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妻有新聞掲載記事一覧

  • 熱が増し混迷が増す津南町議選

     9月末人口8738人の津南町・町議選は、混迷が続いている。定数2人削減しての改選定数12に、現職10人、新人2人、元職3人の15人が挑む前哨戦は、まだ不確定な要因が残り、さらに新人出馬の可能性を含んでいる。だが本紙記事の通り、女性5人が挑む町議選は、これまでの津南町議会を「変えたい」思いの表れか、ようやく…なのか、変化・改革が起こるのか、10月22日が、その日だ。
     本紙は来週13日、これまでの津南町長選、町議選で実施してきた「まちづくり公開討論会」を今回も開く。発言者は町議選候補予定者。15人となると時間的な制限から一人当たりの発言時間が少なくなるが、そこは議員をめざす予定者、ストレートで簡潔な言葉が聞かれるだろう。作った文章は、その字面を受けとめるしかないが、当事者が目の前で発する言葉は、その言葉以上に全身から伝わる思いがある。これこそ、この公開討論会がめざすところで、予定者の全身から発せられる言葉と雰囲気と意気込みを、会場で感じてほしい。
     かつての選挙には「立会演説会」があった。だが国政選挙で廃止になり、その事実は歴史上の出来事になってしまった。今回の津南町議選・公開討論会は、討論会の名称だが、用意した質問に候補予定者が意見を述べるもので、討論会まではいかないが、こうした場が人を育て、有権者の判断価値を育てることになるはずだ。
     改選定数12、情勢は相当に高いハードルになってきている。今春の統一地方選でも懸念されたのが投票率の低下。これほど身近な選挙で、なぜ投票率が上がらないのか。政治離れと言われるが、若い世代の世情への関心は高い。投票率が低い世代の候補者が少ないから、ともいえる。まだ間に合う、そこの若い方、ぜひチャレンジしてください。皆さんが待っていますよ。

    2023年10月7日号

  • 生活習慣病で卵巣の老化が早まる

    卵巣の卵子は日に日に減少している

    Vol 83

     先日、家族でテレビを見ていたら、アルツハイマー病の新しい薬が開発されたとのニュースを耳にしました。アミロイドβ(ベータ)という脳細胞につくたんぱく質のゴミが多くなると発症するリスクが高まっていくのですが、今回の薬はこのたまったごみを取り除いてくれるようです。
     さて、高血圧や糖尿病のように、ある程度食生活や運動を心がければこのゴミがたまりにくくなるだけなのか、それとも遺伝子レベルで認知症という病態が今後解明されていくのか興味のあるところだね、と家族で話していました。今現在分かっていることは、アミロイドβというゴミは年齢が行けば行くほど溜まっていくものなので、アルツハイマー病はある意味、人間が長生きするようになったために現れた病気ともいえます。
     「老化」は多かれ少なかれ、必ず誰しもが経験する現象です。女性のからだでいえば、一番老化に影響するのは卵巣です。見た目が実年齢よりも若い人が世の中にいて美魔女などと言われたりしていますが、残念ながらどのくらい卵巣が老化しているかは、その人の見た目には表れません。よく巷で、「卵巣が若返って妊娠する方法」としていろいろなものを目にしますが、産婦人科医の誰に聞いても「どんなに頑張っても実年齢以上に卵巣が若返る方法はない!」というのが事実だということを知っておいてください。
     卵巣が老化することを他の言葉に言い換えれば、卵巣の中に受精できる能力のある卵子がどのくらい残っているか、です。その能力のある活きのいい卵子がなくなれば、女性は閉経を迎えるわけです。ここで女性の卵巣の中にどの位もともと卵子があるのか、それがどう減っていくのかをちょっとお話します。
     赤ちゃんとしてお母さんのおなかの中にいたころに、女性は卵子を卵巣の中に蓄えます。その数、妊娠20週頃に約700万個。しかし生まれる頃には1分の1の200万個ほどになります。生まれた後も初潮が来るまでに自然と消失し、思春期の頃には20~30万個にまで減少します。その後も、毎日20~30個が自然に消えていくほか、月経のたびに約1000個の卵子が減っていきます。その結果、初潮から300回くらい月経を繰り返している35歳ごろには2~3万個、つまり生まれた時の1~2%になってしまいます。
     いつか子どもがほしいと思っているけれど、経済的にとか仕事が忙しいからとか、いろいろな理由でまだまだと思っているうちに、どんどん卵巣の中の卵子は泡のように消えていってしまっているのです。
     でも40歳を超えても妊娠する人はいるじゃないか、と思う人もいるでしょう。そのようなケースは珍しいと思った方が良いです。自分にも当てはまるはず、と思わないほうが良いでしょう。40歳になっても妊娠する、どころか最初に話した生活習慣病のように、若いうちから自分の身体を気づかって過ごせなければ、血管や内臓の老化だけでなく卵巣の、そしてその中の卵子の老化が進み、30代でも妊娠しにくい可能性が出てきます。
    必要以上に卵巣や卵子の老化を自ら進めてしまわないように、今からできること、知っておきましょう。今からでも老化を最小限にしたい人は、私の著書『結婚していない。けど、いつか子どもがほしい人が今できること』を読んでみてくださいね。
     自分の身体に関心と責任を持って、若い時から大事にすることをおすすめします! 本を読んで心配なことがあった時には是非いつでも御相談くださいね。(たかき医院・仲栄美子医師)

