「日本文化や日本人が元々持っている精神性はすごいんですよ」。30歳で日本を離れヨーロッパで生活、現在はベルリン在住10年目で、日本舞踊のパフォーマーとして活躍する…
2025年5月17日号
津南町が決断を迫られている。ニュー
・グリーンピア津南の行方だ。開業40年の「中古物件」の引き受け手を、町委託の仲介コンサル会社が2社見つけた。1社は現経営会社だが、資金投入し同じ社名ながら別会社となり、土地建物を買収し経営継続すると手を上げた。もう1社は外資系で、国際ブランドのホテル経営に関わる上場民間資本。だが、どちらも町議会の同意ハードルは高そうだ。土地売却が焦点になっている。問題視するなら具体案を示し、並列的な議論を交わす必要がある。
売却に応札した2社は共に土地買収が条件。40年経過の建物の資産価値はゼロといわれる。ホテル経営を継続し観光事業をめざす2社にとって、買収価値は土地。民間企業の厳しさがそこにある。
町議会内にある「土地は売却しない」は、この応札のリセットの意味だ。ではどうするのか。具体的プランは出ていないが、町が財政投入を継続し、ホテルを核とした観光事業に取り組み業績アップをめざす方針のようだ。土地売却はしない、そのプランを示してほしい。
土地売却を問題視する動きには、外野席からも声が掛かり元町長まで関わっている状況は、事をさらに複雑化している。ただ、町民レベルでこの問題を考えるには判断材料が複雑で、多くの課題を含んでおり、択一という単純選択ができにくい内容だ。
町が示した2択は、今月中に交渉優先順を決め具体的な協議に入る。現賃貸契約は9月末で満了。7月中に売却先を決定し議会同意を得る方針だ。
この問題、津南町の根幹に関わる重要な選択になる。だが限られた時間しかない。判断を下す時は刻々と迫っている。町民レベルで判断できるのか、町民代表の町議会は真っ当な判断ができるのか。事は、重要な曲面を向かえている。決断をするのは、津南町の人たちである。
2025年5月17日号
ニュー・グリーンピア津南(NGP)の土地と建物の売却方針を決めた津南町。今年9月30日、同津南を運営する津南高原開発(樋口明社長)との10年間の賃貸借契約が満了する。…
2025年5月10日号
最近小4の娘と「体温対決」をしています。我が家では、赤い顔をしている、くしゃみばかりしている…
2025年5月10日号
市町村合併から20年。二十歳を向かえている歳月の流れ。歴史に「if」は禁句だが、この20年の流れを想うと、「もし、あの時…」の場面が思い出される。
2005年4月、新生十日町市が誕生した。その前年、旧十日町市、旧中魚沼郡、旧東頸城郡の5市町村は、合併協議会で最後の詰めの協議に入っていた。その最大案件は「新市の名前」。前年2004年3月22日、松代総合センターで開いた合併協議会の議題は「新市名を決める」。当時の市町村長ら委員26人が投票で決めた。結果は「十日町市14票」、「美雪市12票」、わずか2票差。選外には「奥越後市」「妻有野市」などがあった。
当時の本紙は報じている。『傍聴席の十日町市関係者は一応に安堵の表情。対照的だったのは中里村や川西町関係者。じっと目を閉じたり、天井を見上げたり、落胆の表情を見せていた』。その表情は「課題の多さ」があった証左でもあった。
その一つが「周辺部が廃れる」。旧町村は「新市名だけでも変えてほしかった。結局、十日町市への吸収合併になってしまった」。この言葉、20年が経過し、どうなっているか見渡せば、その言葉の意味がストンと落ちる。
「たら・れば」は禁句、それが歴史の検証だ。だが…と考える、いや考えてしまう旧町村の住民の声がある。先月の市議選でも同じ住民の思いを聞いた。「結局、20年経って、十日町市の中心部だけが良くなり、私たちのような町村部は置いてけぼりだ。支所の職員数は減り、病院へ行くにも遠くなった。そのうち議員も居なくなるのでは。合併して良かったのか、どうか…」。
5選の関口市長にも同じような声は届いているのだろう。おそらく最後の4年間になるであろう市長職。合併から20年、いまだ「旧」が付く地域名を、「まるごと十日町市」にできるのか。
2025年5月10日号
