与党・自民派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件で、3派閥の政治新収支報告書の不記載は総額で17億円超に上り、さらに派閥解散に踏み切るなど、「政治と金」問題が大きくクローズアップしている。現衆院議員の任期は2025年10月30日で残り1年7ヵ月余りだが、政治と金問題に一定の方向性を出した後の年内解散も予想され、候補者たちの臨戦態勢は続いている。新選挙区割りとなる「新潟5区」は立憲現職1期・梅谷守氏(50)と自民現職5期・高鳥修一氏(63)の4度目の激突が確実視される。前回選(2021年10月)の小選挙区は130票差の僅差で梅谷氏が勝利したが、今回も接戦は必至。政権与党への逆風を野党が活かせるか、派閥解散による自民の巻き返しがあるか。衆院選に向け、魚沼エリア35万3千人余の有権者の判断が問われる。
2024年1月27日号
〇…津南町議会が刷新に取り組んでいる。新たな取り組みとして毎月10日、まちなかオープンスペースだんだんで、議会と町民との懇談会「だんだんよくする 津南町議会懇談会」を行う。2月から毎月10日午前10時~午後6時(火曜と水曜の場合はだんだん開館時間の午後2~6時まで)議員2人が常時滞在、来訪する住民と直接対話。
2024年1月27日号
里山にあり、かつて生活に使われていた「古道」を復活、トレイルランニングコースとして整備し地域活性化と里山環境保全などねらいに昨年6月初開催の『越後まつだい春の陣』。その取り組みを高評価し、「スポーツ文化ツーリズムアワード2023」で、最高賞のひとつ「スポーツツーリズム賞」を獲得。表彰式は来月2日に東京・神田明神ホールで行う。同陣の実行委員長でミッション型地域おこし協力隊の新坂志保里さん(36)が当日行われるシンポジウムの事例発表で活動を紹介する。
2024年1月27日号
能登の地震災害ではっきり分かったことがある。一つはこの国では原発との共存はできないということ。志賀原発や柏崎刈羽原発が運転停止していて、放射能災害が起こらなかったことは私は奇跡に近いと思っている。4㍍も隆起する地殻変動では冷却水すら得られない。運転期間60年に延長する原発推進法など以ての外、政府は自然の脅威を福島の災害から何も学んでいない。能登半島の道路は寸断され、港が隆起して船も近づけず、住民の避難が困難なこともよく分かった。
二つ目は政府の災害対応がとにかく遅く、何としても国民を救うという当たり前の動きが止まっていたこと。元日というタイミングだったが災害に正月休みなどあるわけなく、後手後手の逐次投入だった。政財界の新年会が大事だった? 検察が入る前の隠蔽が忙しかった? つまり災害時も自助ってこと? と邪推したくなるほどイライラした。今後どんな災害が起こってもこの機能停止に近い状態が起こるから国民は覚悟しなければならない。
ここからどう復興支援するかという難題をこの政権はクリアできるのだろうか。人口減少が急速に進み元通りにはならない。移住を選択する人もいるし、能登で暮らすことが幸せという人もいる。東北の災害後より難しいと感じるのは、復興についても政府の中に能登は裏日本の辺鄙な過疎地といった偏りが垣間見えるからだ。
「あれれ? 日本列島が逆さまだよ」と思う地図がある。写真は富山県が制作した環日本海諸国図というもの。だから富山県が中心で南北は逆だけどこの向きで正しい。これを見ていると表日本・裏日本という言い方はおかしいなと思う。現に戦前は日本海側と太平洋側は人口も経済も大差はなく、もっと昔の北前船交易の頃は太平洋側より日本海側が主たる物流を担っていて、能登や加賀には豪商もあり文化交流盛んな表側だった。今でも大阪名物は北海道産の昆布の佃煮だし、輪島や佐渡、山形には上方の風習が残り、航路が見えるようだ。政府は近い将来起こると言われる南海トラフ地震で、太平洋沿岸に壊滅的被害を想定している。であればこの機に日本海物流の港湾整備をしておくのが重要だと思う。首都圏に電力を送るために原発を並べるだけが日本海側の役目ではない。
それにこの地図を見ていると日本は近隣諸国と仲良くすることが大切と感じざるを得ない。ロシア・中国・北朝鮮・韓国と日本列島は手をつないで輪のように並んでいる…と思えるのは私だけだろうか?
