Category

妻有新聞掲載記事一覧

  • ヒヨドリと桜

    照井 麻美(津南星空写真部)

     日が昇るのも早くなり、最近は早朝散歩をするようにしています。…

    2025年5月3日号

  • 選挙結果はメッセージ

     同時選となった十日町市の市長選・市議選。有権者は何を選択したのか。
     そのメッセージの一端が市議選に表れている。その一つが共産3議席維持。定数5人減の改選定数19で臨んだ市議選。6人超過の25人が出馬し、まさに「予断を許さない」情勢で投票日になだれ込み、結果はご覧の通り。その市民メッセージのもう一つは市職員を辞して出馬した元職員の上位当選。その得票に市議選候補の各選対は、選管発表に驚きの声を上げた。ここにも市民メッセージが読み取れる。
     告示1ヵ月余前の「切羽詰まった出馬表明」となった市長選。その1ヵ月前、新年度予算を異例とも取れる骨格予算編成し、進退を示さずに時間だけが過ぎ、何かに押し出されるように5選出馬を表明した現職。「私でいいのか」が、まさに市長選争点となったが、市民は市政刷新より、5選を選んだ。
     だが、市議選の結果は、市長選に対するメッセージが含まれているのではないか。なぜ骨格予算だったのか、多選に弊害はないのか、進退表明をあいまいに時間浪費した責任はないのか、1ヵ月前の表明はシナリオ通りだったのではないか…。市議選の結果から読み取れる市民の疑問が浮かんでくる。
     選挙戦最終日、関口選対は本町通りで最後の街宣をした。熱を帯び、言葉に力を込め、「この関口にやらせてください」と、掲げる政策の言葉の後に、必ずこのフレーズを入れていた関口市長。あの時、熱弁の温度が上がるにつれ、集まった聴衆からは、冷めた雰囲気が広がり漂った印象だ。それは、「これだけの熱があるなら、なぜもっと早く5選出馬を表明しなかったのか」。市民・有権者はよく見ている。
     5期、全うすると20年だ。「仕上げの任期」は、市長個人の感慨。市民生活は継続している。選挙戦最終日、多くの取り組む事業を掲げた。この選挙公約、市民はしっかり見ている。

    2025年5月3日号

  • 十日町市議選結果(定数19-立候補25)

    当 1630票 滝澤青葉  43 無新
    当 1570票 水落静子  65 無現②
    当 1503票 村山達也  55 無現③
    当 1501票 俵山裕   49 無新
    当 1383票 野沢浩平  64 公新
    当 1356票 遠田延雄  76 無現④
    当 1303票 大嶋由紀子 52 無現③
    当 1263票 福崎哲也  52 無現③
    当 1259票 鈴木一郎  73 無現⑦
    当 1242票 市川直子  59 無新
    当 1174票 山家悠平  38 無現①
    当 1129票 富井春美  69 共現①
    当 1100票 滝沢繁   70 共現②
    当 1078票 星名大輔  40 無現②
    当 1053票 富井高志  60 無現②
    当  923票 小林正夫  77 立現➅
    当  918票 樋口富行  74 共新
    当  893票 中林寛暁  51 無現①
    当  891票 根津年夫  57 無現②
    次点 855票 滝沢貞親  65 無現①
       727票 岡村一彦  63 無新
       721票 山口康司  73 無現②
       600票 嶋村真友子 45 無現①
       481票 村山進一  75 無新
       470票 鈴木祐一  59 無現①
    有権者数   40,463人
    当日投票者数 27,514人
    投票率    68.00%(前回67.24%)

  • 十日町市長選、関口芳史市長が5選

    十日町市長選はきょう4月27日投票。
    現職の関口芳史市長が、樋口明弘氏を破り5選を決めた。
    【十日町市長選結果】
    当 18570票  関口芳史 無現④ (66)5選
      7886 票  樋口明弘 無新 (77)
    当日有権者数 40,463人
    投票者数   27,519人
    投票率    68.01%(前回67・25%)

  • 市政刷新か、実績か

    樋口明弘氏と現職 関口芳史氏が三度激突

    十日町市長選あす27日投票

     3度目の挑戦が実るか、在職16年の5選か―。任期満了(4月30日) に伴う十日町市長選は20日告示。

    2025年4月26日号

  • 大接戦、現職・新人の攻防

    激戦区が焦点、共産3議席確保か

     任期満了に伴う十日町市議選は20日告示。立候補者は25人で前回の2021年と同数だが、定数は5減の「19」。

    2025年4月26日号

  • スイッチを切り替えて

     色や形、個性あふれるアンティーク調のテーブルや椅子が店内のこだわり雰囲気を醸し出している。

    2025年4月26日号

  • でも、なんとかなるのです

    今年の春は…

    松崎 房子 (元ゆずり葉編集委員)