「日本文化や日本人が元々持っている精神性はすごいんですよ」。30歳で日本を離れヨーロッパで生活、現在はベルリン在住10年目で、日本舞踊のパフォーマーとして活躍する…
2025年5月17日号
津南町が決断を迫られている。ニュー
・グリーンピア津南の行方だ。開業40年の「中古物件」の引き受け手を、町委託の仲介コンサル会社が2社見つけた。1社は現経営会社だが、資金投入し同じ社名ながら別会社となり、土地建物を買収し経営継続すると手を上げた。もう1社は外資系で、国際ブランドのホテル経営に関わる上場民間資本。だが、どちらも町議会の同意ハードルは高そうだ。土地売却が焦点になっている。問題視するなら具体案を示し、並列的な議論を交わす必要がある。
売却に応札した2社は共に土地買収が条件。40年経過の建物の資産価値はゼロといわれる。ホテル経営を継続し観光事業をめざす2社にとって、買収価値は土地。民間企業の厳しさがそこにある。
町議会内にある「土地は売却しない」は、この応札のリセットの意味だ。ではどうするのか。具体的プランは出ていないが、町が財政投入を継続し、ホテルを核とした観光事業に取り組み業績アップをめざす方針のようだ。土地売却はしない、そのプランを示してほしい。
土地売却を問題視する動きには、外野席からも声が掛かり元町長まで関わっている状況は、事をさらに複雑化している。ただ、町民レベルでこの問題を考えるには判断材料が複雑で、多くの課題を含んでおり、択一という単純選択ができにくい内容だ。
町が示した2択は、今月中に交渉優先順を決め具体的な協議に入る。現賃貸契約は9月末で満了。7月中に売却先を決定し議会同意を得る方針だ。
この問題、津南町の根幹に関わる重要な選択になる。だが限られた時間しかない。判断を下す時は刻々と迫っている。町民レベルで判断できるのか、町民代表の町議会は真っ当な判断ができるのか。事は、重要な曲面を向かえている。決断をするのは、津南町の人たちである。
2025年5月17日号
ニュー・グリーンピア津南(NGP)の土地と建物の売却方針を決めた津南町。今年9月30日、同津南を運営する津南高原開発(樋口明社長)との10年間の賃貸借契約が満了する。…
2025年5月10日号
最近小4の娘と「体温対決」をしています。我が家では、赤い顔をしている、くしゃみばかりしている…
2025年5月10日号
市町村合併から20年。二十歳を向かえている歳月の流れ。歴史に「if」は禁句だが、この20年の流れを想うと、「もし、あの時…」の場面が思い出される。
2005年4月、新生十日町市が誕生した。その前年、旧十日町市、旧中魚沼郡、旧東頸城郡の5市町村は、合併協議会で最後の詰めの協議に入っていた。その最大案件は「新市の名前」。前年2004年3月22日、松代総合センターで開いた合併協議会の議題は「新市名を決める」。当時の市町村長ら委員26人が投票で決めた。結果は「十日町市14票」、「美雪市12票」、わずか2票差。選外には「奥越後市」「妻有野市」などがあった。
当時の本紙は報じている。『傍聴席の十日町市関係者は一応に安堵の表情。対照的だったのは中里村や川西町関係者。じっと目を閉じたり、天井を見上げたり、落胆の表情を見せていた』。その表情は「課題の多さ」があった証左でもあった。
その一つが「周辺部が廃れる」。旧町村は「新市名だけでも変えてほしかった。結局、十日町市への吸収合併になってしまった」。この言葉、20年が経過し、どうなっているか見渡せば、その言葉の意味がストンと落ちる。
「たら・れば」は禁句、それが歴史の検証だ。だが…と考える、いや考えてしまう旧町村の住民の声がある。先月の市議選でも同じ住民の思いを聞いた。「結局、20年経って、十日町市の中心部だけが良くなり、私たちのような町村部は置いてけぼりだ。支所の職員数は減り、病院へ行くにも遠くなった。そのうち議員も居なくなるのでは。合併して良かったのか、どうか…」。
5選の関口市長にも同じような声は届いているのだろう。おそらく最後の4年間になるであろう市長職。合併から20年、いまだ「旧」が付く地域名を、「まるごと十日町市」にできるのか。
2025年5月10日号