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妻有新聞掲載記事一覧

  • 垣間みえた日本の立ち位置

    長崎・平和式典で

    斎木 文夫 (年金生活者)

     8月は鎮魂の月。今年の広島市の平和記念式典と長崎市の平和祈念式典では大きな違いが出た。広島市は、イスラエルを招待し、パレスチナを招待しなかった。長崎市はその逆である。その結果日本を除くG7とEUの駐日大使は長崎市の平和祈念式典に出席せず、格下の公使らを送った。
     長崎市の鈴木市長は、政治的な理由ではない、抗議活動など不測の事態が起きる可能性を考え招待しなかったと説明した。長崎市は6月に「即時停戦」を求める書簡をイスラエルに送り、状況が改善すれば招待すると伝えていたという。
     イスラエルのガザ攻撃は今も続いている。学校や病院などへの攻撃もやまず、4万人に上る犠牲者の大半は子どもや女性である。イスラエルが主張する「自衛権」を逸脱しており、国連事務総長も「明確な国際人道法違反」と強く非難している。
     長崎市の平和祈念式典は、この地を人類最後の戦争被爆地にと誓い、市民を無差別に殺りくする核兵器の非人道性を訴えてきた。市民を虐殺している国は招待しないという長崎市の判断は筋が通っている。
     ロシアを非難する一方でイスラエルを擁護・支持する米欧の姿勢こそが二重基準で、中東諸国を含む「グローバル・サウス」との間には大きな溝が生じている。それは、米欧が望むウクライナに対する国際協力を困難にするともいわれている。
     ロシアもイスラエルも分け隔てなく招待すべきだったという意見、米欧の対応は大人げないという意見、せめて原爆を投下した米国大使からは出席してもらいたかったという声など、町の声も様々だった。
     私は、主催者である長崎市や長崎市民の意向が最優先されるべきと思う。情けないのが日本政府だ。外務省は水面下で長崎市に、イスラエルを招待するよう働きかけていたという。
     昨年9月、国連総会で「核軍縮は、被爆地広島出身の私のライフワークです」と演説した岸田首相、あなたは、お友達のG7の6カ国とEUに大使出席を働きかけるべきではなかったか。
     ついでに一言。一昨年9月の国連総会一般討論演説で「日本は、国際社会における法の支配を推進する国連の実現に尽力する」と述べた岸田首相、あなたが「国際社会における法の支配」と言うのは、ロシア非難、中国牽制の場面だけのような気がします。イスラエルによるパレスチナ入植、ガザ侵攻の文脈の中でも使ってみませんか。

    2024年8月17日号

  • 旅路の無事を願う観音様と道標

    照井 麻美(津南星空写真部)

     JR飯山線足滝駅周辺を散策していると、どこかへ続くであろう山道を見つけた。
     特に看板もなく、どこに続くかもわからないまま険しくはないが誰もいない道を歩いていくと一枚の看板を見つけた。
     そこには「足滝・穴山トレッキングコース」と書かれていた。
     この道の終着点を見つけ少しほっとしながら、本当に穴山集落まで続くのか確かめたくなり、登り続けることにした。
     歩き続けると写真の石像にたどり着く。
     よく見ると観音様とその両側には「左ハやま道」「右ハせん光し松之山」と彫られているように見えた。
     帰ってから少し調べるとこれは馬頭観音道標というようで、旅人が道に迷わないよう、旅の無事を祈る街道によくある石仏らしいことが分かった。
     津南町から松之山、もしくはそれ以上歩いていたことを想像すると昔の人はすごいなと感心するとともに、自動車に頼りすぎていることに反省した。
     この後私は無事穴山集落にたどり着き、このトレッキングコースは穴山から足滝駅に向かう道だということを教えてもらい、またひとつ津南町を知ることができた喜びを感じながら帰路につくのでした。

    2024年8月17日号

  • お盆の「情報」、市町村で共有を

     人口がいつもの2倍、3倍に増えたお盆シーズン。それだけ「情報」も数多、交わされたことだろう。聞き流すにはもったいない情報もあっただろう。「流動人口」、「関係人口」というなら、情報の「流動・関係」もあり、ここ妻有地域にとって有益な情報も多かったろう。さて、どう情報収集するかだ。
     「うちのゼミの教授が、大地の芸術祭に関心があり、アートという判断が一つではない分野に、どう住民が関わっているか知りたがっている」、どうぞどうぞ、いつでもお越しください。「そういえば、うちの会社の営業担当が十日町や津南の農産物を取り入れたいと話していたなぁ。上越新幹線で東京に直送できるというじゃないか」、そうなんです、JR東との連携が深まり、このパイプをもっと太くしたいんです。
     「人口が減っていると聞くが、それは東京以外、全国どこも同じこと。問題は人口が減ることより、そこに暮らす人たちの満足度というのか、ここで暮らしていて良かったと思う気持ちが強いかどうかでしょ」、そうですね、人口減少を嘆いていても問題解決に至りませんね。ここに暮らす人たちの満足度、まさにここが課題です。「自然豊かというが、そんなの全国の農山村、山間地に行けば皆同じことを言う。それより、これからは水だ。あの豪雪が湧水となって湧き出るわけで、この水こそ、この地域の最大資源ではないのか」、その通りです。豪雪は大変ですが、その雪が大切な水資源を生み出しています。
     企業進出の話も、移住希望の話も、妻有地域の特産品の活用の話も、大学や研究機関の進出の話も、さらにさらに「情報」は数多く溢れたであろう。
     繰り返すが、それを聞き流したのではもったいない。どう情報を集め、どう共有できるか、この人口倍増のお盆シーズン対策だ。先ずは行政だろう。その感度のボリュームは上がっているだろうか。「情報」は資源である。