    2023年10月7日号

  • クジャクチョウ

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

     このチョウの色合いは個人的にもっとも綺麗だといつも思う。春に秋山郷などでよく見かけるが夏の間はあまり見かけない。成虫は移動性が強いために標高の高い場所、中央アルプス宝剣岳の近くの標高2800メートル付近でも飛んでいるのを見ている。
     名前のクジャクチョウだが鳥のクジャクにも負けないほどの色と模様が綺麗で本家本元のクジャクも負けそうである。クジャクチョウは涼しい気候を好むため本州中部以北に生息している、成虫越冬するために春は比較的姿を目にする事も多い。
     このチョウの学名にはギリシャ神話に登場する女性神官のイオ、亜種名は日本の芸者の意味だと言う、イオはゼウスを魅了したほどの美貌を誇り、加えて芸者と言えば和服姿の美しい女性を連想するが、確かにクジャクチョウの模様を見ればなぜか納得してしまう。
     羽の裏側は表と正反対で地味羽をたたんで止まると枯葉のようである。表の派手な大きな目玉模様は鳥などから身を守るためにあると言われている。

    2023年10月7日号

  • 「十日町道路」、いよいよ現実味

    全長10・8㌔、総事業費620億円、「早く出来てほしい」

     基幹病院へ続く命の道であり、関越道と妻有地域を結ぶ物流・交流促進の要として期待される高規格道「上越魚沼地域振興快速道・十日町道路」。同市北鐙坂‐八箇を繋ぐ延長10・8㌔。設計ルートは決まっており、今年は水沢地区の道路幅を決定。境界を確定し、用地測量に入る。今月26日に国道117号と連結し南魚沼方面に向かうハーフインターチェンジとなる地点に「道路中心線標識」を立てた。設置作業には地元の水沢中学(上重哲史校長)の3年生19人も参加。道路中心線の標識設置に中学生が関わるのは珍しく、次代を担う若者が将来地元を通る地域振興道路をどう活用するかを考える契機になっている。

    2023年9月30日号

  • 告示までカウントダウン「17」

    さらに女性新人表明、新たな新人の動きも

     17日後に告示される津南町議選が、大きく動き出している。
     27日夕、町内大割野のテナント建物の一室で出馬会見したグラフィックデザイナー・滝沢萌子氏(39・Biko経営)。長いコメント引用だが、この言葉の中に、今度の町議選が直面する現実の一端がある。

