キーワードは「アカデミックな探究」―。今年創立100周年を迎えている県立十日町高校(鈴木勇二校長、533人)。そして101年目の来春2025年度から始まる新設の「クロス探究科(仮称)」。文系と理系が『クロス』(交差)し、自分の関心や興味を仲間と共に学ぶことを想定。鈴木校長は「地域を題材にする地域探究は津南中等校や松代高地域探究コースで取り組んでいる。差別化を図るためにも、大学や研究機関と連携したアカデミックな探究学習を進めたい」と話す。高校と大学を繋ぐため8月27日に新潟薬科大学(来春から新潟科学大学に改称)と連携協定を締結。さらに県内では新潟大学や新潟医療福祉大学、都内では明治大学や立教大学など協力依頼を行っている。新コース誕生まであと半年。伝統校の次の歩みに繋げる活動となる。
2025年11月1日号
9年間の連続した学びを重視し子どもたちの成長を促す小中一貫教育。地域に学校を残したい住民の願いを受け、十日町市では初となる小中一貫校・十日町市立まつのやま学園(渡邉進学園長、70人)。開校9年目の同学園で5年ぶり2回目の開催となる「第10回小中一貫校小規模校全国サミット」は10日に開き、全国から教育関係者や地元住民など合わせ200人余が来校。午前中は全学級で公開授業を行い、午後はシンポジウムを開催し教師による研究発表を実施。児童、生徒が課題に向き合う姿や教師の向き合い方など、「地域と共に作る小中一貫校」は参観者の関心を呼んだ。
2025年10月25日号
2019年から7年間かけ整備を進め、いよいよ18日オープンを迎える「津南町埋蔵文化センター(愛称・うもれあ)」。旧中津小学校校舎を改修、本体工事費は総事業費「7億2865万円」(文化庁2分の1補助)で整備し、きょう18日本格始動。縄文の始まり論争に火を付けた国重要指定文化財・本ノ木遺跡出土物はじめ、これまで町内各所で分散保管してきた出土物を収める。さらに縄文草創期~晩期までの津南町遺跡の縄文土器や石器など各部屋に分け解説。体育館改修の展示スペースには座って特徴的な土器文様を眺め書写できるコーナー、国史跡・沖ノ原遺跡の復元竪穴式住居があり、縄文の美と称えられる複式炉も再現。さらに鈴木牧之『秋山記行』を紹介するなど、単なる埋蔵文化財収蔵施設ではなく、津南町の雪国文化を学ぶ知の拠点となる。今後の課題は、学術集積をベースにした観光振興に活用できるか。町教委と町観光地域づくり課など横の連携が必須だ。
2025年10月18日号
県立松代病院の診療所化に合意した。7日夜開催の「魚沼圏域地域医療構想調整会議」の議題となった、県立松代病院(吉嶺文俊院長、39床)の来春4月の無床診療所化、受入れ先の県立十日町病院(清﨑浩一院長、275床)の5病棟構成変更(急性期3・回復期2)と病床数を削減し250床とすることを審議し、合意を受けた。一方、傍聴した病院存続を求め署名1万6310筆を県病院局に提出した「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は「こちらの願い通りの話にまったくなってない」と再編ありきの県姿勢を変わらず疑問視する。松代病院の無床化案は12月県議会に上程。議論のテーブルは県議会に移る。地元県議の動向にも関心が集まる。
2025年10月11日号
県立松代病院(吉嶺文俊院長、39床)の存続を求める住民運動グループ「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は1日、県庁を訪れ、「県立松代病院の入院機能の存続を求める要望書」と1万6310筆の署名を県病院局・金井健一局長に手渡した。村山代表(82、室野)は「中山間地の豪雪地で暮らす私たち住民にとって松代病院は『命綱』。診療所化の方針は止め、いまの松代病院を存続して下さい。強く強く願います」と訴えた。
要望書は、松代・松之山地域での2740筆(人口の約70%)、十日町地域や仙田を中心とした川西地域、津南町、さらに上越市大島区など周辺地域で1194筆、県全域の自治労組合と県職員労働組合から1万2376筆が寄せられ、計1万6310筆が集まった。この日は守る会のメンバー11人、県労働組合職員3人、上越、柏崎、南魚沼選挙区の県議4人が立ち会ったが、十日町選挙区の尾身・小山両県議の姿はなかった。
守る会参加者は、豪雪地での交通の不便さにより入院で十日町病院まで本人や家族が通うのは困難なことをあげ「ぜひ松之山、松代地域に来てもらい実情を知って欲しい」と求める。さらに松代病院は在宅医療に30年余り取り組み「小規模だから無くすのではなく、新潟県立病院として在宅医療はこのようにして進めていくのだと全国にも示していけるのではないか」と小規模病院で患者に目が届きやすく入院しても元気になり退院しやすい環境で全国モデルとなり得る取り組みを既に行い、入院機能が在宅医療を支えているとする。
2025年10月4日号
地域の金融機関「ゆきぐに信用組合」(小野澤一成理事長)の呼びかけで平成28年(2016)にスタートの、ひとり親家庭の高校生を対象にした…
2025年9月27日号
「10年、15年後になるかもしれないが、新しいダムを作らなければ、これからの異常気象を乗り越えられない」…
2025年9月20日号
来年4月から診療所化方針を県が示している、県立松代病院の存続を求める住民運動グループ「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は先月28日、松代病院維持を求める2509筆署名を集め…