    2024年8月17日号

  • コーヒーの健康維持の効果

    過剰摂取はカフェイン依存症に

    Vol 103

     ついに今月1日に梅雨明けして、急に暑くなり夏らしい天気が続いていますね。8月になって梅雨明けするのは4年ぶりらしいです。暑くなると冷たいものを飲みたくなりますよね。たかき医院の隣りにある喫茶店でも、コーヒーフロートやクリームソーダの注文が8月に入ってからは多いそうです。
     小学校のころ、ごくたまに休日の午後に母がアイスカフェオレを作ってくれたのがとても楽しく美味しい思い出です。ですが、今その思い出から40年近く経ちコーヒーを飲むと、飲んでいる時は美味しいと思うのですが、数時間すると胸やけがしてしまうようになってしまいました。
     なぜコーヒーを飲むと胸やけをするのでしょうか。食事の最後に珈琲が出てきますが、それはコーヒーが消化を促すための胃酸の分泌量を増やすからです。つまり胃酸が増えすぎると胃粘膜が刺激されて胸やけがする、というのが胸やけの理由の一つです。また、コーヒーに含まれているカフェインが食道と胃の境目の筋肉を緩める働きがあるため、胃酸が食道に逆流して胸やけがするというのがもう一つの理由になります。
     私にとっては胸やけの原因になるコーヒーですが、およそ1千年ほど前から薬として飲まれていたのが始まりです。それもあってかコーヒーと健康については多くの研究がなされています。たとえば、コーヒーを習慣的に飲んでいる人の方が糖尿病になるリスクが低い、コーヒーによって子宮体がんや肝臓がんのリスクが低下する可能性がある、コーヒーを飲んでいる人では原因を問わないすべての死亡リスクが低下する、心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患による死亡リスクが低下する、などです。
     また、1日の時間の中で座っている時間の長い人の方が心血管疾患での死亡のリスクが高いことが分かっていますが、中国の蘇州大学医学院の研究では、コーヒーを飲んでいると、座っている時間が長い人でも心血管疾患での死亡リスクが上がらないなどの結果が出てきていますし、オランダの研究ではコーヒーのカフェインや、コーヒーを飲むことで体内で作られる物質が神経を保護する働きを持ち、パーキンソン病リスクを低下させる可能性がある、という結果が出ています。
     私が大学生の時に、試験前にカフェインの錠剤を飲んで眠気覚ましをしながら勉強をしていた男の子がいました。コーヒーは薬なんだ! と習慣的に過剰摂取をするとカフェイン依存症になって、頭痛・不安・吐き気・大量の発汗といったカフェインの血中濃度が下がることによる症状が出るようになります。カフェインは元気の前借りをしているだけなので、一度にとりすぎると後から反動で強い疲労なども感じるかもしれません。一日の摂取許容量は決まっていないのですが、とっても1日3~4杯にとどめておきましょうね。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です!!
     あとは、コーヒーに関わらず冷たいものをとりすぎるとお腹が痛くなりますので、気をつけてください。コーヒーを飲んでも元気の出ない人は是非お気軽にご相談くださいね。(たかき医院院長)

    2024年8月10日号

  • 「300㌔のトップスピードに魅かれ」

    早川 紅音さん(1999年生まれ)

