じる。 経済はドル基軸からBRICSの拡大で変わるし、エネルギーやIT、医療の技術も主導国が移り、いつまでも利権を奪い合っている日本は追米従属の立ち位置のまま後進国になっていくのか。国民生活はギリギリ、沈没寸前の泥船に乗っている気分だ。
おっと、ボヤキばかりじゃ暗くなる。新年くらい宝船に乗らないと…と言うわけで冬至の日、冬至点の時刻に一足お先に新年の願い事をした。
どうか皆様が明るく穏やかに健やかに笑って暮らせますように。そう言えば新年はちょうど昭和100年、節目のようで大きく世の中が変わる気がする。昭和生まれの私も、ボケてはいられないな…。
2025年1月4日号
少し暖かい日の雪の上にはいろんな昆虫を見かける事がある。写真はカマドウマのカゲロウの仲間だが、なぜ雪の上にいるんだろうか…
蜘蛛の仲間も晴れている雪の上にはよく見かけるが、もちろん雪の上だから動きは相当遅い。
ケムシの仲間のカケカレハなども雪の上でよく見かける種である。動きが悪いところに雪が積もったらいったいどうなるんだろうかと、余計なお世話とは思うが命があるものだから少し気にかかる。
もちろん春先になればセッケイカワゲラなどの定番の昆虫が出てくるが、それならば理解できる。セッケイカワゲラが仲間の死骸を数匹で食べていたのを見た事もあるし。
しかしやはの雪国で暮らしている昆虫たちは、雪の中でもなにかしらの生きる術を持っているんだろうなとも思う。
2025年1月4日号
人と人とのつながりが深い十日町に10年前移住し、地域の活性化や地方創生に取り組む大塚眞さん(32)。「にいがた圏」や移住コンシェルジュなど様々な肩書を持つ大塚さんは「自分が住み続ける十日町で、衰退するよりはよくなってほしいと全員が思っていると思う。そういったことでは当たりのことを関係してきた人、地域のために粛々と活動しています」と十日町を盛り上げようと活動を続けている。
大塚さんは神奈川県横浜市の付属高校時代に大学の学部の専攻学習で環境庁の見学に行き、様々なことを調べる中で地方の山岳地などに興味を持った。そのなかで生まれが北海道というのもあり環境や地方と関わって仕事がしたいとぼんやりと考えていた。
2025年1月4日号
例年、年末年始で帰省してくる人が持って来るといわれているインフルエンザが12月になるや否や大流行となり、年末からは新型コロナ感染症が流行中です。皆さん元気に新年をお迎えでしょうか。明けましておめでとうございます。新年第1回目の今日のお話は「潤いと健康」についてです。
実は私、エアコンの風が苦手。冷房も暖房もどちらもです。最近の良いエアコンは「快適設定」なんていう素敵なAIモードがあって、そのときどきで過ごしやすい温度や湿度に保ってくれるようですが、どうもエアコンをつけっぱなしにしておくと空気が乾燥しすぎて、すぐにのどの痛みに繋がって風邪を引いてしまうのです。
成人の体の55~60%は水分で出来ています。水分不足になるとからだにさまざまな不調の症状が出てきます。鼻やのどの粘膜の乾燥が起こると、粘液が少なくなり、粘膜の表面で、異物を吐き出すほうきのような役割の線毛の動きが弱くなってしまうため、ウィルスや細菌がうまく体の外に排出できず風邪を引きやすくなるといわれています。
私は小さい頃から慢性鼻炎のために口呼吸がクセになってしまっていること、年齢的にもややドライマウスの傾向があるので、特に気をつけてのどを守っていかないとのどの粘膜を傷つけて風邪を引いてしまいます。どうしてもエアコンをつけっぱなしにしないといけないような状況では、寝る時でもなるべくマスクをして加湿に心がけます。
つまり、風邪を引きたくなければ、まずは粘膜を強くする食べ物(コラーゲンを含むもの)を積極的にとり、そしてこまめに水分補給をして粘膜を潤わせておくことが大事というわけです。
冬は汗をかかないため、なんとなく水分をとることをおろそかにしてしまいがち。でも、厚着のために思ったより汗をかいていたり、常に暖房の効いた環境に身を置いていることが多いので、案外脱水している人が多いように思います。「のどが渇いた」と感じたときには、すでに必要な体内の水分量が2%も不足している状況と知っていてくださいね。