    2023年9月30日号

  • 水利権更新、流域全体の課題

     「行く川のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず…」、鴨長明は方丈記で、川の流れに我が生き方を映し、「もののあわれ」を記している。信濃川の水利権更新を2025年に向える流域の住民として、ふと思い浮かんだのが、この一節だ。目の前の川の流れは、その遥か上流から流れ下り、我が暮らす地を潤し、海へと流れている。 
     その流れの水エネルギーを先人たちは活用しようと水力発電所を作り、戦後復興のすべての底支えのエネルギー源を創出し、いまもその恩恵に預かっている。その一つ、JR東・宮中取水ダムからの送水で発電するJR東・信濃川発電所の水利権更新が迫っている。10年前の不正取水で新規取得した水利権、10年の更新期が2025年6月に来る。
     十日町市民グループは、10年前の「出来事」を考え、10年後のあり方を提言し、上流・下流を一帯に考え、発電所が立地する小千谷市の市民との連携に乗り出している。
     「行く川のながれは絶えずして…」、上流と下流は川でつながる。市民グループは、この当たり前の関係性を重要視し、小千谷の市民との連帯に取り組んでいる。では、その上流はどうなのか、という素朴な疑問が湧く。その隣接する上流の津南町には名称が同じ東京電力・信濃川発電所があり、その発電水は上流22㌔余の飯山市・西大滝ダムから送水している。この川の流れを考えたい。
     水利権更新は、住民生活や産業を支える重要なエネルギー源であることは確かである。その発電事業者と立地自治体・地域との関係性は歴史が物語る通り、まさに共存共栄。だが、この共存共栄、いまは「共生」と表現されるが、市民グループが訴える「地元還元」の視点で考え、まもなく100年を迎える歴史の積み重ねで見ると、今度の更新期はここにポイントがある。この「地元還元」、流域共通の課題ではないのか。

    2023年9月30日号

  • 地域完結型医療へ、住民理解促す

    医療も選択と集中、子や孫への「大事な贈り物」

     「入院ニーズはこれから後期高齢者になり、75歳以下は少なくなる。魚沼エリアはあれもこれもの病院完結型医療から、地域完結型医療への転換が必要と医療再編が行われてきた。医師の働き方改革は2024年から導入、救急体制の確保は病院に医師4人がいないと難しくなる。救急は中核病院が受け入れる形にするため、再編は避けられない」。魚沼市立小出病院・布施克哉院長(元県立松代病院長)は魚沼エリアでの医師集中による病院の役割分担は不可欠だと強調した。

    2023年9月30日号

  • ウドの果実

    中沢 英正(県自然観察保護員)

     ウドは背丈2メートルにもなる大きな草である。そのため「ウドの大木」なることわざをあてがわれ、図体は大きいが役立たずのマイナスイメージを持たれてきた。
     春の若芽は人気の山菜である。栽培品も多く出回るが、風味の点では天然物には敵わない。和え物や味噌汁の具にすれば絶品である。
     山奥では6月まで採取可能だ。
     その後、茎はすくすくと伸び、誰も見向きもしない時期を迎える。
     道沿いに生えたものは除草の対象になってしまうことも…。
     晩夏、他の草より抜きん出た茎先にたくさんの小花を球状につける。はじけた線香花火のような集まりだ。この花も食用となる。球状のまま料理の飾りとしたり、衣をつけて揚げればまるい天ぷらの出来上がりだ。
     トリをとるのが果実(写真)。黒熟すれば生食できる。甘味と苦味のハーモニーがいい。 
     ことわざに取りあげられたのは昔から注目されていた証。個性ある香に魅了された人は多い。

    2023年9月30日号

  • プロサッカー選手めざしアカデミー福島に

    〇…アルティスタ・井ノ川晴夏選手

     「プロサッカー選手をめざして頑張ります」。十日町を拠点に活動する小学生サッカーのアルティスタU‐12に所属する井ノ川晴夏(せな、水沢小6年)は、日本サッカー協会(JFA)が主催するナショナルトレーニングセンター・セレクションに合格。来年4月からサッカーのエリート教育・JFAアカデミー福島に入校する。魚沼管内では初の快挙だ。井ノ川選手は「全力で挑戦します」と意欲を見せている。

    2023年9月30日号

  • 地域課題、セーフティ機能や継続の芽を

    コロナ後の夏まつりの復活

    清水裕理 (経済地理学博士)