2024年1月27日号
鳥の仲間でもっとも早く巣作りをする種で早い親鳥は2月中に開始する。カワガラスは漢字だと「河烏」と書き、渓流の流れに潜水して獲物を狙うカラスと言うが、実際はカラスの仲間ではなくてカワガラス属と言うまったく違う種である。
確かに遠目で見ると真っ黒に見えるが実際は黒褐色、もちろん水中を歩く事もできると言う、鳥の仲間としては異色の存在。
餌は主に水生昆虫の幼生や小魚、魚卵などを食べている。
巣作りは、こちらではまだ冬の時期に始めるが、渓流の岩の隙間や砂防堰堤の穴などを使う。
秋山郷では砂防堰堤の垂直の壁に空いている穴を使用しているのを見た事があるが、砂防堰堤の垂直の壁ならばヘビなどの一番の天敵を十分に防ぐ事ができると思われる。
堰堤最初の頃は穴から水が出ていたと思うが、堰堤に土砂が溜まり穴がふさがれて水が出なくなれば絶好の営巣場所に早変わり…自然の要塞に巣を作り子育てするカワガラスの知恵…恐れ入りました。
2024年1月27日号
「派閥の裏金問題」。文字づらを見るだけで不快感が湧くが、この問題の「主人公・自民党」を長年支持し続ける方々は、どう感じているのか、率直な言葉が聞きたい。時は納税義務者にとっての「関所」、確定申告の時期を向える。自営業、農業者、年金生活者などが主だが、その担当者とのやり取りを思うと、桁が違う裏金問題の本質を見る思いだ。1万円余、いや数千円の経費計上を巡ってのやり取りは、毎年のことだ。だが、今期の確定申告の現場は、ちょっと雰囲気が変わるかもしれない。納税者たる我々にとって、裏金問題から見える「脱税」は、どう考えても許せない「違法行為」だ。
検察は結局、時の権力に追随せざるを得ない実態を、我々の前に見せた。「立件断念」。どう考えても派閥の会計責任者の独断でパーティ券会費売上を自由に動かせるはずがなく、さらに悪質は派閥に「上納」すべきパー券ノルマ以外は「マイポッケト」した議員が多数いることが判明し、これは明らかに「雑収入」であり、課税対象になるお金だ。それを申告していない以上、「脱税」だ。これほど明確な違法行為がなぜ許されるのか、ここが最大の問題だ。こうした「慣行」を長年続け、そのパー券を購入し続けている人たちは、この実態を知り、見て、なぜ怒らないのか、不思議でならない。パー券を買った以上の見返りがあるのか、そんな勘繰りも抱いてしまう。
歴史的な低迷支持率を更新するこの国の政権。震災対応を最優先に掲げつつ、解散・総選挙もできず、内閣総辞職もできず、もはや政権の体を成していないが、さりとて「捨て身の政策」も打ち出せない弱腰政権。こんな国に暮らす悲劇が、被災地を襲っている。政治への信頼が抱けなくなり、政権への不信感が増すとなれば、一瞬即発の状況になりかねない。危ない内政になりつつあり、危機感を抱く。
2024年1月27日号
元日に発生した能登半島地震の被災地に義援金を贈ろうと、十日町市内のラーメン店などで作るボランティア団体「だるまの会」(小杉幸二会長)が特製のチャリティラーメンを企画。小正月の15日、市民交流センター・分じろうに調理機材を持ち込んで店開きした。
だるまの会は20年前の中越地震で支援を受けた恩返しをと、2011年の東日本大震災と長野県北部地震を受けて市内の飲食店経営者などが立ち上げたボランティア団体。
2024年1月20日号
◎…「あった」、一足早い受験で合格を決めた小学6年生から笑顔がこぼれた。県立中等教育学校の合格発表は津南、直江津、佐渡、村上の4校は14日に実施。津南中等は受験した75人(志願者数は77人)全員が合格。最終倍率は0・93倍(前年1・18倍)だった。開校18年目の津南中等。国公立進学率は50%余と高いが、3年前に県教委からいったん募集停止方針が出され、後に撤回。昨夏発表の3年間の県高校等再編整備計画では『津南中等校は志願倍率が極めて低い状況にあったが令和3年(2021)度以降に大幅な改善が見られている。
2024年1月20日号