2025年9月13日号
キーワードは「アカデミックな探究」―。今年創立100周年を迎えている県立十日町高校(鈴木勇二校長、533人)。そして101年目の来春2025年度から始まる新設の「クロス探究科(仮称)」。文系と理系が『クロス』(交差)し、自分の関心や興味を仲間と共に学ぶことを想定。鈴木校長は「地域を題材にする地域探究は津南中等校や松代高地域探究コースで取り組んでいる。差別化を図るためにも、大学や研究機関と連携したアカデミックな探究学習を進めたい」と話す。高校と大学を繋ぐため8月27日に新潟薬科大学(来春から新潟科学大学に改称)と連携協定を締結。さらに県内では新潟大学や新潟医療福祉大学、都内では明治大学や立教大学など協力依頼を行っている。新コース誕生まであと半年。伝統校の次の歩みに繋げる活動となる。
2025年11月1日号
9年間の連続した学びを重視し子どもたちの成長を促す小中一貫教育。地域に学校を残したい住民の願いを受け、十日町市では初となる小中一貫校・十日町市立まつのやま学園(渡邉進学園長、70人)。開校9年目の同学園で5年ぶり2回目の開催となる「第10回小中一貫校小規模校全国サミット」は10日に開き、全国から教育関係者や地元住民など合わせ200人余が来校。午前中は全学級で公開授業を行い、午後はシンポジウムを開催し教師による研究発表を実施。児童、生徒が課題に向き合う姿や教師の向き合い方など、「地域と共に作る小中一貫校」は参観者の関心を呼んだ。
2025年10月25日号
2019年から7年間かけ整備を進め、いよいよ18日オープンを迎える「津南町埋蔵文化センター(愛称・うもれあ)」。旧中津小学校校舎を改修、本体工事費は総事業費「7億2865万円」(文化庁2分の1補助)で整備し、きょう18日本格始動。縄文の始まり論争に火を付けた国重要指定文化財・本ノ木遺跡出土物はじめ、これまで町内各所で分散保管してきた出土物を収める。さらに縄文草創期~晩期までの津南町遺跡の縄文土器や石器など各部屋に分け解説。体育館改修の展示スペースには座って特徴的な土器文様を眺め書写できるコーナー、国史跡・沖ノ原遺跡の復元竪穴式住居があり、縄文の美と称えられる複式炉も再現。さらに鈴木牧之『秋山記行』を紹介するなど、単なる埋蔵文化財収蔵施設ではなく、津南町の雪国文化を学ぶ知の拠点となる。今後の課題は、学術集積をベースにした観光振興に活用できるか。町教委と町観光地域づくり課など横の連携が必須だ。
2025年10月18日号
県立松代病院の診療所化に合意した。7日夜開催の「魚沼圏域地域医療構想調整会議」の議題となった、県立松代病院(吉嶺文俊院長、39床)の来春4月の無床診療所化、受入れ先の県立十日町病院(清﨑浩一院長、275床)の5病棟構成変更(急性期3・回復期2)と病床数を削減し250床とすることを審議し、合意を受けた。一方、傍聴した病院存続を求め署名1万6310筆を県病院局に提出した「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は「こちらの願い通りの話にまったくなってない」と再編ありきの県姿勢を変わらず疑問視する。松代病院の無床化案は12月県議会に上程。議論のテーブルは県議会に移る。地元県議の動向にも関心が集まる。
2025年10月11日号
県立松代病院(吉嶺文俊院長、39床)の存続を求める住民運動グループ「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は1日、県庁を訪れ、「県立松代病院の入院機能の存続を求める要望書」と1万6310筆の署名を県病院局・金井健一局長に手渡した。村山代表(82、室野)は「中山間地の豪雪地で暮らす私たち住民にとって松代病院は『命綱』。診療所化の方針は止め、いまの松代病院を存続して下さい。強く強く願います」と訴えた。
要望書は、松代・松之山地域での2740筆(人口の約70%)、十日町地域や仙田を中心とした川西地域、津南町、さらに上越市大島区など周辺地域で1194筆、県全域の自治労組合と県職員労働組合から1万2376筆が寄せられ、計1万6310筆が集まった。この日は守る会のメンバー11人、県労働組合職員3人、上越、柏崎、南魚沼選挙区の県議4人が立ち会ったが、十日町選挙区の尾身・小山両県議の姿はなかった。
守る会参加者は、豪雪地での交通の不便さにより入院で十日町病院まで本人や家族が通うのは困難なことをあげ「ぜひ松之山、松代地域に来てもらい実情を知って欲しい」と求める。さらに松代病院は在宅医療に30年余り取り組み「小規模だから無くすのではなく、新潟県立病院として在宅医療はこのようにして進めていくのだと全国にも示していけるのではないか」と小規模病院で患者に目が届きやすく入院しても元気になり退院しやすい環境で全国モデルとなり得る取り組みを既に行い、入院機能が在宅医療を支えているとする。
2025年10月4日号
地域の金融機関「ゆきぐに信用組合」(小野澤一成理事長)の呼びかけで平成28年(2016)にスタートの、ひとり親家庭の高校生を対象にした…
2025年9月27日号
「10年、15年後になるかもしれないが、新しいダムを作らなければ、これからの異常気象を乗り越えられない」…
2025年9月20日号
来年4月から診療所化方針を県が示している、県立松代病院の存続を求める住民運動グループ「松代病院を守る会」(村山繁一代表)は先月28日、松代病院維持を求める2509筆署名を集め…
2025年9月13日号