     日の入りが早くなり、夏の終わり、秋の始まりを感じるこの頃です。今夏は特別な猛暑で、それまでとは一線を越え、30度あるいは35度を超えても驚かなくなるのは初めてでした。
     お米は、山梨県では収穫時期が1週間早くなる程度の影響でしたが、妻有地域の棚田は、災害級の高温障害が深刻と聞き、心配をしています。
     そして、今年は、コロナの行動制限が緩和されて初めての夏ということで、地元の夏まつりが復活するかどうかが気になりました。全国の各地域の結果をみると、今まで通りに復活、縮小して復活、中止のいずれかに分かれたように思います。
    私の田舎の集落では、夏まつりが今年から中止となってしまいました。アンケートにより、中止を希望する地元住民の方が多かったとのことです。 夏祭りは、家族を含めて約100人が集まる規模で、会費を払い、多くのご馳走と飲み物、司会が盛り上げるカラオケ大会、盆踊りやよさこい踊り、子供のじゃんけん大会など楽しかったのですが、準備は大変だったと思います。私は普段は東京にいて時々しか戻らないため、準備には参加していませんでした。
     コロナをきっかけに、中止の話が加速したことは否めず、個人的には、年1回、地元住民が集まって顔を合わせて話をする機会がなくなってしまい残念です。
     まちづくりの視点からは、例えば、地域公共交通の維持についてそうであるように、集落単位で協議会が開かれ、そこでの議論がベースとなり、また、運営主体もそこから誕生したりして、今後のあり方が決められる傾向にあります。
     私の知る事例では、福島県会津地域でそのような活動が活発で、国もその方向に、地域のことは地域で責任を持って、という意味合いも含めた政策になってきています。
     今後、交通問題に限らず、集落という単位をベースとして地域課題を把握し解決していくケースが多くなってくると思いますが、一方現実には、話は少し飛びますが、今まで集落に近い単位で活動していた郵便局や農協や交番などの拠点が減るニュースが増えており、その動きがもしも大きく進んでしまうなら、せっかく現場を大切にして築いてきたものがなくなってしまう…その動きはコロナ後に加速しているようにも感じられ、色々と事情があると思いつつ、複雑な気持ちです。
     ここにきての急な変化というものは不安を生じさせ、もしもがあったとしても、そうならないようなセーフティ機能や継続的な取り組みの芽に受け継がれれば…と思います。

    2023年9月30日号

  • 熱が増し混迷が増す津南町議選

     9月末人口8738人の津南町・町議選は、混迷が続いている。定数2人削減しての改選定数12に、現職10人、新人2人、元職3人の15人が挑む前哨戦は、まだ不確定な要因が残り、さらに新人出馬の可能性を含んでいる。だが本紙記事の通り、女性5人が挑む町議選は、これまでの津南町議会を「変えたい」思いの表れか、ようやく…なのか、変化・改革が起こるのか、10月22日が、その日だ。
     本紙は来週13日、これまでの津南町長選、町議選で実施してきた「まちづくり公開討論会」を今回も開く。発言者は町議選候補予定者。15人となると時間的な制限から一人当たりの発言時間が少なくなるが、そこは議員をめざす予定者、ストレートで簡潔な言葉が聞かれるだろう。作った文章は、その字面を受けとめるしかないが、当事者が目の前で発する言葉は、その言葉以上に全身から伝わる思いがある。これこそ、この公開討論会がめざすところで、予定者の全身から発せられる言葉と雰囲気と意気込みを、会場で感じてほしい。
     かつての選挙には「立会演説会」があった。だが国政選挙で廃止になり、その事実は歴史上の出来事になってしまった。今回の津南町議選・公開討論会は、討論会の名称だが、用意した質問に候補予定者が意見を述べるもので、討論会まではいかないが、こうした場が人を育て、有権者の判断価値を育てることになるはずだ。
     改選定数12、情勢は相当に高いハードルになってきている。今春の統一地方選でも懸念されたのが投票率の低下。これほど身近な選挙で、なぜ投票率が上がらないのか。政治離れと言われるが、若い世代の世情への関心は高い。投票率が低い世代の候補者が少ないから、ともいえる。まだ間に合う、そこの若い方、ぜひチャレンジしてください。皆さんが待っていますよ。