     「自分でも、こんなにもはまっちゃうとは思いませんでした」。時速300㌔余で疾走するレーシングカー。
     先週4日、静岡・富士スピードウェイでレース観戦した。観戦だけではなく、そのスピード感た
    っぷりのレ
    ースをカメラ撮影する。「良い場所を取るため
    に前日深夜
    に出て、帰
    ったのは日曜深夜でした。あのスピード感と臨場感は、TVや動画で見ても、間近でレースを見ないと実感が湧かないでしょうね」。
     これほどモータースポーツに熱中するきっかけは、ちょっとした後輩との話だった。県立津南中等教育学校・吹奏楽部の後輩たちの演奏会を段十ろうへ聴きに訪れた時だ。「後輩からモータースポーツ観戦の話を聞き、その動画を見せられ、面白そうだと。そこからですね」。
     YouTubeなど視聴する
    なかで、ちょ
    っと気になる
    レーサーを見
    つける。20
    22年5月、その選手の出場レースを観戦するため富士スピードウェイへ。その選手・大湯都史樹(としき)レーサーは同世代の20代。「すごい、最高、このひと言でした。あの音、目の前をトップスピードで疾走する臨場感、もう、とりこになりましたね」。
     その翌年から始めたカメラ撮影。単に走るマシンを撮るだけではない。事前にコースを調べ、ベストショットを狙うためのポジショニングなど下調べは欠かせない。
     レース会場は広く、場所探しはひたすら歩くしかない。ベストスポットを足で探す。「先日の日曜のレースでは、歩いた距離は20㌔ほどになるでしょうか。多い時は40㌔ほど歩きます」。レース観戦とカメラ撮影は体力勝負でもある。だが、それを上回るレースの醍醐味がある。
     類は友を呼ぶの通り、レース好き、レーシングカー好きが集まる。会場やSNSで出会った仲間の同世代7人ほどで共有サイトを設け、撮った写真をSNSにアップ、批評し合っている。「この写真いいねぇ、なんて言ってもらえると嬉しいですね」。同じ場所で撮っても違うショットになる。その奥深さも魅力でまさに『一瞬の傑作』を狙う。 
     「自前のカメラですから、プロのような機材はないので、連射よりベストショットを狙って撮っています」。疾走感を出すためカメラを動かし背景を流す手法や、迫るマシンをアップで撮るなど様々なイメージで狙う。マシンの疾走を求め鈴鹿サーキットや栃木・モビリティリゾートもてぎ、などにも行く。

     激しいモータースポーツは非日常の世界。一方で本職は臨床検査技師。南魚沼市の齋藤記念病院に勤務。小学時代、手塚治虫作品「ブラックジャック」を全巻読み、小学時代に医療系への道を決め、そのまま県立津南中等、北里大学保健衛生専門学院に進み地元医療機関に就いた。「そうですね、仕事とモータースポーツ、このギャップが生活のメリハリ感を創り出しています」。小学4年から取り組む吹奏楽。津南中等でも吹奏楽部。いまは十日町市民吹奏楽団のメンバー。小学生から一貫してテナーサックスを奏でる。12月の市吹50周年記念演奏会に向け練習の日々が続く。

     「目で見て、音を感じ、五感で体感する、これがモータースポーツの醍醐味です。トップスピードで直線を疾走し、コーナリングや追い越しのテクニックなど、そのドライバーの性格が出ます。ここも面白いところですね。この非日常感がたまりませんね」。

    ▼バトンタッチします。
     山田由美子さん

    2024年8月10日号

  • 一年一年積み重ね、「健気な幸せ」を

    七十九年を考える

    松崎 房子 (元ゆずり葉編集委員)

     六月のオピニオン担当では沖縄戦のことを書いた。そして八月六日は広島、九日は長崎に原爆が投下された。十五日は敗戦の日。いずれも七十九年前。特別な行動をするわけでもない。
     かつては平和集会に出かけたり、署名運動に参加したりもしたが、昨今は何ら行動していないのを面目ない思いでいる。只々、毎年毎年、鎮魂の思いで八月の日々を書き続けている。
     私が何をしなくても各地で鎮魂の供養を一年一年続けていくうちに、七十九年は『戦』のない世の中が続いている。戦争体験世代が少なくなっていくのは自明の理だが、精いっぱい『戦』はだめだ、と言い続けることを止めてはならないと強く思っている。
     いろんな形で記録は積み重なっていく。時の政府に都合が悪くても、報道されなくても、新聞記事として、映画や文学・音楽・演劇あらゆる手段で記録は残される。
     残された記録を次の世代がどう学び、どう生かして行くのかが問われる。
     体験した者として、折に触れて書き残し、語り継いだつもりだが、どこまで伝わったのだろう。
     戦火の中を逃げまどい、幸い生き残った我々も、戦地で無念の死を迎えた父たちも、願ったことはただ一つ『戦』の無い世の中に一日も早くなってほしいと願っただけだった。
     欲望を言い募るときりがないが、ただただ、穏やかな日々が続くことだけだった。ささやかで健気な願いだ。それでいて、とてつもなく大変な願いであることがよくわかる。 
     いまも大きな戦争が世界中に少なくない。皆どうして? なぜ止められない? と思っているのに、エスカレートしている。世の中は高度に進化し、便利な世の中になっているはずなのに、どんどん悪くなっていくのは何故?
     朝ドラを見ている。新しい憲法が発布され、今日よりは明日、よりよい日になるような気がしていた時代。自分の来し方とダブる。ささやかな喜びを見つけては、幸せを実感していた。無いない尽くしの日々、思いがけず手に入ったキャラメルを娘さんと、大切に大切に味わうシーンで、宝石でも扱うがごとき幸せな表情、よくわかる。
     なんでも比較的たやすく手に入る現代では味わえない本当の幸せかも!
    細やかで健気な幸せは、一人一人がしっかり守り育てて、少しずつお隣にひろげていくしか無いのかもしれない。