「泣きそうでした、いや、泣いていましたね」。中学2年の夏、父の外国赴任で米国ニュージャージー州に家族で移住。9月に現地の高校1年に入学。「友だちも、知り合いも居ない、どこに行ったらいいの、何も分からないままのスタートでした」。その時の情景はいまも憶えているが、何
も分からない現実が自分を育てた、とも思っている。
現地の高校は4年制。3年生終了後、日本の大学に入るため自分だけ帰国。貿易関係の学部がある大学に入り、大学生活でレストランやファーストフード店でアルバイトを積む中で感じてきたのは「人と関わる面白さ」。卒業が迫る頃、大学の求人票の中に運命を決める会社を見つけた。
「これも『ご縁』なのかなぁと思いますね。その会社は東京で入社面接を行い、それも縁のように感じます」。人材を求めたのは長野・湯田中温泉の老舗旅館。「人混みが嫌で、あの電車のラッシュは耐えられないと先ずは脱東京でした。暮らせる場所、働ける職場、人と関わる仕事などと決めていました。その条件にぴったりだった、ということですね」。
この選択は、さらなる「ご縁」を生む。就職した旅館でパートナーと出会い翌年には結婚。横浜生まれ、中学高校4年間を米国で暮らし、東京の大学を卒業。「まさか自分が長野に来るとは…でしたね」。初めて長野の地を踏み早や24年。だが「ご縁」はさらに続く。福祉施設パート勤務の中で今の福祉施設「きぼう」立ち上げに関わる出会いが。「まさか自
分が…この連続です。でも人と関わる、これは共通しています」。
米国時代の学友とは今もSNSで交友している。
◆バトンタッチしま す。
「早河史恵さん」
2024年1月20日号
11日、自民党は派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、政治刷新本部の初会合を開きました。メンバー38人の中で主要派閥の会長が要職を占め、「ドリル優子」や、問題の安倍派議員が10人も含まれているあたり、本気で「刷新」する気がないことが見え見えです。
12月16日付けの本紙社説では、国民のさらなる政治不信の増大を憂い、「自民党支持の皆さん、なぜ怒らないのか」と書いています。
2万9千人ほどの市区町村議会議員の所属党派を見ると、自民党が2千人余で、無所属が2万人余(令和4年12月31日現在、総務省)。私は、無所属のほとんどが自民党籍を持つか、自民党支持者なのではないかと思っています。地方議員の皆さん、なぜ怒らないのか。その気があれば、議会としての態度表明だってできるのに。
まあ、怒らないのも分かります。「政治とカネ」の問題は自民党に伝わる伝統芸能みたいなもの。政治資金パーティーは十八番ですからね。
私たちは人を愛するとき、その人の良いところも悪いところも全部ひっくるめて、愛してしまいます。自民党を愛している人もそうなのです。きっと、「またしくじっちゃったね」と笑って許してる。「いいのよ。私の愛は変わらない。今度はもっとうまくやろうね」と思ってる。
そうじゃないとしたら、すごく忘れっぽい人たちなのでしょう。自民党の偉い人は、仲間が失敗するたびに「調査する」、「丁寧に説明をさせる」と言ってきました。しかし、私は丁寧な説明を受けた覚えがありません。偉い人は、経験的に「そうこうしているうちに国民は忘れてくれる」と思っています。
刷新本部の設置によって国民の関心は自民党の派閥解消に移ってしまいましたが、今やるべきは実態の解明ではないでしょうか。安倍派だけでなく、自民党全体の裏金作りの実態を明らかにするのが先では。
検察のリーク頼りのマスコミも本気を出してもらいたい。検察は安倍派幹部の立件を断念したとか。だとしたら、真相は闇の中に消えます。
そして、刷新本部では、パーティー券収入を裏金でない合法的な金にするためのルール改正が進められるのでしょうか。
でも、自民党支持でない国民は忘れません。モリ、カケ、サクラ、旧統一教会……。年配の人は、ロッキード、リクルート、東京佐川急便……。今後もお忘れなきよう。
2024年1月20日号