    2023年10月7日号

  • 生活習慣病で卵巣の老化が早まる

    卵巣の卵子は日に日に減少している

    Vol 83

     先日、家族でテレビを見ていたら、アルツハイマー病の新しい薬が開発されたとのニュースを耳にしました。アミロイドβ(ベータ)という脳細胞につくたんぱく質のゴミが多くなると発症するリスクが高まっていくのですが、今回の薬はこのたまったごみを取り除いてくれるようです。
     さて、高血圧や糖尿病のように、ある程度食生活や運動を心がければこのゴミがたまりにくくなるだけなのか、それとも遺伝子レベルで認知症という病態が今後解明されていくのか興味のあるところだね、と家族で話していました。今現在分かっていることは、アミロイドβというゴミは年齢が行けば行くほど溜まっていくものなので、アルツハイマー病はある意味、人間が長生きするようになったために現れた病気ともいえます。
     「老化」は多かれ少なかれ、必ず誰しもが経験する現象です。女性のからだでいえば、一番老化に影響するのは卵巣です。見た目が実年齢よりも若い人が世の中にいて美魔女などと言われたりしていますが、残念ながらどのくらい卵巣が老化しているかは、その人の見た目には表れません。よく巷で、「卵巣が若返って妊娠する方法」としていろいろなものを目にしますが、産婦人科医の誰に聞いても「どんなに頑張っても実年齢以上に卵巣が若返る方法はない!」というのが事実だということを知っておいてください。
     卵巣が老化することを他の言葉に言い換えれば、卵巣の中に受精できる能力のある卵子がどのくらい残っているか、です。その能力のある活きのいい卵子がなくなれば、女性は閉経を迎えるわけです。ここで女性の卵巣の中にどの位もともと卵子があるのか、それがどう減っていくのかをちょっとお話します。
     赤ちゃんとしてお母さんのおなかの中にいたころに、女性は卵子を卵巣の中に蓄えます。その数、妊娠20週頃に約700万個。しかし生まれる頃には1分の1の200万個ほどになります。生まれた後も初潮が来るまでに自然と消失し、思春期の頃には20~30万個にまで減少します。その後も、毎日20~30個が自然に消えていくほか、月経のたびに約1000個の卵子が減っていきます。その結果、初潮から300回くらい月経を繰り返している35歳ごろには2~3万個、つまり生まれた時の1~2%になってしまいます。
     いつか子どもがほしいと思っているけれど、経済的にとか仕事が忙しいからとか、いろいろな理由でまだまだと思っているうちに、どんどん卵巣の中の卵子は泡のように消えていってしまっているのです。
     でも40歳を超えても妊娠する人はいるじゃないか、と思う人もいるでしょう。そのようなケースは珍しいと思った方が良いです。自分にも当てはまるはず、と思わないほうが良いでしょう。40歳になっても妊娠する、どころか最初に話した生活習慣病のように、若いうちから自分の身体を気づかって過ごせなければ、血管や内臓の老化だけでなく卵巣の、そしてその中の卵子の老化が進み、30代でも妊娠しにくい可能性が出てきます。
    必要以上に卵巣や卵子の老化を自ら進めてしまわないように、今からできること、知っておきましょう。今からでも老化を最小限にしたい人は、私の著書『結婚していない。けど、いつか子どもがほしい人が今できること』を読んでみてくださいね。
     自分の身体に関心と責任を持って、若い時から大事にすることをおすすめします! 本を読んで心配なことがあった時には是非いつでも御相談くださいね。(たかき医院・仲栄美子医師)

    2023年10月7日号

  • クジャクチョウ

    南雲 敏夫(県自然観察指導員)

     このチョウの色合いは個人的にもっとも綺麗だといつも思う。春に秋山郷などでよく見かけるが夏の間はあまり見かけない。成虫は移動性が強いために標高の高い場所、中央アルプス宝剣岳の近くの標高2800メートル付近でも飛んでいるのを見ている。
     名前のクジャクチョウだが鳥のクジャクにも負けないほどの色と模様が綺麗で本家本元のクジャクも負けそうである。クジャクチョウは涼しい気候を好むため本州中部以北に生息している、成虫越冬するために春は比較的姿を目にする事も多い。
     このチョウの学名にはギリシャ神話に登場する女性神官のイオ、亜種名は日本の芸者の意味だと言う、イオはゼウスを魅了したほどの美貌を誇り、加えて芸者と言えば和服姿の美しい女性を連想するが、確かにクジャクチョウの模様を見ればなぜか納得してしまう。
     羽の裏側は表と正反対で地味羽をたたんで止まると枯葉のようである。表の派手な大きな目玉模様は鳥などから身を守るためにあると言われている。

