あえて農作物の成長に必要とされる窒素分を抑え、もみ殻や落葉を用土に混ぜる「炭素循環農法」でアスパラ栽培に取り組む滝沢総一郎さん(74、栄村程久保)。滝沢さんのアスパラ畑は出荷のピークを迎え、「安全安心」と注目を集めている。「やっぱり『たんじゅん農法』だと虫も寄り付かないし、味もおいしい。雪がとけ新緑が芽吹く同じ時期にアスパラも芽を出し、ほかの野菜より早く収穫できるのは魅力の一つ。ずっと家にいてもしょうがないし、何より皆さんがアスパラを待っているので、体が動く限りは管理できる範囲をしっかりとしていきたいね」と話す。
2024年6月22日号
「母の大きな愛は、生きる様々なことにつながっている」、いつも胸に抱いている想いだ。幼少の頃から母である、高木成子医師の医療と向き合う姿を見て育ち、母と同じ産婦人科医にあこがれを抱いていた。命が生まれるその瞬間に関わる母の姿には、子どもながらも「希望」を感じ、産婦人科への道を歩んだ。今春4月、院長の母を継ぎ、医療法人社団・たかき医院の2代目院長に就いた仲栄美子医師(48)。「肩書が変わっただけなんですけどね。今でも母と一緒に働いています。母は80歳になり、ちょうど良いバトンタッチの時期かなと。ただ母からはまだ学ぶことが多く、無理なく続けてほしいです」。
2024年6月15日号
「前から旧川西町や十日町市は良いところだと思っていたけど、ええ人が多くて、しゃべりやすいね」。奈良県川西町出身、3年前から松之山湯山で暮らし、松之山公民館臨時職で働く深澤達彦さん(63)は話す。
深澤さんは高卒後、町役場に勤務しながら奈良県立大学の2部に通った。大学卒業と共に教育委員会に配属。ある日、「川西町という自治体は探せば全国のどこかにあるのでは?」と興味を抱き、探すと新潟県川西町と山形県川西町が見つかり、交流を深めたいと手紙を出した。手紙を受け取り、交流が始まったのが今の十日町市教育委員会の渡辺正範教育長。連絡を重ね交流は続いた。
2024年6月8日号
郷土芸能『赤澤神楽』を現代に繋ぐ、津南町赤沢集落(123世帯)。2010年に町無形文化財指定を受けている。地元の赤澤神楽保存会(滝沢正男会長、19人)が伝統を継ぐなか、今夏8月18日、7年ぶりの本舞台公演が決まっている。演者の世代交代があるなか、赤澤神楽のエースといえる天狗を28年間務めた演者から昨年バトンを受け、令和の新たな天狗となった滝沢了さん(39)。昨秋の津南芸能フェスティバルで初舞台。
2024年6月1日号
アメリカン風ベーシックミニカーがズラリ―。ミニカーの世界的ブランド『ホット・ウィール』を中心にアメリカン雑貨を展示販売する『MC★BASE(エムシーベース)』が人気を呼んでいる。十日町市木落集落の奥まった場所にある店内には60年代のアメリカンダイナー(大衆食堂)風の休憩室を設けてある。オーナーの建築士・清水弘幸さん(46)は「雰囲気を味わいに気軽に足を運んでほしい。憩いの場、交流の場になれば」と地域活性化の核にしていきたい考えだ。
2024年5月25日号
世界各地で人権無視の戦争や紛争が続いているなか「戦争や環境破壊とは無縁の縄文時代こそ平和と持続可能な社会では。世界に発信すべきこと」と話すNPO『笹山縄文の里』の野沢恒雄事務局長。笹山から出土した国宝・火焔型土器のレプリカを用いて「縄文の魅力を感じてほしい」と独自の世界を写真で発信している。国宝・火焔型土器と笹山遺跡をアピールする「笹山縄文市」は今年25回の節目を迎え来月2日に開く。
2024年5月18日号
築120年余の古民家にパン屋さんがオープンする。津南町と十日町市の境にある、12世帯が暮らす津南町鹿渡新田。その一角にパンとお菓子の店『ヤナギヤ』が今月11日オープンする。店主の金谷日向さん(34)は「この地域の皆さんにとってのちょっとしたお出かけ先のひとつになりたいですね。地域の元気や楽しみに繋がる場所になれれば」と笑顔をみせる。日向さんがパンやお菓子を作り、夫の恭平さん(31)がサポート。小さな集落に生まれるパン屋さんの取り組みが関心を呼んでいる。
2024年4月6日号
「先人が50年かけ苦労し開通したほくほく線。それがこの地の『観光』を教えてくれた。地域の歴史文化を残すのは我々の仕事。終活だと思って作った本」。にいがた観光カリスマであり、東部タクシー社長でNPOまつだい理事長の村山達三さん(79)は、販売開始した自著を語った。
2024年3月23日号
小学校の頃から憧れていた、美容関係の仕事。自宅にネイルサロン『爪屋』を2022年2月22日、自身が30歳になる節目にオープンし、好きなことを生業とする挑戦が続いている桑原藍さん(31、十日町市北新田)。「30歳からのスタート、このサロンと一緒に成長していきたい。
2023年12月2日号
30代の子育て中のママさん農業者ふたりが新たな活動を始めている。野菜栽培や収穫交流体験など農業プロジェクト「ママ野菜」に取り組む、涌井ゆまさん(33、割野)と風巻彩香さん(30、大割野)。ふたりは共に津南町相吉の農園勤務の傍ら15㌃の農地を借り、減農薬や無農薬野菜の生産に挑戦。
2023年11月4日号