与党・自民派閥の政治資金パーティを巡る裏金事件で、3派閥の政治新収支報告書の不記載は総額で17億円超に上り、さらに派閥解散に踏み切るなど、「政治と金」問題が大きくクローズアップしている。現衆院議員の任期は2025年10月30日で残り1年7ヵ月余りだが、政治と金問題に一定の方向性を出した後の年内解散も予想され、候補者たちの臨戦態勢は続いている。新選挙区割りとなる「新潟5区」は立憲現職1期・梅谷守氏(50)と自民現職5期・高鳥修一氏(63)の4度目の激突が確実視される。前回選(2021年10月)の小選挙区は130票差の僅差で梅谷氏が勝利したが、今回も接戦は必至。政権与党への逆風を野党が活かせるか、派閥解散による自民の巻き返しがあるか。衆院選に向け、魚沼エリア35万3千人余の有権者の判断が問われる。
2024年1月27日号
〇…津南町議会が刷新に取り組んでいる。新たな取り組みとして毎月10日、まちなかオープンスペースだんだんで、議会と町民との懇談会「だんだんよくする 津南町議会懇談会」を行う。2月から毎月10日午前10時~午後6時(火曜と水曜の場合はだんだん開館時間の午後2~6時まで)議員2人が常時滞在、来訪する住民と直接対話。
2024年1月27日号
里山にあり、かつて生活に使われていた「古道」を復活、トレイルランニングコースとして整備し地域活性化と里山環境保全などねらいに昨年6月初開催の『越後まつだい春の陣』。その取り組みを高評価し、「スポーツ文化ツーリズムアワード2023」で、最高賞のひとつ「スポーツツーリズム賞」を獲得。表彰式は来月2日に東京・神田明神ホールで行う。同陣の実行委員長でミッション型地域おこし協力隊の新坂志保里さん(36)が当日行われるシンポジウムの事例発表で活動を紹介する。
2024年1月27日号
能登の地震災害ではっきり分かったことがある。一つはこの国では原発との共存はできないということ。志賀原発や柏崎刈羽原発が運転停止していて、放射能災害が起こらなかったことは私は奇跡に近いと思っている。4㍍も隆起する地殻変動では冷却水すら得られない。運転期間60年に延長する原発推進法など以ての外、政府は自然の脅威を福島の災害から何も学んでいない。能登半島の道路は寸断され、港が隆起して船も近づけず、住民の避難が困難なこともよく分かった。
二つ目は政府の災害対応がとにかく遅く、何としても国民を救うという当たり前の動きが止まっていたこと。元日というタイミングだったが災害に正月休みなどあるわけなく、後手後手の逐次投入だった。政財界の新年会が大事だった? 検察が入る前の隠蔽が忙しかった? つまり災害時も自助ってこと? と邪推したくなるほどイライラした。今後どんな災害が起こってもこの機能停止に近い状態が起こるから国民は覚悟しなければならない。
ここからどう復興支援するかという難題をこの政権はクリアできるのだろうか。人口減少が急速に進み元通りにはならない。移住を選択する人もいるし、能登で暮らすことが幸せという人もいる。東北の災害後より難しいと感じるのは、復興についても政府の中に能登は裏日本の辺鄙な過疎地といった偏りが垣間見えるからだ。
「あれれ? 日本列島が逆さまだよ」と思う地図がある。写真は富山県が制作した環日本海諸国図というもの。だから富山県が中心で南北は逆だけどこの向きで正しい。これを見ていると表日本・裏日本という言い方はおかしいなと思う。現に戦前は日本海側と太平洋側は人口も経済も大差はなく、もっと昔の北前船交易の頃は太平洋側より日本海側が主たる物流を担っていて、能登や加賀には豪商もあり文化交流盛んな表側だった。今でも大阪名物は北海道産の昆布の佃煮だし、輪島や佐渡、山形には上方の風習が残り、航路が見えるようだ。政府は近い将来起こると言われる南海トラフ地震で、太平洋沿岸に壊滅的被害を想定している。であればこの機に日本海物流の港湾整備をしておくのが重要だと思う。首都圏に電力を送るために原発を並べるだけが日本海側の役目ではない。
それにこの地図を見ていると日本は近隣諸国と仲良くすることが大切と感じざるを得ない。ロシア・中国・北朝鮮・韓国と日本列島は手をつないで輪のように並んでいる…と思えるのは私だけだろうか?