    2024年8月10日号

  • アオサギの団地かな…

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

    とある場所での撮影だが、良くこんな木の上にそれもあちこちに上手く巣を作るもんだと感心する。
    アオサギの他にもカワウの巣が急斜面のあちこちにあって、よくこんな足場の無いようなところに巣が作れるもんだと思わず感心するほどです。
    けど、これだけ狭い場所に巣を作るとなると巣作りの時の場所争いがあちこち勃発してもおかしくないような気もしますよ。
    巣材を隣の巣から巣の持ち主が居ない時にちょっと黙って頂いたりと…あるいは急斜面だから上から落ちてきた枝を巣材にできるし、とにかくにぎやかな団地になっています。

    2024年8月10日号

  • 「空き家」、資源か、厄介者か

    代執行は費用回収困難、活用で移住増も

     地域に残る「空き家」。活用できれば資源、危険度が増せば防災面から警戒が必要になるのが現状。今年4月から「相続登記」が法律で義務化されたが、 所有者不明の土地や家は増加傾向にある。十日町市は所有者がいない略式代執行4棟、所有者判明の行政代執行3棟の計7棟を解体、撤去した。両代執行を合わせると費用は約3千万円。うち行政代執行の費用回収は3割程度。所有者がいない略式代執行は費用回収するめどがたっていないのが実情だ。津南町は代執行は行っていないが、放置空き家対策に初めて空き家除去費用補助制度(上限30万円)を整備し申込みを開始。一方、栄村は空き家バンク登録利用が多く移住者増に結びついている。高齢化、後継者不在に悩む中山間地にとって空き家問題対処は急務になっている。

    2024年8月10日号

  • 十日町からパリへ、着物リメイクに関心

    妻・美紅さんは「僕の世界そのもの」、移住3年目

    Mitsuyoshi Design Studio 杉浦充宜さん

     十日町を拠点として、着ることがなくなった不要な着物をスーツなどに生まれ変わらせ、ファッションショーで披露し販売など行っているデザイナー・杉浦充宜さん(34、十日町市上野)。東京で積み上げてきたキャリアを一度捨て、十日町の地での暮らしを選んだ。今年1月に自身のスタジオ「Mitsuyoshi Design Studio」を設立。
    デザイナーとして積極活動。立ち上げてわずか半年で活躍の場を十日町から新潟に広げ、「今の目標は最高峰のパリでファッションショーを行うことです」。夢ではなく、明確な目標としてより鮮明な道筋を見据えている。

    2024年8月10日号

  • 新潟沖の海域活断層、意識を高めたい

     先週3日の新聞各紙に注目した。前日2日、この国の政府の「地震調査研究推進本部」(地震本部)が公表した日本海・新潟県上越沖から兵庫県北方沖にかけての海域活断層の「長期評価」を初公表し、各新聞が翌日報じた。県紙・新潟日報トップ見出し「上越沖M8の断層帯」が衝撃的だ。地震本部のねらいは「前倒し公表で自治体の速やかな防災対策に活用するため」とし、この中では関心が高い地震発生率は評価せず、来年中頃に公表する方針だ。
     柏崎刈羽原発の中越沖は今回の公表には含まれず、今後公表としているが、隣接地に存在する海域活断層の評価は、大きな意味を持つ。
     公表の海域活断層は、これまでに公表されている範囲内で新たな活断層は含まれていない。だが、地震本部は「断層の有無が確認できていない場所がある」として、今回公表の活断層が全てではないとしている点に注目したい。
     さらに中越沖、下越沖も今後公表されるが、最大の関心事は中越沖の海域活断層だろう。同じ2日に原子力規制委員会は日本原電(日本原子力発電)の敦賀原発の重要施設が活断層の上にあり、国の新基準で原発設置を禁じている事項に該当し、「審査不適合」を示し、事実上、敦賀原発の運転不許可を出した。
     この事実は大きく、今後公表される中越沖の海域活断層の存在が明らかになり、それが柏崎刈羽原発に影響する場所となると、事はさらに重要局面を向えることになる。
     これまで手薄だった日本海の海域活断層の調査が、ようやく表に出るようになり、これが世界最大級の原発、柏崎刈羽原発の存在に大きく影響していくことが想定される。地震本部が今回公表した意図を再度考えたい。『速やかな防災対策に…』、さらに『断層の有無が確認できていない場所がある』、ここに自治体、住民の防災意識を集中する必要がある。これも待ったなしだ。