    2023年10月7日号

  • 「十日町道路」、いよいよ現実味

    全長10・8㌔、総事業費620億円、「早く出来てほしい」

     基幹病院へ続く命の道であり、関越道と妻有地域を結ぶ物流・交流促進の要として期待される高規格道「上越魚沼地域振興快速道・十日町道路」。同市北鐙坂‐八箇を繋ぐ延長10・8㌔。設計ルートは決まっており、今年は水沢地区の道路幅を決定。境界を確定し、用地測量に入る。今月26日に国道117号と連結し南魚沼方面に向かうハーフインターチェンジとなる地点に「道路中心線標識」を立てた。設置作業には地元の水沢中学(上重哲史校長)の3年生19人も参加。道路中心線の標識設置に中学生が関わるのは珍しく、次代を担う若者が将来地元を通る地域振興道路をどう活用するかを考える契機になっている。

    2023年9月30日号

  • 告示までカウントダウン「17」

    さらに女性新人表明、新たな新人の動きも

     17日後に告示される津南町議選が、大きく動き出している。
     27日夕、町内大割野のテナント建物の一室で出馬会見したグラフィックデザイナー・滝沢萌子氏(39・Biko経営)。長いコメント引用だが、この言葉の中に、今度の町議選が直面する現実の一端がある。

    2023年9月30日号

  • 水利権更新、流域全体の課題

     「行く川のながれは絶えずして、しかも、もとの水にあらず…」、鴨長明は方丈記で、川の流れに我が生き方を映し、「もののあわれ」を記している。信濃川の水利権更新を2025年に向える流域の住民として、ふと思い浮かんだのが、この一節だ。目の前の川の流れは、その遥か上流から流れ下り、我が暮らす地を潤し、海へと流れている。 
     その流れの水エネルギーを先人たちは活用しようと水力発電所を作り、戦後復興のすべての底支えのエネルギー源を創出し、いまもその恩恵に預かっている。その一つ、JR東・宮中取水ダムからの送水で発電するJR東・信濃川発電所の水利権更新が迫っている。10年前の不正取水で新規取得した水利権、10年の更新期が2025年6月に来る。
     十日町市民グループは、10年前の「出来事」を考え、10年後のあり方を提言し、上流・下流を一帯に考え、発電所が立地する小千谷市の市民との連携に乗り出している。
     「行く川のながれは絶えずして…」、上流と下流は川でつながる。市民グループは、この当たり前の関係性を重要視し、小千谷の市民との連帯に取り組んでいる。では、その上流はどうなのか、という素朴な疑問が湧く。その隣接する上流の津南町には名称が同じ東京電力・信濃川発電所があり、その発電水は上流22㌔余の飯山市・西大滝ダムから送水している。この川の流れを考えたい。
     水利権更新は、住民生活や産業を支える重要なエネルギー源であることは確かである。その発電事業者と立地自治体・地域との関係性は歴史が物語る通り、まさに共存共栄。だが、この共存共栄、いまは「共生」と表現されるが、市民グループが訴える「地元還元」の視点で考え、まもなく100年を迎える歴史の積み重ねで見ると、今度の更新期はここにポイントがある。この「地元還元」、流域共通の課題ではないのか。

    2023年9月30日号

  • 地域完結型医療へ、住民理解促す

    医療も選択と集中、子や孫への「大事な贈り物」

     「入院ニーズはこれから後期高齢者になり、75歳以下は少なくなる。魚沼エリアはあれもこれもの病院完結型医療から、地域完結型医療への転換が必要と医療再編が行われてきた。医師の働き方改革は2024年から導入、救急体制の確保は病院に医師4人がいないと難しくなる。救急は中核病院が受け入れる形にするため、再編は避けられない」。魚沼市立小出病院・布施克哉院長(元県立松代病院長)は魚沼エリアでの医師集中による病院の役割分担は不可欠だと強調した。

    2023年9月30日号

  • ウドの果実

    中沢 英正(県自然観察保護員)