2024年1月27日号
鳥の仲間でもっとも早く巣作りをする種で早い親鳥は2月中に開始する。カワガラスは漢字だと「河烏」と書き、渓流の流れに潜水して獲物を狙うカラスと言うが、実際はカラスの仲間ではなくてカワガラス属と言うまったく違う種である。
確かに遠目で見ると真っ黒に見えるが実際は黒褐色、もちろん水中を歩く事もできると言う、鳥の仲間としては異色の存在。
餌は主に水生昆虫の幼生や小魚、魚卵などを食べている。
巣作りは、こちらではまだ冬の時期に始めるが、渓流の岩の隙間や砂防堰堤の穴などを使う。
秋山郷では砂防堰堤の垂直の壁に空いている穴を使用しているのを見た事があるが、砂防堰堤の垂直の壁ならばヘビなどの一番の天敵を十分に防ぐ事ができると思われる。
堰堤最初の頃は穴から水が出ていたと思うが、堰堤に土砂が溜まり穴がふさがれて水が出なくなれば絶好の営巣場所に早変わり…自然の要塞に巣を作り子育てするカワガラスの知恵…恐れ入りました。
2024年1月27日号
「派閥の裏金問題」。文字づらを見るだけで不快感が湧くが、この問題の「主人公・自民党」を長年支持し続ける方々は、どう感じているのか、率直な言葉が聞きたい。時は納税義務者にとっての「関所」、確定申告の時期を向える。自営業、農業者、年金生活者などが主だが、その担当者とのやり取りを思うと、桁が違う裏金問題の本質を見る思いだ。1万円余、いや数千円の経費計上を巡ってのやり取りは、毎年のことだ。だが、今期の確定申告の現場は、ちょっと雰囲気が変わるかもしれない。納税者たる我々にとって、裏金問題から見える「脱税」は、どう考えても許せない「違法行為」だ。
検察は結局、時の権力に追随せざるを得ない実態を、我々の前に見せた。「立件断念」。どう考えても派閥の会計責任者の独断でパーティ券会費売上を自由に動かせるはずがなく、さらに悪質は派閥に「上納」すべきパー券ノルマ以外は「マイポッケト」した議員が多数いることが判明し、これは明らかに「雑収入」であり、課税対象になるお金だ。それを申告していない以上、「脱税」だ。これほど明確な違法行為がなぜ許されるのか、ここが最大の問題だ。こうした「慣行」を長年続け、そのパー券を購入し続けている人たちは、この実態を知り、見て、なぜ怒らないのか、不思議でならない。パー券を買った以上の見返りがあるのか、そんな勘繰りも抱いてしまう。
歴史的な低迷支持率を更新するこの国の政権。震災対応を最優先に掲げつつ、解散・総選挙もできず、内閣総辞職もできず、もはや政権の体を成していないが、さりとて「捨て身の政策」も打ち出せない弱腰政権。こんな国に暮らす悲劇が、被災地を襲っている。政治への信頼が抱けなくなり、政権への不信感が増すとなれば、一瞬即発の状況になりかねない。危ない内政になりつつあり、危機感を抱く。
2024年1月27日号
元日に発生した能登半島地震の被災地に義援金を贈ろうと、十日町市内のラーメン店などで作るボランティア団体「だるまの会」(小杉幸二会長)が特製のチャリティラーメンを企画。小正月の15日、市民交流センター・分じろうに調理機材を持ち込んで店開きした。
だるまの会は20年前の中越地震で支援を受けた恩返しをと、2011年の東日本大震災と長野県北部地震を受けて市内の飲食店経営者などが立ち上げたボランティア団体。
2024年1月20日号
◎…「あった」、一足早い受験で合格を決めた小学6年生から笑顔がこぼれた。県立中等教育学校の合格発表は津南、直江津、佐渡、村上の4校は14日に実施。津南中等は受験した75人(志願者数は77人)全員が合格。最終倍率は0・93倍(前年1・18倍)だった。開校18年目の津南中等。国公立進学率は50%余と高いが、3年前に県教委からいったん募集停止方針が出され、後に撤回。昨夏発表の3年間の県高校等再編整備計画では『津南中等校は志願倍率が極めて低い状況にあったが令和3年(2021)度以降に大幅な改善が見られている。
2024年1月20日号