    2024年8月10日号

  • 垣間みえた日本の立ち位置

    長崎・平和式典で

    斎木 文夫 (年金生活者)

     8月は鎮魂の月。今年の広島市の平和記念式典と長崎市の平和祈念式典では大きな違いが出た。広島市は、イスラエルを招待し、パレスチナを招待しなかった。長崎市はその逆である。その結果日本を除くG7とEUの駐日大使は長崎市の平和祈念式典に出席せず、格下の公使らを送った。
     長崎市の鈴木市長は、政治的な理由ではない、抗議活動など不測の事態が起きる可能性を考え招待しなかったと説明した。長崎市は6月に「即時停戦」を求める書簡をイスラエルに送り、状況が改善すれば招待すると伝えていたという。
     イスラエルのガザ攻撃は今も続いている。学校や病院などへの攻撃もやまず、4万人に上る犠牲者の大半は子どもや女性である。イスラエルが主張する「自衛権」を逸脱しており、国連事務総長も「明確な国際人道法違反」と強く非難している。
     長崎市の平和祈念式典は、この地を人類最後の戦争被爆地にと誓い、市民を無差別に殺りくする核兵器の非人道性を訴えてきた。市民を虐殺している国は招待しないという長崎市の判断は筋が通っている。
     ロシアを非難する一方でイスラエルを擁護・支持する米欧の姿勢こそが二重基準で、中東諸国を含む「グローバル・サウス」との間には大きな溝が生じている。それは、米欧が望むウクライナに対する国際協力を困難にするともいわれている。
     ロシアもイスラエルも分け隔てなく招待すべきだったという意見、米欧の対応は大人げないという意見、せめて原爆を投下した米国大使からは出席してもらいたかったという声など、町の声も様々だった。
     私は、主催者である長崎市や長崎市民の意向が最優先されるべきと思う。情けないのが日本政府だ。外務省は水面下で長崎市に、イスラエルを招待するよう働きかけていたという。
     昨年9月、国連総会で「核軍縮は、被爆地広島出身の私のライフワークです」と演説した岸田首相、あなたは、お友達のG7の6カ国とEUに大使出席を働きかけるべきではなかったか。
     ついでに一言。一昨年9月の国連総会一般討論演説で「日本は、国際社会における法の支配を推進する国連の実現に尽力する」と述べた岸田首相、あなたが「国際社会における法の支配」と言うのは、ロシア非難、中国牽制の場面だけのような気がします。イスラエルによるパレスチナ入植、ガザ侵攻の文脈の中でも使ってみませんか。

    2024年8月17日号

  • 旅路の無事を願う観音様と道標

    照井 麻美(津南星空写真部)

     JR飯山線足滝駅周辺を散策していると、どこかへ続くであろう山道を見つけた。
     特に看板もなく、どこに続くかもわからないまま険しくはないが誰もいない道を歩いていくと一枚の看板を見つけた。
     そこには「足滝・穴山トレッキングコース」と書かれていた。
     この道の終着点を見つけ少しほっとしながら、本当に穴山集落まで続くのか確かめたくなり、登り続けることにした。
     歩き続けると写真の石像にたどり着く。
     よく見ると観音様とその両側には「左ハやま道」「右ハせん光し松之山」と彫られているように見えた。
     帰ってから少し調べるとこれは馬頭観音道標というようで、旅人が道に迷わないよう、旅の無事を祈る街道によくある石仏らしいことが分かった。
     津南町から松之山、もしくはそれ以上歩いていたことを想像すると昔の人はすごいなと感心するとともに、自動車に頼りすぎていることに反省した。
     この後私は無事穴山集落にたどり着き、このトレッキングコースは穴山から足滝駅に向かう道だということを教えてもらい、またひとつ津南町を知ることができた喜びを感じながら帰路につくのでした。

    2024年8月17日号

  • お盆の「情報」、市町村で共有を

     人口がいつもの2倍、3倍に増えたお盆シーズン。それだけ「情報」も数多、交わされたことだろう。聞き流すにはもったいない情報もあっただろう。「流動人口」、「関係人口」というなら、情報の「流動・関係」もあり、ここ妻有地域にとって有益な情報も多かったろう。さて、どう情報収集するかだ。
     「うちのゼミの教授が、大地の芸術祭に関心があり、アートという判断が一つではない分野に、どう住民が関わっているか知りたがっている」、どうぞどうぞ、いつでもお越しください。「そういえば、うちの会社の営業担当が十日町や津南の農産物を取り入れたいと話していたなぁ。上越新幹線で東京に直送できるというじゃないか」、そうなんです、JR東との連携が深まり、このパイプをもっと太くしたいんです。
     「人口が減っていると聞くが、それは東京以外、全国どこも同じこと。問題は人口が減ることより、そこに暮らす人たちの満足度というのか、ここで暮らしていて良かったと思う気持ちが強いかどうかでしょ」、そうですね、人口減少を嘆いていても問題解決に至りませんね。ここに暮らす人たちの満足度、まさにここが課題です。「自然豊かというが、そんなの全国の農山村、山間地に行けば皆同じことを言う。それより、これからは水だ。あの豪雪が湧水となって湧き出るわけで、この水こそ、この地域の最大資源ではないのか」、その通りです。豪雪は大変ですが、その雪が大切な水資源を生み出しています。
     企業進出の話も、移住希望の話も、妻有地域の特産品の活用の話も、大学や研究機関の進出の話も、さらにさらに「情報」は数多く溢れたであろう。
     繰り返すが、それを聞き流したのではもったいない。どう情報を集め、どう共有できるか、この人口倍増のお盆シーズン対策だ。先ずは行政だろう。その感度のボリュームは上がっているだろうか。「情報」は資源である。