     ウドは背丈2メートルにもなる大きな草である。そのため「ウドの大木」なることわざをあてがわれ、図体は大きいが役立たずのマイナスイメージを持たれてきた。
     春の若芽は人気の山菜である。栽培品も多く出回るが、風味の点では天然物には敵わない。和え物や味噌汁の具にすれば絶品である。
     山奥では6月まで採取可能だ。
     その後、茎はすくすくと伸び、誰も見向きもしない時期を迎える。
     道沿いに生えたものは除草の対象になってしまうことも…。
     晩夏、他の草より抜きん出た茎先にたくさんの小花を球状につける。はじけた線香花火のような集まりだ。この花も食用となる。球状のまま料理の飾りとしたり、衣をつけて揚げればまるい天ぷらの出来上がりだ。
     トリをとるのが果実(写真)。黒熟すれば生食できる。甘味と苦味のハーモニーがいい。 
     ことわざに取りあげられたのは昔から注目されていた証。個性ある香に魅了された人は多い。

    2023年9月30日号

  • プロサッカー選手めざしアカデミー福島に

    〇…アルティスタ・井ノ川晴夏選手

     「プロサッカー選手をめざして頑張ります」。十日町を拠点に活動する小学生サッカーのアルティスタU‐12に所属する井ノ川晴夏(せな、水沢小6年)は、日本サッカー協会(JFA)が主催するナショナルトレーニングセンター・セレクションに合格。来年4月からサッカーのエリート教育・JFAアカデミー福島に入校する。魚沼管内では初の快挙だ。井ノ川選手は「全力で挑戦します」と意欲を見せている。

    2023年9月30日号

  • 地域課題、セーフティ機能や継続の芽を

    コロナ後の夏まつりの復活

    清水裕理 (経済地理学博士)

     日の入りが早くなり、夏の終わり、秋の始まりを感じるこの頃です。今夏は特別な猛暑で、それまでとは一線を越え、30度あるいは35度を超えても驚かなくなるのは初めてでした。
     お米は、山梨県では収穫時期が1週間早くなる程度の影響でしたが、妻有地域の棚田は、災害級の高温障害が深刻と聞き、心配をしています。
     そして、今年は、コロナの行動制限が緩和されて初めての夏ということで、地元の夏まつりが復活するかどうかが気になりました。全国の各地域の結果をみると、今まで通りに復活、縮小して復活、中止のいずれかに分かれたように思います。
    私の田舎の集落では、夏まつりが今年から中止となってしまいました。アンケートにより、中止を希望する地元住民の方が多かったとのことです。 夏祭りは、家族を含めて約100人が集まる規模で、会費を払い、多くのご馳走と飲み物、司会が盛り上げるカラオケ大会、盆踊りやよさこい踊り、子供のじゃんけん大会など楽しかったのですが、準備は大変だったと思います。私は普段は東京にいて時々しか戻らないため、準備には参加していませんでした。
     コロナをきっかけに、中止の話が加速したことは否めず、個人的には、年1回、地元住民が集まって顔を合わせて話をする機会がなくなってしまい残念です。
     まちづくりの視点からは、例えば、地域公共交通の維持についてそうであるように、集落単位で協議会が開かれ、そこでの議論がベースとなり、また、運営主体もそこから誕生したりして、今後のあり方が決められる傾向にあります。
     私の知る事例では、福島県会津地域でそのような活動が活発で、国もその方向に、地域のことは地域で責任を持って、という意味合いも含めた政策になってきています。
     今後、交通問題に限らず、集落という単位をベースとして地域課題を把握し解決していくケースが多くなってくると思いますが、一方現実には、話は少し飛びますが、今まで集落に近い単位で活動していた郵便局や農協や交番などの拠点が減るニュースが増えており、その動きがもしも大きく進んでしまうなら、せっかく現場を大切にして築いてきたものがなくなってしまう…その動きはコロナ後に加速しているようにも感じられ、色々と事情があると思いつつ、複雑な気持ちです。
     ここにきての急な変化というものは不安を生じさせ、もしもがあったとしても、そうならないようなセーフティ機能や継続的な取り組みの芽に受け継がれれば…と思います。

    2023年9月30日号