また、1日に飲み物から取ってほしい水分量は「体重×40~50㎖」といわれています。特に高齢の方の水分不足は免疫力の低下だけでなく、脳細胞の機能を落とし、認知能力が低下することや情緒不安定につながったり、最悪の場合、血液が濃くなって固まりやすくなることで血管の中で血栓を作り、脳梗塞や心筋梗塞につながり命に関わる事態を引き起こす可能性があります。できたら寝る前と起床時には水分を取っていただきたいものです。
水は飲むと2分で全身を巡ります。トイレに行ったらその分の水を少し口に含んでもらうと良いのかな、と思っています。ペットボトルなどをベッドわきに用意しておくのが良いかもしれませんね。ただし、ペットボトルの中身は、お茶などの利尿がつく飲み物ではなく「水」をご用意くださいね。
そうはいっても寝る前に水分を取ると夜中にトイレに何度も行くようになって困る、という方は、投薬治療や座って治す器械などもあります。ぜひお気軽にご相談くださいね。(たかき医院・仲栄美子院長)
2025年1月11日号
大雪の屋根掘りを栄村救助員の方に助けてもらって、脳梗塞後、自身の状態を東京の従兄弟達に伝え、今後、何時会えなくなるか分からないので別離の挨拶をしに出た。
移動しながら見る、東京あたりの電車のほぼ90%の乗客はスマホを手にして動画を見ていたようだ。なかには画面を両指で叩きながらドアの閉まる間際に車両から降りる人もいた。度々東京には出なくなったせいもあるが、出る度に都会の人たちの性向が過激になっているように感じた。多分スマホを手にする時間が増え、その分、電子機械に馴染んでくるのだろう。
しかし今では髪の白い老人も、綺麗に和服を着た奥様も、みんなスマホに視線を落としている。もっともパソコンを使い始めて10年以上経って、「こんなの分かるものか!」と匙を投げていた60歳だった私も、分からないなりに人差し指一本でキーボードを叩いている。
もちろん、分かっているのではないが指を動かしながら、間違いながら年賀状もできるようになる。あれだけ嫌がっていたのに、時間がそれに慣れさせ、受け入れざるを得なくさせたのだ。今では分からないまま新聞を拡げるように付き合っている。
秋山郷でトイレ用の落とし紙などない頃の話だから70年以上前になるのだろうが、新聞も届かない時はシダ類の山取りゼンマイを冬になる前に取って、玉にして冬の便所で使う落とし紙代わりにしていたという。相当の量で子供の仕事だった。
春に若芽は食用にするからか(カクマ)と呼んで区別していたのかも知らん? 春近くなるとそのカクマの玉も乾いて便が手に付いたりして嫌なものだったという。すると、そのカクマの玉は荒縄に代わっていき、僕の子供の頃になって便所には新聞紙が手のひらサイズに切られて、便器の脇に置かれてそれを揉んで使っていた。柔らかい落とし紙になったのは多分10歳くらいの頃だろう。
スマホと落とし紙を一緒に論じては申し訳ないが、何だってそうですが、そこで暮らして慣習が嫌だと思いながら、慣れてしまうもののようです。思えば時代が進むと今までのものが、ご破算になって変わっていき、新しい道具や器械に慣れるしかないのでしょう。
今では固定電話は消えつつあり、携帯電話も少なくなりパソコンだってそのうち無くなるだろうし、wi-fiも日本全国で普通に使えるようになる。列車の改札も切符も無くなるというのだし、むかし携帯のメールが打てず苛立ってぶち投げたこともあった私の思い出が、笑い話になるまでの時間は、時が進むにつれ、どんどん短くなるようだ。ただカクマの落とし紙が延々と続いて無くなるまでの時間と、今の携帯電話の消滅との対比に慣れるか、慣れずに超老人になるかなのだろう。
これからもどんどん新しい物に囲まれて、今の若者も中年、老人になる事だし、そのうちに宇宙の住宅が売りに出される日もあるのだろう。でもそんなものに気を使わず放っているうちに、驚いたり呆れたり間違いながらも、慣れていくのだろう。
ただ、今ようやく賀状がPCで打てるようになった者として、年賀状じまいなどしないで100枚を目標に師走の25日までにちゃんと投函して、郵便局がそれで利益を出した時代があったのだから、局が潰れるまで元旦の年賀状を届ける義務があると思う。届かない時は、局に文句を言い続けることにする。それが国の時代を越えた仕事の責任なのだから。
2025年1月11日号