    2024年8月17日号

  • コーヒーの健康維持の効果

    過剰摂取はカフェイン依存症に

    Vol 103

     ついに今月1日に梅雨明けして、急に暑くなり夏らしい天気が続いていますね。8月になって梅雨明けするのは4年ぶりらしいです。暑くなると冷たいものを飲みたくなりますよね。たかき医院の隣りにある喫茶店でも、コーヒーフロートやクリームソーダの注文が8月に入ってからは多いそうです。
     小学校のころ、ごくたまに休日の午後に母がアイスカフェオレを作ってくれたのがとても楽しく美味しい思い出です。ですが、今その思い出から40年近く経ちコーヒーを飲むと、飲んでいる時は美味しいと思うのですが、数時間すると胸やけがしてしまうようになってしまいました。
     なぜコーヒーを飲むと胸やけをするのでしょうか。食事の最後に珈琲が出てきますが、それはコーヒーが消化を促すための胃酸の分泌量を増やすからです。つまり胃酸が増えすぎると胃粘膜が刺激されて胸やけがする、というのが胸やけの理由の一つです。また、コーヒーに含まれているカフェインが食道と胃の境目の筋肉を緩める働きがあるため、胃酸が食道に逆流して胸やけがするというのがもう一つの理由になります。
     私にとっては胸やけの原因になるコーヒーですが、およそ1千年ほど前から薬として飲まれていたのが始まりです。それもあってかコーヒーと健康については多くの研究がなされています。たとえば、コーヒーを習慣的に飲んでいる人の方が糖尿病になるリスクが低い、コーヒーによって子宮体がんや肝臓がんのリスクが低下する可能性がある、コーヒーを飲んでいる人では原因を問わないすべての死亡リスクが低下する、心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患による死亡リスクが低下する、などです。
     また、1日の時間の中で座っている時間の長い人の方が心血管疾患での死亡のリスクが高いことが分かっていますが、中国の蘇州大学医学院の研究では、コーヒーを飲んでいると、座っている時間が長い人でも心血管疾患での死亡リスクが上がらないなどの結果が出てきていますし、オランダの研究ではコーヒーのカフェインや、コーヒーを飲むことで体内で作られる物質が神経を保護する働きを持ち、パーキンソン病リスクを低下させる可能性がある、という結果が出ています。
     私が大学生の時に、試験前にカフェインの錠剤を飲んで眠気覚ましをしながら勉強をしていた男の子がいました。コーヒーは薬なんだ! と習慣的に過剰摂取をするとカフェイン依存症になって、頭痛・不安・吐き気・大量の発汗といったカフェインの血中濃度が下がることによる症状が出るようになります。カフェインは元気の前借りをしているだけなので、一度にとりすぎると後から反動で強い疲労なども感じるかもしれません。一日の摂取許容量は決まっていないのですが、とっても1日3~4杯にとどめておきましょうね。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です!!
     あとは、コーヒーに関わらず冷たいものをとりすぎるとお腹が痛くなりますので、気をつけてください。コーヒーを飲んでも元気の出ない人は是非お気軽にご相談くださいね。(たかき医院院長)

    2024年8月10日号

  • 「300㌔のトップスピードに魅かれ」

    早川 紅音さん(1999年生まれ)