     毎年この季節は新1年生の姿にあやかって、何か新しい事に挑戦しようかな、となるのが、…

    2025年4月26日号

  • カゲロウを捕らえたハエトリグモ

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

     車のフロントガラスに止まったカゲロウをとっさに捕らえたハエトリグモ。…

    2025年4月26日号

  • 退けた民意、新潟県議会の矜持とは

     「自分の能力を信じて抱く誇り」と言葉解説にある『矜持』。新潟県議会の矜持とは、なんだったのか。いやいや、そもそも矜持はあったのか。県民代表の気概を抱くなら、その矜持を示すべきだった。だが、原発県民投票の条例制定議案を事もなく否決した新潟県議会。そこに矜持は感じない。否決誘因の花角知事の県議会前の発言、がっかりした県民は多い。『二者択一では把握できない』、原発問題を国策と一蹴した12年前の県議会論議と通底する論点であり、原発所在県の新潟県トップは民意から逃げた。意向調査は「意識の分断」を招くだけだ。いや、それが狙いなのか。さて第二幕はあるのか。
     第一幕の県民投票は、花角知事が本番ステージに登場する前演だった。「信を問う」と公言する知事が再稼働賛否を出す前に、県民投票で県民の総意を示し、知事の判断材料にする、そんなシナリオの県民投票実現だった。だが、主役の知事登場前に、自らステージ袖から「二者択一はなじまない」と小声ながら、それがスピーカー効果を生み、同時進行の別ステージの県民投票条例制定の舞台に流れ、県民代表を自負する県議、自民県議の数の力で、ステージに上がる前に退けられた、これが第一幕の顛末だろう。
     『信を問う』。幾度となく口にした花角知事のこの言葉。県民投票条例否決で、この言葉の前に「知事選で」が付くことが明確になってきた。次なる関心は知事選の時期である。今夏の参院選との同時選とする見方が有力だったが、県民条例否決後、来年7月の任期満了説が有力視される事態になっている。あと1年余、この間に国は様々な手法と言葉で「再稼働合意づくり」に向け、あの手、この手を打って来るだろう。アメとムチで。
     さて第二幕は、どう幕開きするのか。
    世界最大級の原発の存在賛否を自ら決める、これが新潟県民の矜持だろう。

    2025年4月26日号

  • ヒヨドリと桜

    照井 麻美(津南星空写真部)

     日が昇るのも早くなり、最近は早朝散歩をするようにしています。…

    2025年5月3日号

  • 選挙結果はメッセージ

     同時選となった十日町市の市長選・市議選。有権者は何を選択したのか。
     そのメッセージの一端が市議選に表れている。その一つが共産3議席維持。定数5人減の改選定数19で臨んだ市議選。6人超過の25人が出馬し、まさに「予断を許さない」情勢で投票日になだれ込み、結果はご覧の通り。その市民メッセージのもう一つは市職員を辞して出馬した元職員の上位当選。その得票に市議選候補の各選対は、選管発表に驚きの声を上げた。ここにも市民メッセージが読み取れる。
     告示1ヵ月余前の「切羽詰まった出馬表明」となった市長選。その1ヵ月前、新年度予算を異例とも取れる骨格予算編成し、進退を示さずに時間だけが過ぎ、何かに押し出されるように5選出馬を表明した現職。「私でいいのか」が、まさに市長選争点となったが、市民は市政刷新より、5選を選んだ。
     だが、市議選の結果は、市長選に対するメッセージが含まれているのではないか。なぜ骨格予算だったのか、多選に弊害はないのか、進退表明をあいまいに時間浪費した責任はないのか、1ヵ月前の表明はシナリオ通りだったのではないか…。市議選の結果から読み取れる市民の疑問が浮かんでくる。
     選挙戦最終日、関口選対は本町通りで最後の街宣をした。熱を帯び、言葉に力を込め、「この関口にやらせてください」と、掲げる政策の言葉の後に、必ずこのフレーズを入れていた関口市長。あの時、熱弁の温度が上がるにつれ、集まった聴衆からは、冷めた雰囲気が広がり漂った印象だ。それは、「これだけの熱があるなら、なぜもっと早く5選出馬を表明しなかったのか」。市民・有権者はよく見ている。
     5期、全うすると20年だ。「仕上げの任期」は、市長個人の感慨。市民生活は継続している。選挙戦最終日、多くの取り組む事業を掲げた。この選挙公約、市民はしっかり見ている。

    2025年5月3日号

  • 十日町市議選結果(定数19-立候補25)