あえて農作物の成長に必要とされる窒素分を抑え、もみ殻や落葉を用土に混ぜる「炭素循環農法」でアスパラ栽培に取り組む滝沢総一郎さん(74、栄村程久保)。滝沢さんのアスパラ畑は出荷のピークを迎え、「安全安心」と注目を集めている。「やっぱり『たんじゅん農法』だと虫も寄り付かないし、味もおいしい。雪がとけ新緑が芽吹く同じ時期にアスパラも芽を出し、ほかの野菜より早く収穫できるのは魅力の一つ。ずっと家にいてもしょうがないし、何より皆さんがアスパラを待っているので、体が動く限りは管理できる範囲をしっかりとしていきたいね」と話す。
2024年6月22日号
「母の大きな愛は、生きる様々なことにつながっている」、いつも胸に抱いている想いだ。幼少の頃から母である、高木成子医師の医療と向き合う姿を見て育ち、母と同じ産婦人科医にあこがれを抱いていた。命が生まれるその瞬間に関わる母の姿には、子どもながらも「希望」を感じ、産婦人科への道を歩んだ。今春4月、院長の母を継ぎ、医療法人社団・たかき医院の2代目院長に就いた仲栄美子医師(48)。「肩書が変わっただけなんですけどね。今でも母と一緒に働いています。母は80歳になり、ちょうど良いバトンタッチの時期かなと。ただ母からはまだ学ぶことが多く、無理なく続けてほしいです」。
2024年6月15日号
「前から旧川西町や十日町市は良いところだと思っていたけど、ええ人が多くて、しゃべりやすいね」。奈良県川西町出身、3年前から松之山湯山で暮らし、松之山公民館臨時職で働く深澤達彦さん(63)は話す。
深澤さんは高卒後、町役場に勤務しながら奈良県立大学の2部に通った。大学卒業と共に教育委員会に配属。ある日、「川西町という自治体は探せば全国のどこかにあるのでは?」と興味を抱き、探すと新潟県川西町と山形県川西町が見つかり、交流を深めたいと手紙を出した。手紙を受け取り、交流が始まったのが今の十日町市教育委員会の渡辺正範教育長。連絡を重ね交流は続いた。
2024年6月8日号
郷土芸能『赤澤神楽』を現代に繋ぐ、津南町赤沢集落(123世帯)。2010年に町無形文化財指定を受けている。地元の赤澤神楽保存会(滝沢正男会長、19人)が伝統を継ぐなか、今夏8月18日、7年ぶりの本舞台公演が決まっている。演者の世代交代があるなか、赤澤神楽のエースといえる天狗を28年間務めた演者から昨年バトンを受け、令和の新たな天狗となった滝沢了さん(39)。昨秋の津南芸能フェスティバルで初舞台。
2024年6月1日号
アメリカン風ベーシックミニカーがズラリ―。ミニカーの世界的ブランド『ホット・ウィール』を中心にアメリカン雑貨を展示販売する『MC★BASE(エムシーベース)』が人気を呼んでいる。十日町市木落集落の奥まった場所にある店内には60年代のアメリカンダイナー(大衆食堂)風の休憩室を設けてある。オーナーの建築士・清水弘幸さん(46)は「雰囲気を味わいに気軽に足を運んでほしい。憩いの場、交流の場になれば」と地域活性化の核にしていきたい考えだ。
2024年5月25日号
世界各地で人権無視の戦争や紛争が続いているなか「戦争や環境破壊とは無縁の縄文時代こそ平和と持続可能な社会では。世界に発信すべきこと」と話すNPO『笹山縄文の里』の野沢恒雄事務局長。笹山から出土した国宝・火焔型土器のレプリカを用いて「縄文の魅力を感じてほしい」と独自の世界を写真で発信している。国宝・火焔型土器と笹山遺跡をアピールする「笹山縄文市」は今年25回の節目を迎え来月2日に開く。
2024年5月18日号
築120年余の古民家にパン屋さんがオープンする。津南町と十日町市の境にある、12世帯が暮らす津南町鹿渡新田。その一角にパンとお菓子の店『ヤナギヤ』が今月11日オープンする。店主の金谷日向さん(34)は「この地域の皆さんにとってのちょっとしたお出かけ先のひとつになりたいですね。地域の元気や楽しみに繋がる場所になれれば」と笑顔をみせる。日向さんがパンやお菓子を作り、夫の恭平さん(31)がサポート。小さな集落に生まれるパン屋さんの取り組みが関心を呼んでいる。
2024年4月6日号
「先人が50年かけ苦労し開通したほくほく線。それがこの地の『観光』を教えてくれた。地域の歴史文化を残すのは我々の仕事。終活だと思って作った本」。にいがた観光カリスマであり、東部タクシー社長でNPOまつだい理事長の村山達三さん(79)は、販売開始した自著を語った。
2024年3月23日号
小学校の頃から憧れていた、美容関係の仕事。自宅にネイルサロン『爪屋』を2022年2月22日、自身が30歳になる節目にオープンし、好きなことを生業とする挑戦が続いている桑原藍さん(31、十日町市北新田)。「30歳からのスタート、このサロンと一緒に成長していきたい。
2023年12月2日号
30代の子育て中のママさん農業者ふたりが新たな活動を始めている。野菜栽培や収穫交流体験など農業プロジェクト「ママ野菜」に取り組む、涌井ゆまさん(33、割野)と風巻彩香さん(30、大割野)。ふたりは共に津南町相吉の農園勤務の傍ら15㌃の農地を借り、減農薬や無農薬野菜の生産に挑戦。
2023年11月4日号