     「自分でも、こんなにもはまっちゃうとは思いませんでした」。時速300㌔余で疾走するレーシングカー。
     先週4日、静岡・富士スピードウェイでレース観戦した。観戦だけではなく、そのスピード感た
    っぷりのレ
    ースをカメラ撮影する。「良い場所を取るため
    に前日深夜
    に出て、帰
    ったのは日曜深夜でした。あのスピード感と臨場感は、TVや動画で見ても、間近でレースを見ないと実感が湧かないでしょうね」。
     これほどモータースポーツに熱中するきっかけは、ちょっとした後輩との話だった。県立津南中等教育学校・吹奏楽部の後輩たちの演奏会を段十ろうへ聴きに訪れた時だ。「後輩からモータースポーツ観戦の話を聞き、その動画を見せられ、面白そうだと。そこからですね」。
     YouTubeなど視聴する
    なかで、ちょ
    っと気になる
    レーサーを見
    つける。20
    22年5月、その選手の出場レースを観戦するため富士スピードウェイへ。その選手・大湯都史樹(としき)レーサーは同世代の20代。「すごい、最高、このひと言でした。あの音、目の前をトップスピードで疾走する臨場感、もう、とりこになりましたね」。
     その翌年から始めたカメラ撮影。単に走るマシンを撮るだけではない。事前にコースを調べ、ベストショットを狙うためのポジショニングなど下調べは欠かせない。
     レース会場は広く、場所探しはひたすら歩くしかない。ベストスポットを足で探す。「先日の日曜のレースでは、歩いた距離は20㌔ほどになるでしょうか。多い時は40㌔ほど歩きます」。レース観戦とカメラ撮影は体力勝負でもある。だが、それを上回るレースの醍醐味がある。
     類は友を呼ぶの通り、レース好き、レーシングカー好きが集まる。会場やSNSで出会った仲間の同世代7人ほどで共有サイトを設け、撮った写真をSNSにアップ、批評し合っている。「この写真いいねぇ、なんて言ってもらえると嬉しいですね」。同じ場所で撮っても違うショットになる。その奥深さも魅力でまさに『一瞬の傑作』を狙う。 
     「自前のカメラですから、プロのような機材はないので、連射よりベストショットを狙って撮っています」。疾走感を出すためカメラを動かし背景を流す手法や、迫るマシンをアップで撮るなど様々なイメージで狙う。マシンの疾走を求め鈴鹿サーキットや栃木・モビリティリゾートもてぎ、などにも行く。

     激しいモータースポーツは非日常の世界。一方で本職は臨床検査技師。南魚沼市の齋藤記念病院に勤務。小学時代、手塚治虫作品「ブラックジャック」を全巻読み、小学時代に医療系への道を決め、そのまま県立津南中等、北里大学保健衛生専門学院に進み地元医療機関に就いた。「そうですね、仕事とモータースポーツ、このギャップが生活のメリハリ感を創り出しています」。小学4年から取り組む吹奏楽。津南中等でも吹奏楽部。いまは十日町市民吹奏楽団のメンバー。小学生から一貫してテナーサックスを奏でる。12月の市吹50周年記念演奏会に向け練習の日々が続く。

     「目で見て、音を感じ、五感で体感する、これがモータースポーツの醍醐味です。トップスピードで直線を疾走し、コーナリングや追い越しのテクニックなど、そのドライバーの性格が出ます。ここも面白いところですね。この非日常感がたまりませんね」。

    ▼バトンタッチします。
     山田由美子さん

    2024年8月10日号

  • 一年一年積み重ね、「健気な幸せ」を

    七十九年を考える

    松崎 房子 (元ゆずり葉編集委員)

     六月のオピニオン担当では沖縄戦のことを書いた。そして八月六日は広島、九日は長崎に原爆が投下された。十五日は敗戦の日。いずれも七十九年前。特別な行動をするわけでもない。
     かつては平和集会に出かけたり、署名運動に参加したりもしたが、昨今は何ら行動していないのを面目ない思いでいる。只々、毎年毎年、鎮魂の思いで八月の日々を書き続けている。
     私が何をしなくても各地で鎮魂の供養を一年一年続けていくうちに、七十九年は『戦』のない世の中が続いている。戦争体験世代が少なくなっていくのは自明の理だが、精いっぱい『戦』はだめだ、と言い続けることを止めてはならないと強く思っている。
     いろんな形で記録は積み重なっていく。時の政府に都合が悪くても、報道されなくても、新聞記事として、映画や文学・音楽・演劇あらゆる手段で記録は残される。
     残された記録を次の世代がどう学び、どう生かして行くのかが問われる。
     体験した者として、折に触れて書き残し、語り継いだつもりだが、どこまで伝わったのだろう。
     戦火の中を逃げまどい、幸い生き残った我々も、戦地で無念の死を迎えた父たちも、願ったことはただ一つ『戦』の無い世の中に一日も早くなってほしいと願っただけだった。
     欲望を言い募るときりがないが、ただただ、穏やかな日々が続くことだけだった。ささやかで健気な願いだ。それでいて、とてつもなく大変な願いであることがよくわかる。 
     いまも大きな戦争が世界中に少なくない。皆どうして? なぜ止められない? と思っているのに、エスカレートしている。世の中は高度に進化し、便利な世の中になっているはずなのに、どんどん悪くなっていくのは何故?
     朝ドラを見ている。新しい憲法が発布され、今日よりは明日、よりよい日になるような気がしていた時代。自分の来し方とダブる。ささやかな喜びを見つけては、幸せを実感していた。無いない尽くしの日々、思いがけず手に入ったキャラメルを娘さんと、大切に大切に味わうシーンで、宝石でも扱うがごとき幸せな表情、よくわかる。
     なんでも比較的たやすく手に入る現代では味わえない本当の幸せかも!
    細やかで健気な幸せは、一人一人がしっかり守り育てて、少しずつお隣にひろげていくしか無いのかもしれない。