雪国の生活で驚いたことはどんなに雪が降っても学校は休校にならないし、電車もバスも普通に動いていることだ。東京で10センチの降雪があれば公共交通のダイヤは乱れ、更に降り積もれば物流も何もかもがストップする。
ただし、この地域の公共交通機関は30センチ降ったところでいつも通りの運行を行っている。それは本当にすごいことだと思うし、公共交通を担う各社の仕事には感謝と尊敬の念しかない。
特に冬の飯山線は日本でも過酷な路線の一つだと思う。線路脇は雪壁ができ、雪庇がせり出し、線路には雪が降り積もる。
そこで力強い味方は線路除雪のロータリ車だ。路線を一時運休にして道路と同じように雪を巻き上げ積もった雪をあっという間にきれいにしていく。
道路除雪とは一味違った重厚感と車両が駆け抜ける風景は豪雪地の力強さを感じる一面である。
今年は青森に大雪を降らせているようだが、どんな寒波が来ても安心して生活できるこの地域の冬は、未明から除雪をしてくれる方やその関係企業の人たちによって支えられているんだなぁと除雪車を見かけるたびに思うのでした。
2025年1月11日号
有効署名数の4倍近い思いが集まっている。柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票を求める署名運動の集計が7日公表され、市町村選管で署名簿審査が行われている。有効署名3万6千を上回ることは確実で、「県民投票で決める会」は3月中旬までに有効署名を基に花角知事に県民投票条例制定を直接請求する。知事による条例案提案を受け、県議会は4月中の臨時県議会で採決することになる。
2ヵ月間取り組んだ署名活動。だが柏崎市など4市村は来月1日まで続ける関係で、知事への直接請求は3月になる。請求を受け知事は意見書を付け、県民投票条例案を県議会に提案する。
柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票条例制定を求める運動は2012年にも行われた。だが県議会は条例案を否決した。当時の署名を大きく上回る県民の強い思いを、県議会・県議はどう受け止め、採決に臨み、賛否を下すか、最大の焦点になる。当時の県議会で自民代表で述べた尾身孝昭県議の姿がTVで流れている。『原発事業は国策であり国が責任を持って判断すべきこと』と論点すり替えしている。今回、この論理は通用しない。全国の原発で再稼働論議の判決が出ており、再稼働では地元同意が最大の判断要素になっている。それだけに地元県議会の採否には、重大な責任が伴う。
署名運動で関心が高まる原発再稼働。年末から年始にかけて、当事者たる県議の挨拶言葉からは原発の言葉が消えている。意識の裏返しだろうが、4月の臨時県会まで時間がある。どうだろう、県議自ら住民の声を聞いては。
それとも、県民・市民・町民が地元県議への直接行動で「再稼働、どう思いますか?」と詰め寄ることもできる。幸い、尾身県議も小山県議も、魚沼エリアの県議も、事務所を構えている。「おじゃまします」と、新年挨拶がてら、訪ねてみてはいかがか。
2025年1月11日号
現職の態度表明がまだないなか、十日町市長選(4月20日告示、27日投票)は新人が先行する形で動きが始まっている。現職で4期の関口芳史市長(65)は、市議会12月議会で関連質疑の中で「市固有の歴史遺産を国内外に積極発信し地域総がかりのまちづくりに取り組む」と市政への積極姿勢を見せている。一方、三度目の挑戦となる樋口明弘氏(76)は昨年4月に出馬表明し、前回までの政策を中心に人から人へと繋げる活動を進める一方で、今年6月末に水利権が満了するJR東・宮中取水ダムの水利権更新への取り組み姿勢を明確にし、「発電の地元還元」を前面に打ち出し、市長選の争点化をはかっている。注目は現職・関口市長がどのタイミングで進退表明するかだ。4年前の前回は原発事故対応などの対処問題などを理由に表明時期を2月まで引っ張った経緯があり、今期の進退表明はいつするのか、市民の関心が集まっている。
2025年1月4日号