    当 1630票 滝澤青葉  43 無新
    当 1570票 水落静子  65 無現②
    当 1503票 村山達也  55 無現③
    当 1501票 俵山裕   49 無新
    当 1383票 野沢浩平  64 公新
    当 1356票 遠田延雄  76 無現④
    当 1303票 大嶋由紀子 52 無現③
    当 1263票 福崎哲也  52 無現③
    当 1259票 鈴木一郎  73 無現⑦
    当 1242票 市川直子  59 無新
    当 1174票 山家悠平  38 無現①
    当 1129票 富井春美  69 共現①
    当 1100票 滝沢繁   70 共現②
    当 1078票 星名大輔  40 無現②
    当 1053票 富井高志  60 無現②
    当  923票 小林正夫  77 立現➅
    当  918票 樋口富行  74 共新
    当  893票 中林寛暁  51 無現①
    当  891票 根津年夫  57 無現②
    次点 855票 滝沢貞親  65 無現①
       727票 岡村一彦  63 無新
       721票 山口康司  73 無現②
       600票 嶋村真友子 45 無現①
       481票 村山進一  75 無新
       470票 鈴木祐一  59 無現①
    有権者数   40,463人
    当日投票者数 27,514人
    投票率    68.00%(前回67.24%)

  • 十日町市長選、関口芳史市長が5選

    十日町市長選はきょう4月27日投票。
    現職の関口芳史市長が、樋口明弘氏を破り5選を決めた。
    【十日町市長選結果】
    当 18570票  関口芳史 無現④ (66)5選
      7886 票  樋口明弘 無新 (77)
    当日有権者数 40,463人
    投票者数   27,519人
    投票率    68.01%(前回67・25%)

  • 市政刷新か、実績か

    樋口明弘氏と現職 関口芳史氏が三度激突

    十日町市長選あす27日投票

     3度目の挑戦が実るか、在職16年の5選か―。任期満了(4月30日) に伴う十日町市長選は20日告示。

    2025年4月26日号

  • 大接戦、現職・新人の攻防

    激戦区が焦点、共産3議席確保か

     任期満了に伴う十日町市議選は20日告示。立候補者は25人で前回の2021年と同数だが、定数は5減の「19」。

    2025年4月26日号

  • スイッチを切り替えて

     色や形、個性あふれるアンティーク調のテーブルや椅子が店内のこだわり雰囲気を醸し出している。

    2025年4月26日号

  • でも、なんとかなるのです

    今年の春は…

    松崎 房子 (元ゆずり葉編集委員)

     毎年この季節は新1年生の姿にあやかって、何か新しい事に挑戦しようかな、となるのが、…

    2025年4月26日号

  • カゲロウを捕らえたハエトリグモ

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

     車のフロントガラスに止まったカゲロウをとっさに捕らえたハエトリグモ。…

    2025年4月26日号

  • 退けた民意、新潟県議会の矜持とは

     「自分の能力を信じて抱く誇り」と言葉解説にある『矜持』。新潟県議会の矜持とは、なんだったのか。いやいや、そもそも矜持はあったのか。県民代表の気概を抱くなら、その矜持を示すべきだった。だが、原発県民投票の条例制定議案を事もなく否決した新潟県議会。そこに矜持は感じない。否決誘因の花角知事の県議会前の発言、がっかりした県民は多い。『二者択一では把握できない』、原発問題を国策と一蹴した12年前の県議会論議と通底する論点であり、原発所在県の新潟県トップは民意から逃げた。意向調査は「意識の分断」を招くだけだ。いや、それが狙いなのか。さて第二幕はあるのか。
     第一幕の県民投票は、花角知事が本番ステージに登場する前演だった。「信を問う」と公言する知事が再稼働賛否を出す前に、県民投票で県民の総意を示し、知事の判断材料にする、そんなシナリオの県民投票実現だった。だが、主役の知事登場前に、自らステージ袖から「二者択一はなじまない」と小声ながら、それがスピーカー効果を生み、同時進行の別ステージの県民投票条例制定の舞台に流れ、県民代表を自負する県議、自民県議の数の力で、ステージに上がる前に退けられた、これが第一幕の顛末だろう。
     『信を問う』。幾度となく口にした花角知事のこの言葉。県民投票条例否決で、この言葉の前に「知事選で」が付くことが明確になってきた。次なる関心は知事選の時期である。今夏の参院選との同時選とする見方が有力だったが、県民条例否決後、来年7月の任期満了説が有力視される事態になっている。あと1年余、この間に国は様々な手法と言葉で「再稼働合意づくり」に向け、あの手、この手を打って来るだろう。アメとムチで。
     さて第二幕は、どう幕開きするのか。
    世界最大級の原発の存在賛否を自ら決める、これが新潟県民の矜持だろう。

    2025年4月26日号