    2024年8月10日号

  • アオサギの団地かな…

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

    とある場所での撮影だが、良くこんな木の上にそれもあちこちに上手く巣を作るもんだと感心する。
    アオサギの他にもカワウの巣が急斜面のあちこちにあって、よくこんな足場の無いようなところに巣が作れるもんだと思わず感心するほどです。
    けど、これだけ狭い場所に巣を作るとなると巣作りの時の場所争いがあちこち勃発してもおかしくないような気もしますよ。
    巣材を隣の巣から巣の持ち主が居ない時にちょっと黙って頂いたりと…あるいは急斜面だから上から落ちてきた枝を巣材にできるし、とにかくにぎやかな団地になっています。

    2024年8月10日号

  • 「空き家」、資源か、厄介者か

    代執行は費用回収困難、活用で移住増も

     地域に残る「空き家」。活用できれば資源、危険度が増せば防災面から警戒が必要になるのが現状。今年4月から「相続登記」が法律で義務化されたが、 所有者不明の土地や家は増加傾向にある。十日町市は所有者がいない略式代執行4棟、所有者判明の行政代執行3棟の計7棟を解体、撤去した。両代執行を合わせると費用は約3千万円。うち行政代執行の費用回収は3割程度。所有者がいない略式代執行は費用回収するめどがたっていないのが実情だ。津南町は代執行は行っていないが、放置空き家対策に初めて空き家除去費用補助制度(上限30万円)を整備し申込みを開始。一方、栄村は空き家バンク登録利用が多く移住者増に結びついている。高齢化、後継者不在に悩む中山間地にとって空き家問題対処は急務になっている。

    2024年8月10日号

  • 十日町からパリへ、着物リメイクに関心

    妻・美紅さんは「僕の世界そのもの」、移住3年目

    Mitsuyoshi Design Studio 杉浦充宜さん

     十日町を拠点として、着ることがなくなった不要な着物をスーツなどに生まれ変わらせ、ファッションショーで披露し販売など行っているデザイナー・杉浦充宜さん(34、十日町市上野)。東京で積み上げてきたキャリアを一度捨て、十日町の地での暮らしを選んだ。今年1月に自身のスタジオ「Mitsuyoshi Design Studio」を設立。
    デザイナーとして積極活動。立ち上げてわずか半年で活躍の場を十日町から新潟に広げ、「今の目標は最高峰のパリでファッションショーを行うことです」。夢ではなく、明確な目標としてより鮮明な道筋を見据えている。

    2024年8月10日号

  • 新潟沖の海域活断層、意識を高めたい

     先週3日の新聞各紙に注目した。前日2日、この国の政府の「地震調査研究推進本部」(地震本部)が公表した日本海・新潟県上越沖から兵庫県北方沖にかけての海域活断層の「長期評価」を初公表し、各新聞が翌日報じた。県紙・新潟日報トップ見出し「上越沖M8の断層帯」が衝撃的だ。地震本部のねらいは「前倒し公表で自治体の速やかな防災対策に活用するため」とし、この中では関心が高い地震発生率は評価せず、来年中頃に公表する方針だ。
     柏崎刈羽原発の中越沖は今回の公表には含まれず、今後公表としているが、隣接地に存在する海域活断層の評価は、大きな意味を持つ。
     公表の海域活断層は、これまでに公表されている範囲内で新たな活断層は含まれていない。だが、地震本部は「断層の有無が確認できていない場所がある」として、今回公表の活断層が全てではないとしている点に注目したい。
     さらに中越沖、下越沖も今後公表されるが、最大の関心事は中越沖の海域活断層だろう。同じ2日に原子力規制委員会は日本原電(日本原子力発電)の敦賀原発の重要施設が活断層の上にあり、国の新基準で原発設置を禁じている事項に該当し、「審査不適合」を示し、事実上、敦賀原発の運転不許可を出した。
     この事実は大きく、今後公表される中越沖の海域活断層の存在が明らかになり、それが柏崎刈羽原発に影響する場所となると、事はさらに重要局面を向えることになる。
     これまで手薄だった日本海の海域活断層の調査が、ようやく表に出るようになり、これが世界最大級の原発、柏崎刈羽原発の存在に大きく影響していくことが想定される。地震本部が今回公表した意図を再度考えたい。『速やかな防災対策に…』、さらに『断層の有無が確認できていない場所がある』、ここに自治体、住民の防災意識を集中する必要がある。これも待ったなしだ。

    2024年8月10日号