〇…9年前の閉校以来、久しぶりに全教室が開放され、子どもたちの声が響いた。2015年に閉校した津南町立外丸小学校。廃校利用の一環で2年前の2023年1月にIT交流施設「外丸集学校」としてプレオープンするなか、初の全教室を使った交流企画「とまるしぇ@外丸集学校」は15日開催。かつて子どもたちが学んでいた教室棟で、ハンドメイドアクセサリーやデコスイーツ、手作り香水など体験、さらに手づくり品販売、ギター教室、子どもと大人向けマネー講座など24店が展開。閉校後に教室棟を全面的に使った初のイベント。多くの地域住民が訪れ「懐かしいね」などと久しぶりの母校に足を踏み入れていた。
2025年1月4日号
東京丸の内のイタリアン店での経験が、今につながっている。朝4時の始発から、終電11時過ぎまでシフト制ながらの勤務。20歳での
経験は、質的にも量的にも、すべて自分の糧になっている。
両親が経営する『きっちん愚留米』(市内田中町)。「赤ちゃんの頃から店内にベビ
ーカーを置いて過ごしていたようです。常連さんに見守ってもらい、育てていただきました」。マスターの父・廣田正男さん、母・清さんのお店、創業42年。「自分の年齢より歴史があります。幼稚園の頃に腕まくりして、見よう見まねで皿洗いの手伝いをしようと、いつも親の側にいましたね」。
高校進学を目前の十日町中学3年の時、英語に興味が向き担任に相談。「外国語をメインにしている学校があるよと紹介していただきました」。外国人教諭が揃った新潟市のアメリカンハイスクールへ進学。「授業はすべて英語。大変でしたが、覚える楽しさがありました」。だが、その高校は日本の高校卒業資格が取れないことが分かり、地元に戻り大学検定受験資格(高卒資格)に挑み取得。その間、両親手伝いをしながら受験勉強に励んだ。
この手伝いを通じて新たな思いが芽生えた。「人と交わる接客業っていいなぁって。その関心がどんどん増して、他のお店でも経験を積んでみたいと父と相談しました」。
20歳の時。東京丸の内のイタリアン店に就職。モーニングからディナーまでシフト制で対応。早朝の始発で出勤、夜は終電に駆け込む日々。「忙しかったですが、接客や料理など毎日がすべて勉強でしたね」。
ここでの4年間の経験は、専門店だけにワインやチーズへの知見を多く蓄積できた。「プライベートではとても飲めないような高級ワインやそれ合うチーズなど、専門分野を体験を通じて知ることができ、自分の大きな経験値になっています」。
充実した日々を送っているなか、母が手首の手根管症候群で使えない状態になったと連絡が来た。「これもタイミングでした。帰ろうと決めました」。24歳になった時だった。経験を積み、ちょっと成長した自分を感じつつ、再び『愚留米』で働き始める。
「お客様一人ひとりに配慮を出来るような接客対応を学び、その方個人をどこまで知り、対応できるか、考えるようになりました」。丸の内での経験で「人を見る力が少しできたかな、ですね。『この前食べたカレーの辛さ、なんだっけね』などと聞かれて、この前はこれ食べましたよーなんて、即答できれば、お客様との関係性が増し、喜ばれて、私も嬉しいです」。
両親と働く日々の中で、出会いが待っていた。「地元にいる小学生時代の同級生4人と、遊んだり飲み会をしていました。そのひとりです」。夫・隆史さんと出会い、2010年に結婚。小学1年から中学1年の3人の子たちもお店で育った。「お店の経営と子育て、大変でしたが、自分の時と同じように、常連さんや周りの人たちに支えていただいています」。
経験を積む中で経営や調理のライセンスの必要性を感じた。「食品衛生管理士を取り、父から料理を学び、調理師資格も取得しました」。資格の受験勉強は長女を懐妊しながら。「つわりで大変でしたが、もう、やるしかない、でしたね」。父をサポートするまでになり、いまでは「きっちん愚留米」の顔。メニューから経営まで担当している。
「父や母といつまで一緒に仕事ができるか分かりませんが、毎日が学びです。まだまだ両親に頼っていますから」。
▼バトンタッチします。
寒河江健さん
2025年1月4日号
謹賀新年、心清々しく深呼吸。おめでたい新年第一原稿だが、大人の都合でこの原稿を書いているのはせわしい師走、世の中は何故か華やいだ気分になれないニュースばかりだ。ざっと縦読みすると…
*復興の進まない苦労の一年が過ぎようとしている能登(住民のお正月を思うと心が痛む)
*何一つ解明されず変わりない裏金問題と官房機密費の選挙流用(脱税・公金流用だよ)
*増税+物価高(ガソリンどうにかして~トリガー条項どこ行った?)