「泣きそうでした、いや、泣いていましたね」。中学2年の夏、父の外国赴任で米国ニュージャージー州に家族で移住。9月に現地の高校1年に入学。「友だちも、知り合いも居ない、どこに行ったらいいの、何も分からないままのスタートでした」。その時の情景はいまも憶えているが、何
も分からない現実が自分を育てた、とも思っている。
現地の高校は4年制。3年生終了後、日本の大学に入るため自分だけ帰国。貿易関係の学部がある大学に入り、大学生活でレストランやファーストフード店でアルバイトを積む中で感じてきたのは「人と関わる面白さ」。卒業が迫る頃、大学の求人票の中に運命を決める会社を見つけた。
「これも『ご縁』なのかなぁと思いますね。その会社は東京で入社面接を行い、それも縁のように感じます」。人材を求めたのは長野・湯田中温泉の老舗旅館。「人混みが嫌で、あの電車のラッシュは耐えられないと先ずは脱東京でした。暮らせる場所、働ける職場、人と関わる仕事などと決めていました。その条件にぴったりだった、ということですね」。
この選択は、さらなる「ご縁」を生む。就職した旅館でパートナーと出会い翌年には結婚。横浜生まれ、中学高校4年間を米国で暮らし、東京の大学を卒業。「まさか自分が長野に来るとは…でしたね」。初めて長野の地を踏み早や24年。だが「ご縁」はさらに続く。福祉施設パート勤務の中で今の福祉施設「きぼう」立ち上げに関わる出会いが。「まさか自
分が…この連続です。でも人と関わる、これは共通しています」。
米国時代の学友とは今もSNSで交友している。
◆バトンタッチしま す。
「早河史恵さん」
2024年1月20日号
11日、自民党は派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、政治刷新本部の初会合を開きました。メンバー38人の中で主要派閥の会長が要職を占め、「ドリル優子」や、問題の安倍派議員が10人も含まれているあたり、本気で「刷新」する気がないことが見え見えです。
12月16日付けの本紙社説では、国民のさらなる政治不信の増大を憂い、「自民党支持の皆さん、なぜ怒らないのか」と書いています。
2万9千人ほどの市区町村議会議員の所属党派を見ると、自民党が2千人余で、無所属が2万人余(令和4年12月31日現在、総務省)。私は、無所属のほとんどが自民党籍を持つか、自民党支持者なのではないかと思っています。地方議員の皆さん、なぜ怒らないのか。その気があれば、議会としての態度表明だってできるのに。
まあ、怒らないのも分かります。「政治とカネ」の問題は自民党に伝わる伝統芸能みたいなもの。政治資金パーティーは十八番ですからね。
私たちは人を愛するとき、その人の良いところも悪いところも全部ひっくるめて、愛してしまいます。自民党を愛している人もそうなのです。きっと、「またしくじっちゃったね」と笑って許してる。「いいのよ。私の愛は変わらない。今度はもっとうまくやろうね」と思ってる。
そうじゃないとしたら、すごく忘れっぽい人たちなのでしょう。自民党の偉い人は、仲間が失敗するたびに「調査する」、「丁寧に説明をさせる」と言ってきました。しかし、私は丁寧な説明を受けた覚えがありません。偉い人は、経験的に「そうこうしているうちに国民は忘れてくれる」と思っています。
刷新本部の設置によって国民の関心は自民党の派閥解消に移ってしまいましたが、今やるべきは実態の解明ではないでしょうか。安倍派だけでなく、自民党全体の裏金作りの実態を明らかにするのが先では。
検察のリーク頼りのマスコミも本気を出してもらいたい。検察は安倍派幹部の立件を断念したとか。だとしたら、真相は闇の中に消えます。
そして、刷新本部では、パーティー券収入を裏金でない合法的な金にするためのルール改正が進められるのでしょうか。
でも、自民党支持でない国民は忘れません。モリ、カケ、サクラ、旧統一教会……。年配の人は、ロッキード、リクルート、東京佐川急便……。今後もお忘れなきよう。
2024年1月20日号