*円安…完全に行き詰まる日銀(出口なき金融政策)
*コロナ・インフルエンザ・マイコプラズマのトリプル流行と薬不足。
*年末に続いた強盗や殺傷事件
*増え続ける子ども食堂
*三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件(銀行の信頼の底が抜けたなあと思った。ご先祖様は江戸時代から続く信用で成り立つ鴻池両替商なのに)
*島根県では農家が食料安全保障と持続可能な農業を訴えてトラクターデモ。一方、国会を見てみると「国民の皆さま方は輸入した物が食べたいんです」って農水大臣が答弁していて目が点(自給率上げようとしている農家さんに大臣席に座って欲しい)
*手のひら返しのエネルギー基本計画。原子力を「依存度を低減する」としてきた素案が、「最大限活用していく」方針に変わってしまい、すっかり原発回帰(何億円も企業献金もらっただろうなあ…)
*総理大臣は衆議院のマイナ保険証の質疑で「当選したからといって私の掲げた公約通りやりません」と言う有り様…いやはや政治家もお役人も検察も裁判官も医療も銀行も報道も、日本中が私利私欲で法治と倫理の底が抜けた国になってしまったなあ…
世界に目を向けるとトランプ氏の再登場するアメリカ、アサド政権終焉後のシリアやウクライナ情勢、韓国や台湾など一斉に変わり目を感じる。 経済はドル基軸からBRICSの拡大で変わるし、エネルギーやIT、医療の技術も主導国が移り、いつまでも利権を奪い合っている日本は追米従属の立ち位置のまま後進国になっていくのか。国民生活はギリギリ、沈没寸前の泥船に乗っている気分だ。
おっと、ボヤキばかりじゃ暗くなる。新年くらい宝船に乗らないと…と言うわけで冬至の日、冬至点の時刻に一足お先に新年の願い事をした。
どうか皆様が明るく穏やかに健やかに笑って暮らせますように。そう言えば新年はちょうど昭和100年、節目のようで大きく世の中が変わる気がする。昭和生まれの私も、ボケてはいられないな…。
2025年1月4日号
少し暖かい日の雪の上にはいろんな昆虫を見かける事がある。写真はカマドウマのカゲロウの仲間だが、なぜ雪の上にいるんだろうか…
蜘蛛の仲間も晴れている雪の上にはよく見かけるが、もちろん雪の上だから動きは相当遅い。
ケムシの仲間のカケカレハなども雪の上でよく見かける種である。動きが悪いところに雪が積もったらいったいどうなるんだろうかと、余計なお世話とは思うが命があるものだから少し気にかかる。
もちろん春先になればセッケイカワゲラなどの定番の昆虫が出てくるが、それならば理解できる。セッケイカワゲラが仲間の死骸を数匹で食べていたのを見た事もあるし。
しかしやはの雪国で暮らしている昆虫たちは、雪の中でもなにかしらの生きる術を持っているんだろうなとも思う。
2025年1月4日号
人と人とのつながりが深い十日町に10年前移住し、地域の活性化や地方創生に取り組む大塚眞さん(32)。「にいがた圏」や移住コンシェルジュなど様々な肩書を持つ大塚さんは「自分が住み続ける十日町で、衰退するよりはよくなってほしいと全員が思っていると思う。そういったことでは当たりのことを関係してきた人、地域のために粛々と活動しています」と十日町を盛り上げようと活動を続けている。
大塚さんは神奈川県横浜市の付属高校時代に大学の学部の専攻学習で環境庁の見学に行き、様々なことを調べる中で地方の山岳地などに興味を持った。そのなかで生まれが北海道というのもあり環境や地方と関わって仕事がしたいとぼんやりと考えていた。
2025年1月4日号